『たった1つの希望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たった一つの希望
それはいつしか消え失せてしまい
残ったのは悲しみと辛さと絶望
もう何も支度なんかない
未来が描けない
なのに君は生きろという
生きているのは嬉しいことだと
その言葉がどれだけ私を傷つけるのかも
絶望させるのかもわからずに
もう嫌
生きるのも
明日を照らす光に照らされるのも
もう疲れてしまった。
いっそこのまま深い眠りに
冷めない眠りにつければどれだけいいかと
何度となく考えた
たった1つの希望
もしも…もしもだけどさ…
何か1つだけ叶える事ができるとしたら…
きみは、何を希うの?
そう、上目遣いで聞いてくる貴女の声が少し震えている…
僕は、わざと目を逸らし乍ら、そうだな…と考えるフリをする…
貴女は、早く答えてよって言いながら、細い指先で、僕の唇をなぞる…
僕は、貴女の、そんな仕草が大好きで、ついぞ意地悪をしてしまう…
「パンドラの匣の最後に入ってたってやつ?」
「そう」
「最後に希望が入ってたからって、厄災を撒き散らした事を無かった事には出来ないよね」
「手厳しいなぁ」
「好奇心に負けて匣を開けなければ人間はもっと幸せに生きていけたかも知れないんでしょ? 最後に残った希望のお陰で人類は絶望することなく生きていけるのだ、って説教臭くて嫌い」
「仕方ないじゃんそーゆー話なんだから」
「神様って身勝手だ」
「神様嫌い?」
「嫌い。気紛れで、ご立派な事言いながら自分達は好き勝手やってる癖に、人間がちょっと過ちを犯すと天罰だ何だって滅ぼそうとするから」
「良かった」
「?」
「貴女みたいな人を探してた。貴女こそ私達のたった一つの希望。神と戦い、この世界を真の意味で人間の手に落としてくれる人」
「·····アンタは何?」
「よく分かってる筈でしょう?」
親友だと思ってた〝ソイツ〟からは、蝙蝠のような大きな翼と山羊の角。そして何にも似てない黒くて長い尻尾が生えていた。
退屈だった生が、ちょっとだけ楽しくなってきた。
END
「たった1つの希望」
あなたに、たった1つの希望を求めるとしたら、
ずっとずっと、毎日僕のそばにいて、
なんでもいいから、僕の話しをきいてほしい。
1日、24時間の中で、一緒にいられる時間は、
数分しかなくても。
あなたと、会話して、相槌打って、
明日の約束、一緒に果たしたい。
文字じゃなくて、あなたの声をききたい。
僕にとっては、当たり前に大切だから。
たったの1つの希望
ずっと地獄のような日々だった。いじめに育児放棄等最悪のオンパレード。けど、そんな日々の中で出会えた君は私の太陽、たった1つの希望だった。君にだけは捨てられたくない。君だけは私を好きでいて。
たった一つの希望、、
凄いいい言葉だ
たった一つの希望さえ叶わない事がある
一つだけ叶うならもう一度あなたに会いたい
声をききたいよ
出来ることは、すべて全力で出し切った。
待ち時間で緊張に胸が破裂しそうになりながらも、いざ本番が迫ると気合いは漲り、いっそのこと思いっ切り楽しんでやった。
ここまで残っている者は、何度も勝ち上がってきた強豪たちだけ。
誰もが目指していた頂点が、すぐ目の前にある。
自分たちが願うのは、ただ1つ。
ずっと聞き馴染んだ「名前」が、この中で最初に読み上げられると、そう強く信じている。
そして今、最後の静寂が訪れた──
【たった1つの希望】
バトンを繋ぐこと。
次世代へ渡すこと。
受け継がれること。
私にとっての希望。
たった一つの希望。
はじめまして その後は必ず さようなら
「また逢おう」って 小指で魔法をかけた
読む相手なんか居ない手紙を 綴っては重ねて
以前よりも溜め息が多くなった
そんな気がする あの日の続きの中
街がたてる不協和音
その中の一つに 記憶を揺さぶられて
いつかの約束思い出して
それと同時に分かった 未だ叶ってない事
たった一つの希望。
たった一つの希望は
スキマジカン?
今日本当は大阪に
行くはずだったのに
寝坊して諦めた。
ゆうがいないから。
だからゆうが
たった一つの希望。
『たった一つの希望』
みんなは腹が減った時、どうする?
そりゃ、何かを食べるだろう。肉でも、白米でも、野菜でも、魚でも、なんでも。
でも、お金が無かったら? 1ヶ月間を200円で乗り切れと言われたら?
ちなみに親には頼れない。理由は喧嘩したから。悪いのは俺。原因も勿論俺。
さて、話を戻そう。腹が減った時、この200円をどう使うか。おにぎりを買う?もやしで乗り切る?
ああ、良いだろう。
でもな、それには何かが足りない。人生を生きるのにも、そしてご飯を美味しくするのにも。
そう! それはスパイス!人生の方だとスパイス(と書いてスリルと読む)さ!
それを求めてこその男! いや、漢だ!
てことで今、俺の右手にはもう食べて棒だがあの超有名なアイスが握られている。みなさんご存知のソーダ味が有名な四角いやつ。
もうお気づきかな? ああ、そうだよ。俺は今からこいつで当たりを引く。それに賭ける。
もしも当たりを当てれたら、俺はこの1ヶ月間をもやしと何故か冷蔵庫の中にあるマヨネーズ1本で乗り切れる気がする!
俺はここで引く! 漢として! 来い!大当たり(ジャックポット)!
そして俺は棒の裏を見た。
…………その5秒後、俺は親に電話と謝罪、土下座をして帰った。
漢もたまにはプライドを捨てなければならない。プライドで飯は食えないのだから。
え? 当たったのかって? 聞くな、泣き喚くぞ?
岩手県陸前高田市。
佐々木は、1か月前に市長になった。仕事が忙しくなかなか家族で遊びにいけない。今日は、はやく仕事が切り上げられそうだ。久しぶりに家族でご飯にいこう。彼は電話をとった。
「今日は、はやく仕事が終わりそうだ。焼き肉でもいこう」「わかったわ。」その1分後に震度7の大きな地震が陸前高田市を襲う。そのとき、地盤の悪い我が家は倒壊して嫁は家の下敷きとなり死亡した。まさか、さっきの電話が最後の会話となるなんて思ってもいなかった。たった1つの希望がかなうとしたら震災や戦争がない平和な世界の実現だ
動物は嫌いだ。
毛はつくし、匂いは移るし、散歩に行かなきゃ行けないし、病院代は高いし、気軽に外出もできない。
赤ちゃんの頃はより手がかかる。2時間おきにミルクをあげて、湯たんぽが暑すぎずぬるすぎないか確認しなきゃいけないし、小便ですら促さなきゃできない。
大きくなったらなったで、夜泣きはうるさいし、暴れまくって部屋中酷いし、仕事の邪魔はしてくるし、ベッドの大半を占領されて、寝不足が続く。
老いぼれても手がかかる。口元まで水と食べ物を嚥下させなきゃいけないし、オムツを変えなきゃならない。
死んだ後でさえも迷惑ばかりかける。
色んなところに、あいつの傷がある。
ここにも、ここにも、ここにも……
だから動物は大嫌いなんだ。
『ほーんと、村の人達も必死だね。「君がたったひとつの希望だ!」なんて言ってさぁ。大変だねぇ。』
「でも、私は自分から志願した様なものだし大変だなんて思ってないよ。」
『そーお?ま、あなたがいいなら別にいいけどね〜。』
その時、目の前に出陣を祝う群衆が現れた。
女子供、男老人、みんな揉みくちゃになって私を応援してくれている。
いや、"私たち"か。
「神の声を伝う少女よ!我が国を救いたまえ!」
『だって。頑張ってね。"私"』
「我が名はジャンヌ・ダルク!愛するオルレアンを救う為、今出陣する!!」
自らをジャンヌ・ダルクと名乗った少女は
後に敵国に捕まり
魔女裁判にかけられ
火刑に処される事になる。
※以下参考
じょるじん氏の『重奏オルレアン』より、ジャンヌが二重人格である説を引用。
原曲いい曲なので、気になった方は是非。116
たった一つの希望
このページを開いて、感情を持たず文字をなぞる。
それが私のたった一つの希望。
地獄の果てまで堕ちて最後に人が持ちえるものは希望だ
人は簡単に絶望するけれど同時に希望を創ることができる
絶望したと言った次の瞬間には希望を創り始めているんだ
だから希望はひとつじゃない
絶望した分だけ、希望は創られる
#たった一つの希望
たった1つの希望
私のたった1つの希望は、犬になるということだ。
実家でそれはそれは可愛い犬を飼っている。犬というよりもはや家族の一員だ。そんな我が子はトイレをトイレでするだけで褒められ、街を歩けば皆から可愛い可愛いとちやほやされる。そして自分の好きな時に寝て好きな時に起きる。もちろん仕事に行くこともしなくてもいい。存在するだけで周りを癒せるという最大の武器もある。
そんな我が子と暮らしているうちに、どうして私は人間に生まれたのだろう。と、常々思うようになった。たしかに、恵まれた家庭で生活できるとは限らないがそれにしても世の大半の犬は人間に愛されている。欲求を満たすだけの生活、とても羨ましい。そう思ってしまうほどに私は日々に忙殺されているのだろう。
私は犬になるという希望を叶えるために、日々徳を積んで生きている。
何もかもが無理だとは思ってはいけない。
諦めそうになっても、また1から頑張ろうと思えるように。
何事にも全力で諦めてはいけない。
諦めそうになっても、なにか諦めきれないようなものが見つかるのかもしれない。。。
『たった一つの希望』
「たった一つの希望」
失敗することが多い。
何をしても失敗する。
勉強も買い物も恋愛も
何もかもが失敗する。
でも、成功しないわけじゃない。
だから、失敗を恐れたことは無い。
失敗は成功に繋がる。
失敗することが成功への近道だと思っている。
何もかもを失敗して、何もかもを成功させる。
私のたった一つの希望は失敗をすること。
そうやって生きた方が楽しいに決まってる。
2034年、2月15日。
私はビルの間を駆けていた。ビル風が正面から吹き付けてくる。肩越しに後ろを見れば、黒装束の人間が私の後を追ってきている。思わず、手に持っていた手紙を握りしめた。
数年前、タイムマシーンの一号機が開発された。しかし、それと同時に開発に関わった者が失踪する事件が相次いだ。反タイムマシーン派の人間による、開発者達への粛清だ。
それに気付いた開発側の人間は、私も含めて過去に行くことにした。過去に戻り、過去の自分に注意喚起をする。反タイムマシーン派の人間への対抗手段を生み出すために。
「あと、ちょっと、なのにっ」
タイムマシーンが保管されているビルまでは、ほんの数メートル。そこに辿りつけば、あとはエレベーターで一気に保管庫へ降りるだけ。だけど、後ろの足音も迫ってきている。
急がないと。
「よしっ」
ビルに辿りつき、エレベーターのボタンを連打する。たまたまこの階に止まっていたのか、扉はすぐに開いた。乗り込んで、閉めるボタンを押す。
「早く早く早くっ……!」
扉が閉まりきる数センチ。追ってきていた黒装束と目が合った。伸ばされていた手が、扉に触れる直前で見えなくなる。エレベーターは下降を始めた。
「よかっ、た、の……かな?」
安心してその場に座り込む。
数分後、エレベーターが止まり扉が開いた。私はすぐに降りてタイムマシーンへ走る。
あとはこれに乗れば、無事に……!
「ざんねんでした」
目の前が歪む。上手く足に力が入らない。視線を下にやれば、胸にポッカリ穴が開いていた。
「ど、して……」
どうして、反タイムマシーン派の人間がここに?
いや、今はそれよりも、最後の力でできることを。せめて、手紙だけでも、タイムマシーンに乗せて……
「おねが、い…………これだけ、でも、とどいて」
床に倒れる。赤が広がる。私を追ってきていた人間の舌打ちが、最後に聞こえた。