たくちー

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 感情の連続爆発によりネガティブガスが空気中の水蒸気と化合して酸性雨を降らしていた。正常な精神膜は溶かされ冷静な部分は壊滅して全身の98%が水となって今まで積み上げてきた土壌やそこに含有する栄養素は蜘蛛の子を散らすようにあらゆる方向に拡散する。僅かばかりの氷上で生き残った理性がピーっ音でしか表せない言葉群の編纂に追われている。心の片隅で鎖に繋がれた世界を滅ぼすような獣の足元にまで塩水が押し寄せていた。鎖が錆びて壊れるのも時間の問題だ。だがそんな事をせずとも精神世界は厚い硫酸雲に覆われていて寒冷化が一気に進むだろう。とてもじゃないが片隅で収まる言葉群ではない。50G biteをフル活用して2時間くらいかけて、絶対に周りに聞かれない場所で母に話を聞いてもらわなければ正常な精神に戻れない。明日まとまった時間を用意してもらえるように頼んでみよう。

何とか人に見せれる内容に収める事ができた。ここに書けないような悪感情を浴びせるのも忍びないが、このアプリは記録され、ロック機能がなくプライベートモードもないため仕方ない。本当に書きたい内容は他人にとって読んで不快になるだけだから。10ページばかりの心の片隅だけを試し読みしてもらう。



題『心の片隅で』

12/18/2025, 7:54:56 PM