miamari

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2月14日と言えばバレンタイン。誰かが意中の人にチョコレートを贈る日。
校内の男子たちはとてもそわそわしている。面白い。

「おはようございます!おねえさま❤︎」

私をおねえさまと呼び、慕う女の子がいる。その子はかわいらしくて快活な優等生で、…ちょっと変わった子。

「おはよう。何かいい事あった?」
「えへへ、あのですね…これ、おねえさまに!」

にこにこ笑顔のその手には綺麗にラッピングされた小さな箱が。

「私に?」
「はい!えっと、いつもお世話になっているので、お礼です」

ありがとうとお礼を言うと彼女は言葉を付け加えた。

「お返しとか別にいらないので!」
「えー?」

気を遣わないで、と言われても…じゃあこうしよう。

「後ろを見てごらん」
「?」

彼女は素直に後ろを向く。そこには何も無い。
疑問を持ちつつこちらを向き直ると違和感に気付いた。

「良い子にはお菓子をあげようね」

私は隙をついて梱包したクッキーを彼女の服のポケットの中に突っ込んでいたのだ。

「わー!いつの間に!」
「さぷらーいず」

彼女は驚いていた。その後すぐにお礼を言って笑っていた。とても素直で良い子。
人間の子から気持ちの籠った物を貰えるなんて素敵な事だと思わない?









2/14/2026, 12:23:30 PM