30万お義母さんへ送金してきた。お義母さんもお義父さんが亡くなってから、侘しいんだろうと思う。お義兄さんの嫁様の実家とのバランスも気がかりなんだろうと思う。そう思うと、実の娘でもないわたしに我儘を言ってくれるんだから、真っ先に思い浮かんだ相手がわたしなんだから、そこは…まぁ、ありがたいのかな。意地悪したいとかではなくて、我儘。だって、もうわたしたち夫婦はヤキモチ焼かれるような新婚じゃーないっ。
夫はこの件について、特に何も言わなかった。もともとお金に興味の無い人だからたぶん、何も言わないだろうと思ってたけど、本当にお金に執着の無い人だった………。
お義母さんが、この30万をどういうふうに分けるのか、一律なのか全額お義兄さんへ渡すのか、うちからだと言うのか言わないのか、考えたけど、意味がない。もううちのお金では無いんだから、お義母さんが好きなように使えば良い。。
なんだか、スッキリして、
やっぱりイルミネーションを見に行くことにした。星空を見に行くように、味噌玉とお湯とおにぎりを持って、御歳20歳のおじいちゃんカーのルーフを開けて、イルミネーションを見上げようと思う。なんだか、ワクワクする。この気持ち、…これは、、エモい。
これも、お義母さんのお陰です。
息子たちには何もしてやれないけど、その方が幸せになれるんだと思う。自分たちで工夫して、がんばって最初は小鳥のように暮らして、厳しく鍛えられて逞しく太く、生きていって欲しい。
夫が、会社の同僚からチヂミほうれん草をたくさん頂いてきた。半分を胡麻和えに、半分を油揚げとしめじとニンニクで炒めた。
その同僚も、無農薬無肥料で野菜を作っていて、葉っぱところどころ虫に食われているし、大きさも少し小さい。
だけど、気がしっかり入って育っている、夫が、「美味しい美味しい」と言って、うちの庭でも育てられないか、何やら検討している。
「全部虫に食べられちゃうんじゃないの?」と、言ったけど、それはそれで、きっと、夫は挑戦してみたいんだと思う。
虫に食われても、ほんの少し人間が食べられるところを残してもらえれば、夫には、上出来なんだ、と思った。
わたしが、今回の地震でお金がまたかかるだの何だのとジグジグと卑屈になっていたから、神様がお義母さんを使い、わたしの執着を刺激して、それを表に出し、どうするかを見ていて、
どっちにしても、夫にチヂミほうれん草を持たせた。
もし、ジグジグのままだったら、チヂミほうれん草を料理もせずにシナシナにさせてしまって、美味しい事も気づかぬまま、イルミネーションを見に行く気にもなれなず、お義母さんとお義兄さんに憎悪を抱くことになって夫を悲しませた、という結末になってた。
たけど、カラリと心を乾かしてお金を手放したから、チヂミほうれん草の美味しいさが舌と心に伝わり、イルミネーションを見に行く気持ちにさせてもらって、何が大切だったのかも分からせてもらえた、という結末になった。
トンネルを長くするか短くするかは、わたし次第だった。どちらの長さのトンネルも、抜けた時の景色は全く同じ。ただ、長さが違うだけなんだと思う。そこは、勝ったも負けたも全く無いと思う。人と比べて卑屈になって、どっちへ行ったらいいか余計に分からなくなった。
比べる事が出来るのは、昔の自分と今の自分しかない。だけど、今回は途中で、何も分からなくなってしまった。どの自分と比べていいのか、分からなくなって、他人を羨ましく思った。でもただ、それだけ。それだけで終わった。
天災はこれで終わりじゃない、お義母さんとの関係も、終わりにはならない。
因みに、宗教団体へ多額の献金やお布施をしたとて、お祈りをしたとて、神様は何もしてくれません。今後、お義母さんへ多額の送金をしたとて、それは同じ事だと思う。このような事は、今回が最後、もうお金を無闇に送ったりしません。。
姪甥にお年玉ももぉ送りません。
お義母さんへの毎月3万の仕送りは続ける、これはお義父さんが亡くなった時からの約束だから。
わたしの毎日は何も変わらない。いつもの日常に戻った。少し………、旅をしていたような気分が残ってる。
いつの海だったか、忘れた…
ワンフレーズ思い出した……
『波消しブロックに誰かのいたずら書きを見つけた、わたしもそんな冒険をしたようだ』、あの懐かしさに近い。何もかもを真っ直ぐに信じて、疑わなかった頃だ。懐かしくて、ちょっとさみしくて切ない。
わたしの手のひらに出会った人、手相に全部記されているのかな。わたしの黒くても白くても生きてきた歴史が、この手のひらに全部刻まれいるのかな。右手の小指と薬指の下に、硬い豆が出来てる。いろんな物を握って、働いて来た手だ。
12/19/2025, 11:15:53 AM