うーん...
そもそも回廊っていうのは、塔とかの建物や中庭を取り囲んでぐるっと回ってる通路のことで、修道院や日本の寺院にもある。(法隆寺とか)
欧米語だとcorridor系の言葉。
だけどこれが地政学になると意味合いが変わって、海や飛び地になってる領地につながって行く細い領地をcorridorというらしい。
だからポーランド回廊というのは、場所としては第一次大戦が終わった時に、バルト海沿岸でドイツと東プロイセン(ドイツ)の間にあった西プロイセンってところで、アメリカがポーランドに割譲して、ポーランドがバルト海にアクセスできるようにした。だからポーランドにとってはバルト海につながる細い「通路」で、これはドイツにとっても、結果的に飛び地になってしまった東プロイセンに抜けるためのcorridorでもあって、もともとはドイツ人がたくさん住んでた。
このどちらの意味合いでも、ポーランド回廊は回ってなんかない。
だからポーランド回廊ってなんだ?ってなるんだけど、そもそも同じ「回廊」で訳しちゃいけなかったんじゃないかと。
このポーランド回廊が第二次大戦のきっかけになったわけで、おかげでポーランドの同盟国だった英仏まで参戦するハメになって、挙句にはソ連まで侵攻してきたりして、ポーランドは散々な目にあう。
12/22/2025, 10:50:37 PM