『お気に入り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたのお気に入りになりたかった。
後ろから聞こえる、あなたの低くて響く声。
後ろの席に座るあなたに対して、どれだけ声を掛けたかったか。
プリントを配る時、腕まくりしたあなたの腕、手、指、血管を見てはどきどきした。
もちろん、あなたとは違う進路を辿る。
これでさよなら。
卒業式の日。
僕は、遠くから彼を見つめたまま、校門を後にした。
『お気に入り』
子供の頃、紅葉の木の上がお気に入りの場所だった。
薄暗い木の上から、陽の当たる田舎道を行き交う人々や、農作業の様子を眺めていた。
こちらから見えて、向こうから見えないこの場所にいると、自分はこの世に存在しない人のように思えてくる。
居るようでいない。
居ないようでいる。
人間関係もそういう位置がお気に入りだ。
お気に入り。高いものは品質がいいから好きになる。でも意外と100均で買った物が想像以上に使い勝手よくてお気に入りになることもある。
100均で買った物でお気に入りとなるとリモコンとかスマホ入れるやつが結構お気に入りというか買ってからずっと使ってる。
手触りなんかは高いやつに劣るんだろうけど別にひんぱんにさわる物でもないから100均ので十分。デザインもシンプルで気に入ってる。
後は食器なんかも100均のは割りといい。デザインがシンプルで使い勝手がいい。
食器の場合もし割れたりしても100均ならまぁいいかで済ませられるのもいいね。値段が安いと気軽に使えるのもお気に入りポイント高い。
でも手袋とか靴下みたいな製品は別に安くもないし品質もごみといいとこないな。ああいう品質が大事なのはちゃんとした物を買うに限るね。
これが好き、素直な気持ちの表し方。だけど、どうしてだろうか、お気に入りに追加した後に消えてしまう私の好きになったもの。作品を出すときは色んな感情が季節のように駆け巡るだろうに、消すときは気に入らないで終わる。私のお気に入りに追加した一瞬でもアナタの作品が好きだったと伝えられただろうか。
お気に入りのものなんてたくさんあるけど、今1番は勉強するときに使うタイマーかもしれない。これは後輩が部活を卒部するときのお祝いでくれた。ずっと憧れてたけど値が張って買えないななんて思ってたら、そんな話を聞いてくれてたみたいでいただいた。
部活、特に私のパートは超絶問題児パートで怒られることもあったけどずっと笑いが絶えず面白かった。他の人達からは、「ご愁傷さま」とか「大変だー」とか言われたけど案外楽しかったってのは秘密だ。
「執筆の上での個人的お気に入りは、日常ネタよ。自分の経験をそのまま活用できるから」
特に食い物かな。メシなんて毎日食うし。某所在住物書きはぼっちで肉を煮込みながら、小腹の空腹解消のため、堅揚げポテチをカリカリかじっていた。
「リアルタイムネタも、トレンドだのニュースだのが勝手に物語持ってきてくれるから書きやすいが……」
ああいうのって、事件とか事故とか、「その単語を今使うと、今日発生した△△を想起させるからちょい危険」とかあるから、やるときゃ丁寧に選んでるわ。
「お気に入り」を書くのと「無難」を書くのって、時折マッチしないから、さじ加減なんかなぁ。
物書きはポテチを食べ終え、鍋の状態を確認して――
――――――
最近最近のおはなしです。都内某所、某不思議な稲荷神社のおはなしです。
開発に開発が重ねられ、今も開発が加速している都の中で、その神社は比較的森深く、いつか昔の面影を残し、花と草と山菜に囲まれて、しかし杉花粉からもヒノキ花粉からも、守られておったのでした。
御神木がヒノキなのに変ですね。「不思議な神社」だからです。花粉知らずの、善いヒノキなのです。
さて。そんな花多き稲荷神社には、これまた不思議な子狐が、家族で仲良く暮らしておりまして、なんと、人に化ける妙技を持つ、化け狐の末裔なのです。
コンコン子狐はお花が大好き。
特に冬の終わり告げる春の花は、カッコよく「スプリング・エフェメラル」などと呼ばれているものは、
それはそれは、もう、それは。大のお気に入り。
そろそろ見頃を終えるフクジュソウなど、まるでお日様かお星様のよう。
今日もコンコン子狐は、尻尾をぶんぶん振り回し、嬉しい気持ちでびゅんびゅん跳びはねて、駆け回りながら、花咲く神社の敷地をお散歩するのです。
「お花、おはな!」
きゃん、きゃん! コンコン子狐、土の上のお花見スポットを、小ちゃい体で一気に駆け抜けます。
「お花の、春がくる!」
じきに顔出すキクザキイチゲ、似た姿のアズマイチゲ、それからもう少し先のキバナノアマナ。
神社がお気に入りの花でいっぱいになる日が、もうすぐ、また、やって来るのです。
「春だ!はるだ!」
きゃきゃきゃっ、キャンキャン! コンコン子狐嬉しくて、びゅんびゅん、神社の散歩道を駆け回ります。
ベンチ代わりに置かれている大木、じき隠れたフォトスポットになる花畑、夏ホタルが来る泉を抜けると、コンコン子狐、更にスピードアップです。
「おとくいさんだ!」
人間を見つけたのです。それも、子狐のよく知るお得意様な人間です。名前を藤森といいます。
藤森は遠い遠い、雪国の田舎出身。
花と一緒に季節を辿り、山菜と一緒に季節を味わい、山野草と一緒に季節を惜しみます。
藤森も、お花が大好き。特に極寒の雪深い故郷に冬の終わりを告げる、いわゆる「春の妖精」は、
それはそれは、もう、それは。大のお気に入り。
そろそろ見頃を終えるフクジュソウを、今日も、スマホに収めにやって来たのです。
「フクジュソウが終われば、次はキクザキイチゲとキバナノアマナ、それからカタクリか」
冬の終わりを、または春の足音を知らせてくれるそれらに、藤森は穏やかな笑顔で、カメラを向けました。
「お。そこのフキノトウ、丁度食い頃……」
私の故郷はきっと、この暖冬でも、もう少しだけ先なんだろうな。藤森は、手まりか中華まんのようなフキノトウにも、カメラを向けました。
パシャッ、パシャッ。いつか昔の景色を残す稲荷神社に、お気に入りの花を撮るカメラの音が鳴ります。
コンコン子狐はそこを目掛けて、お気に入りの参拝者兼お得意様に、頭を腹を背中を撫でてもらうべく、
一直線に、突撃してゆきました。
子狐の勢いが強過ぎて、突撃して激突された藤森、バランス崩して落ち葉の上に盛大にダイブしてしまうのですが、まぁまぁ、その辺は文字数。 おしまい。
犬の耳の感触
後頭部の形
抱っこした時のあたたかさ
ずっとお気に入りの記憶
〝お気に入り〟
あなたは、お気に入りは最後まで残しておく?
それとも、最初に?
私はね、最後まで残しておくんだ〜。
だから、はい!
あなたに、チョコのプレゼント。
最後に渡したくって、遅くなってごめんね。
…好きです。
「別になんとも思ってねえよ」
「ふうん? じゃあなんでいつも持ってるの」
電車待ちの時間。勝也のスポーツバックにぶら下がっている、水色のゾウのぬいぐるみ。
「外すのも面倒だから」
「そんな手間じゃないでしょ。外そうか?」
「いい」
「ほらあ、やっぱり気に入ってる」
「そんなんじゃねえって」
「外そうよ」
「いいって」
「なんで」
勝也は頭をかいて私から目を逸らした。
「……願掛け、みたいな?」
「なにそれ」
「いいよ、こんな話」
「良くないって、目ぇ外れそうじゃん。のっぺらぽうはイヤでしょ。今裁縫セットあるから」
「じゃあ」
勝也はバッグを背負ったまま、駅のベンチに座る。
「お願いしまーす」
「せめてバッグおろしなよ」
勝也は動かない。
相変わらずめんどくせえ男だな。
など思いつつ、そのままゾウのぬいぐるみを繕ってやる私も物好きなのかもしれない。
「もう一個作ろうか、今度はピンクのやつ」
「いいよ別に、これ以上ぶらぶらするのはごめんだよ」
「つける前提なんだ」
線路の片隅で、二輪のたんぽぽが春風に揺れていた。
【お題:お気に入り】
自分のお気に入りはなんなんだろうと考えた途端
僕は、倒れたそこは白い部屋だったことだ
私のお気に入りはローラースケートです。
理由はローラースケートをやっている間は嫌だったことを忘れられたり、自分の理想の世界を頭の中で作れるからです。
ローラースケートをやっていると、近所の人たちに「上手」とよく言われます。それが嬉しいので、ローラースケートを続けられます。
ーーー
わたしのお気に入りは水泳です。
もう10年以上腰痛、肩こりが酷いのですが、ここ数年は時間を見つけてはプールへ通うようになってから腰痛、肩こりが軽減しました。同時にイライラすることも少なくなったように思います。
唯一の悩みは、毎日プールに行かなければ気がすまなくなってしまったことです。プールに行けない日は、腰痛が出て、イライラしてしまいます。
一番好きだった頃の私といえば、いつの頃だったかしらね。
若い頃だったか、周りに人がいた頃だったか、
それともうまく働けて強気な頃だったか。
こういうことを思うのは、なんだか惨めになって、過去の自分にすがりたい今日この頃なのね。
そういえば好きだった頃を辿ると、その頃着ていた服のことを事細かまに思い出すのだから不思議ね。
今はずいぶん年老いて手元には残っていないけれど、派手な服を着ていたかしらね。
緑と黄色のよくわからない模様があって……
これからの私を好きになることはないのかな、そう思った頃。
一番好きな服を着て、一番好きな私でいよう。
ふと、そんな一節が。
お題:お気に入り
お気に入り
ネイビーのシャツ。普通の形。メンタルが引き締まる。
自分で編んで作ったブレスレット。菫青石と紅玉と、月長石と白い曹灰長石、青い閃晶石に、水色の蛍石も一粒、吊り下げで付けてある。菫青石はもう戦友と言って良い。そして、だいぶ内傷が増えた。
ダイソーで買った猫形抱き枕。三毛猫デザインのポヨポヨだ。最近、中綿が少しずつヘタレ気味。
なんだか、私の「お気に入り」は、消耗してゆくものばかりだな…大事にしよう。
当たり前と言えば当たり前なんだろうけれど、おもに子ども達のものごとに埋もれて過ごしているぶん、「お気に入り」を並べる「スペース」を自分の中にしっかりと持っているわけではないみたいだ。
自分の中のスペース、ちょっと見てみようか…
『お気に入り』
星を渡る船の中でずっと彼女のことを考えていた。彼女の好きだった花。彼女の好きだった菓子。彼女の好きだった歌。船の向かう先にそれらは存在しない。
何気なく首元へと手をやったが、いつも身につけていた首飾りは彼女に贈ったのだった。未練が残ってしまいそうだったから彼女からは何も受け取らなかったというのに、心はずっとあの星に置き去りになっている。
彼女のお気に入りの歌を口ずさむ。彼女の声が重なって聞こえた気がした。
お気に入り
この『書く習慣』でお気に入りに
登録している方々。
なんて心に響く言葉なのだろうと
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ネタが面白くて、座布団代わりの
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お気に入りさんが長らく投稿されて
いないと、お元気だろうかと思う。
適度な距離感が守られているだけに
どこぞの誰かさんを、遠くから想う。
お気に入り(2月18日)
お気に入りってなんだろう
僕にとってのお気に入りとはなんだろう
好きなもののこと?
特別なもののこと?
ちょっとよく分からない
お気に入りというお題がきて
僕はお気に入りとはなんなのか
僕のお気に入りのものはなんなのか
考えてみたけれど
結局 よく分からなかった
僕にとってのお気に入りとはなんだろう
“お気に入り”
お気に入りの服。
お気に入りのネックレス。
お気に入りの指輪。
お気に入りのイヤリング。
お気に入りの靴。
お気に入りの鞄。
ちょっと不格好ね。
お気に入り
君は僕のお気に入りだからね〜笑
デンちゃんが何時もの鈴のような声でハイテンションでいってくる、
デンちゃん?お気に入りとは?僕は運命を、感じたけどねwww
私がそう言い放つと、デンちゃんが目を大きく丸くして、
んふwwwやめてや、www
なんとも言えない日々だけどどんなものよりもお気に入りなのです、
・ほっともっとの弁当の片隅にいる緑色の漬物。
・ゆかりでお馴染みのメーカーの「瀬戸風味」というふりかけ。
・たい焼きのあんこがほぼ入っていない尻尾付近。
・ピーナッツなしの柿の種。柿の種とピーナッツの比率は7対3が多数派らしいけど10対0派。
自分の小さなお気に入りを並べて見ると、じゃないほうを好む傾向があるのかも。
でもアイスクリームの期間限定味はオリジナルの美味しさを再確認するためのものだと思っている。
『お気に入り』
血液型への(明るい)偏見を含みます。
ご不快になりうる方はお避けください。
では、いってみよう✊✨
———ハタチの時、つるんでいた仲間にイヤイヤ連れて行かれた献血で看護師さんに「B型ですね」そう言われて血液型を知った。私はそれに「いやです、OかAがいいです」と言った。
その日から世界が変わった。
残念なことに世の中のイメージとして、B型は自己中心的でわがまま、気分屋で敵が多いタイプだと聞いていた。だからこそ【嫌われてはいけない四女】として育った私は終わったと思った。すでに、血が嫌われているではないか。
しかし世界はそんな私に新しい風景を見せてくれた。いつもみていた池袋の汚いビル群が、やけに高く高く自信ありげに見える。比べて人は小さく見える。箱庭的な感覚、私たちは神様が配置したジオラマ世界で生きている。ふと、そう思った。ああ、そうか人はこんなにも小さい存在なのだと自覚した。
つるんでいた仲間は私のことを「思っているより小さい」と言っていた。声も態度もでかいのに実際はチビ、ストレートにそういう意味だった。仲間がそういうのも無理はない、183センチから173センチに囲まれた156センチはそらチビだ。それに対して毎度「うるせっ!」と、やんや言うというのが定番のノリだった。そんな日々の中で実は少しだけ、仲間はずれにされているような、ささくれだった気持ちにもなっていた。みんなが見てる世界とは違うのかな、と。
だからこそ「ビルと比べたらお前らもチビだ!」と言えるようなったことは私にとって奇跡だった。嫌われてもいい、口にしてみよう。そんな一歩目だった。
最初はいつもと違うノリで仲間も多少面食らってはいたようだが「いいねぇ〜どしたB型ァ」と今度はB型をいじってくるようになった。
B型は自分の世界が好き。
B型は自分の世界を持っていること、に自信がある。
B型は自分の世界を好きな人にオススメするのが好き。
否定されて嫌われて孤独であっても、人は1人で死んでいく。だから別に良いではないか。評価されるまで待つだけなら、評価を待たずにその先へ行ってやる。
血による分類に否定的な意見も勿論あるだろうが、嫌われないようにビクビクしながら生きてた自分より、B型と診断された自分を、私は気に入っている。
【あとがき】
冒頭の看護師さんとのやりとりの時点で、私の中のB型が漏れ出ていたことは内緒🤫