『ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【ブランコ】
前後に揺れているだけなのに楽しいと思えたのはなぜだろう
だけど今はスマホに夢中で公園すら視野に入らない。
初心に戻ることも大事だよね、
「対象年齢12歳以下」
そこら辺のガタイのいい小6男児よりは体重が軽いから大丈夫だろうと、年齢制限を無視してブランコに座る。
朝4時、誰もいない公園で一人、身体に溜まった疲れをブランコの勢いで飛ばす。散歩する犬の鳴き声が聞こえるようになるまでは、私だけの時間。ただひたすらに無心で乗り続ける。心はまだ12歳以下のようだ。
小学生のとき、幼なじみが5人いた。
わたしを入れて6人。
村の北側に住む3人と南側に住む3人。
仲はいいけど何かあるときは
だいたい3人ずつに自然と別れた。
しばらくすると村の中央部に
同い年の子が1人引っ越してきた。
なのでわたしの幼なじみは6人になった。
中央部だけど南側の子達と仲良くしたかったみたいで北側に住む私たちとはそんなに仲良くなかった。
その子が越してきた家の目の前に神社があってその神社には4つブランコがあった。そこは南側の敷地のようであまり立ち寄らなかった。
北側には小さな公園があってそこにはブランコが2つしかなかった。でもここは私たちの敷地だった。
この前実家に帰った時、公園のブランコがなくなっていた。小さな小川も干からびていた。砂場も無くなっていた。子どももだーれもいなかった。
テーマ:ブランコ
公園には、普通の四角い赤いブランコのほかに、丸くて大きいオレンジ色のブランコがある。オレンジ色のブランコは小さい子なら寝そべったまま乗れるので人気で、行列ができている。
砂場で遊んでいた娘が、ふと砂場遊びをやめてオレンジ色のブランコに向かって駆け出した。
私の方を振り向いて「乗りたい」と言う。ブランコの横には、2組の子どもと親が並んでいる。
「並ばないと乗れないよ。おいで、並ぼう」
「乗りたい」
しかし、娘は行列に並ばず、少し離れたところからうらやましそうにブランコを見ている。
「乗りたい」「並ぼう」というやりとりを繰り返している間に、何人かの子どもが入れ替わりオレンジ色のブランコに乗っていた。
しばらくして、やっと「並ぶ」と言って、娘が列に並んだ。やれやれと思う。
娘の番が来た。嬉しそうにブランコに駆け寄り、「乗せて」と言う。私は娘をブランコに乗せてやり、ブランコを押す。ブランコに寝そべった娘は、笑顔で歓声を上げる。
しかし、10回を超えたあたりで、「降りる」と言い出した。ずいぶんすぐ降りたがるな、と思ったが、降りるというならとブランコを止める。
「もう降りるの?」
パパがパンの袋を下げてやってきた。パン屋さんまでパンを買いに行っていたのだ。こちらも人気のパン屋さんで、公園からパンを求める人の行列が見えていた。
「パパ〜!」
娘がパパに駆け寄る。
「お母さんのクルミパン、なかったから別のを買ってきたよ」
「ありがとう」
土曜日の昼下がり。オレンジ色のブランコがある公園は、子どもたちで大賑わいだ。
ブランコ(2回目)
ねえ先生、私はもう書けないの?
このまま大人になればなるほど、書けなくなるの?
だから少しずつ、書くことが無くなっているの?
……私って才能ないのかな
それとも、私は幸せになっちゃいけなかった?
幸せだから、不幸せじゃないから
苦しくないから書けないの?
苦しさが無垢にならなくなったから書けないの?
先生、私怖いの
……ブランコに乗ってる時ね
子供の頃
ブランコ、すぐ酔っちゃうから嫌だったの
でも子どもだから、嫌でも乗っちゃうの
色んな理由と気持ちがあってね
例えば、ブランコで一周ってできるのかな、とか
でも今は、そんな夢叶えられないの
思いつきもしないし、やろうともしないの
だって酔っちゃうから
だからこうして座っちゃってるの
……ねえ、先生
私、どうしたらいいの
私っていつ消えればいいの
私はいつ、ブランコから降りればいいの
教えてくださいませんか、先生
いつかあなたも乗るのでしょうか。
きっとそうだといいな、と思う
小さく柔いあなたの手はしっかりと鎖を握る
冷たさにびっくりしてしまうかもね、私もそうだったから
少し、本当に少し、私が揺らしてみる
その時はまだ、私や彼の背中と似た心地なんでしょう。
でもいつか、自分の足で蹴ってふわりと浮かんだその瞬間
あなたが1つ大人になるのね
と、まだ早すぎる想像をしてみる。
ブランコ
子供はなぜブランコが楽しいと思えるんだろう
前に後ろに揺れてるだけなのに
私にもそんな時代があったはずだが、忘れてしまった
ブランコ
強く強く
高く高く
風を感じ
空だけが見えて
このままあの空へ
飛んで行けそう
前へ後ろへ
漕いで揺れて
進んでいるのか下がっているのか
いいや、どこにも動いていない
今の自分は?
進んでいるのか
下がっているのか
漕いで漕いで意味はある?
ブランコ
ブランコ
小学のとき押してもらってて、声が届かず自分で飛び降りたら顔面から地面とコンニチワしたwww
しばし休業中
背中を押して漕ぎ出した君。
どこまで高く漕げるか競争した。
勢いをつけて飛び降りる度胸試しもした。
2人で立ち漕ぎして勢いがつきすぎて怖かった。
揺られながらいろんな話もした。
なぜかいつもより素直に話せる場所だった。
県外の大学を受けると言った君の横顔を見ることができなかった。
言葉では背中を押したが、心は背中を押せなかった。
ずっと2人で鎖を握っていたかった。
/「ブランコ」
ブランコ漕いだら
空さえ飛べる。
船を漕いだら
いつかは嵐に巻き込まれる。
じゃあとても浅い
そこが見える湖を漕いだら
歩くより遅くなってしまうかな。
ギコ…ギコ…と
規則的に軋むブランコ。
上を見上げながら漕ぐと
空を飛んでるみたいだけれど
その分、酔いやすくなってしまう。
ギコ…ギコ………。
いつの間にか大きくなった身体では
ブランコは少し小さくて
足がつかないように漕ぐと
ずっと曲げておくのがしんどかった。
ちょっと休憩。
サーッと涼しい風が吹く。
でも揺れるのは枝だけで
木に葉は見当たらない。
桜の季節には
どれだけ綺麗な吹雪を
見れるのだろうか。
濃い茶色の太い木は
新年度に期待を抱く人々に
甘くて可愛らしい夢を見せてくれる。
さらさらしていて
千切れやすい
桜の花びら。
地面一面にじゅうたんが出来たら、
ブランコを漕ぐ時
下を見よう。
"Good Midnight!"
あの頃は、あの頃は…と
辿っていくうちに
無意識に後悔と未来への不安が
積もっていく。
どうすることもできない
厄介なやつらは
みんな花びらと一緒に
風で飛ばされてしまえばいいのに。
ブランコ
今日彼氏と別れた、
私からしたらやっとって感じで残ったのは罪悪感だけだった
彼はプライドが高く自慢話が多くて人への差別もする
彼氏としては完璧だったはずなのに人としての彼を見ると好きなところが見当たらない
「これでよかったのかな」友達とブランコに乗りながら彼のことを思い出し「よかったんだよ」ただその一言が欲しかったあまりに聞いてしまった
友達は地面を勢いよく蹴りゆらゆらと子供のようにブランコを漕ぎながら言った「正解がある恋愛なんてないよ。」
友達の言うとおり正解なんてない、彼は私に優しかった、でも他人に優しくできない彼を好きになれなかった
ただそれだけ罪悪感もきっとすぐなくなる
深夜2時の公園でブランコをこぐ。
制服のスカートが、動きに合わせて静かに揺れる。
天高く飛べる気がした/ブランコ
天まで届け!1、2、3!
ブランコを乗るたび、
こんなフレーズがあったなと思いながら
遊ぶ自分
実際それほど高くないのに、
なぜか、
空を飛んでいるような気分になれる
そんな素敵なブランコが好きだった。
「ブランコ」
揺れて揺られて
ふわふわと
僕らはきっと
良くなって悪くなって
それを繰り返して
関わっていけばいいと思う
貴方に会えてよかったよ
今日も明日も
ブランコに乗って
ブランコ
何時も寄り道していた小さな公園…ブランコとベンチとスベリ台と砂場しかない…
あなたとわたしの家は、逆方向で、分かれ道のこの公園が、放課後を過ごす場所だったね…
高校生になって、同じクラスになって、友達以上恋人未満な関係になって…
小さなブランコに並んで座って、とりとめない話で帰りまでの時間を過ごして…田舎で、寄り道する所もなく、時々缶ジュース買って、他愛ない話で盛り上って…
それから数年なんとなくつかず離れず関係が続いて…もう少ししたら、結婚式…
久しぶりの公園は、あの頃より少し古びていたけれど、あのブランコも、変わらず2つ並んで…思わず座って、少し漕いでみると、あの頃が蘇り…
いい歳した大人が公園で子供とブランコを取り合うなんて情けない。
ブランコくらい俺がいくらでも作るからそれを漕げばいいだろ。
【ブランコ】
自分のときは高く高く誰よりも高く
我が子の時はそっとそっと大事に
ゆらゆら加減が違う
自分の自我と子育ての加減と
似てるんだなぁ
よく母が歌っている歌がある。
それは『ぶらんこけむし』という童謡。
毛虫がブランコしている歌ではなく、毛虫がぶらぶら揺れているのを表現した歌なのだ。
母はこれを幼稚園で習ったと言うが、私も兄も習ったことがない。というか日常生活でもあまり(子ども含む)他者が口ずさんでいるのを聴いたことがない。
童謡の中でもかなりマイナーな部類だろう。
……というか、母のように習った人はごく少数なような気がする。
G◯◯gle検索をしてみてもあまりヒットしなかったし。
なので、もし知ってるor習った人がいたら誇っていいと思う。
自分はマイナーな童謡を知ってるんだぞと。
……まあ、ここまで書いて実はかなりメジャーとかだったら実に申し訳ない。
その場合は私の周りでは全く流行ってないということにしておいてほしい。
いやそれもかなり失礼か。
1度はやったことあるんじゃない?
ベンチをくるくる上まであげて
人漕ぎしたらそこは空の中。
時には、ぐるぐる上まで鎖をねじって座るところにお腹を当てて遠心力でメリーゴーランド。
こんなよく分からない遊びをずっと繰り返し、変わってくれないと妹に泣かれ、あと3回の約束も守れずに。
あの時はどこまでもどこまでも高く、高く行ける気がした。
一回転だって夢じゃなかった。
回って回ると世界が変わった。
一回転して誰かに叱られ、なんだこんなもんなのかと忘れてしまったあの頃。
私たちは何にでもなれていた。
何かにならなくてよかった。
ただひたすらに足もつかない場所でベンチに座って漕いでいる。
鎖を巻いて回っている。
ただそれだけでいい日常だったんだ。