バスクララ

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なんとなく片思いをしていた幼なじみの彼。
今日たまたま会う機会があって話をしていたらその左手の薬指にキラリと光る指輪を見つけてしまった。
ああ、結婚したんだ。そう思うと同時に納得と安堵と喪失感が心の中で爪を立てた。
その後指輪に一切触れずにお開きとなったけど、彼はいつ結婚したのだろう。
お相手のことも何も知らない。彼にとって私は人生の重大な節目のことについて何も教えなくても良い人間と位置付けられていたのでしょう。
彼にとって私はただの幼なじみ。ただそれだけ。
それでもやっぱり寂しい。
彼のこと、好きだったから。
でも私よりも彼が選んだその人が彼にとって一番幸せにしてくれる人なんだ。
彼が幸せならそれでいい。
……そう。きっと心の中で降り積もる想いたちも納得してくれる。いや、しなきゃいけない。
幸せならそれでいいんだ……

12/21/2025, 1:45:56 PM