西陽に染まる綺麗な向日葵畑。別名、太陽花。
地に落ちていた枯れた向日葵を握りつぶす。
「好き」「嫌い」「好き」……「嫌い」
(…現状を考えれば当然か)
初恋なんて実らないものだ。それも学生時代の。
それも、もう結婚した相手へなんて考えるだけ毒。
それに釣り合わない。まさしく太陽のような人だった。
手をはたいて屑を落とし歩き出す。
カップルだらけの花畑。見るだけ目に毒だ。
向日葵の向く方ならきっと、良いことがあるに違いない。けれど西日が痛くて仕方ない。
太陽に背を向け、安宿たるアパートメントのドアを開けた。
同居人たる、人間的に同レベルの居候のあいつはまだ帰っておらず、冷蔵庫のドアを開けるも空っぽ。体が重くて仕方ない。
目を背けるだけで良いのか。
何をすべきか。
嫌だ、嫌だ。生活保護を丸々入れたはずの通帳から、知らないうちに1、2万円減っているのに気づいて舌打ちをした。あいつめ。
窓の向こうはマンションの壁。
日光すら届かないここでは気力の湧くはずもない。
「クソ……」
枕に埋めた頬に湿り気を感じた。
2/23/2026, 1:34:41 AM