『今日にさよなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
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黄昏に身を投じよ。直に日が暮れる。――例えばの話だ。街中の灯りが消え、時計の針が十二を指す頃。灰被りの姫君にかかる魔法が解けたとして、明日が来る保証なんてどこにもありはしないだろう。置き去りにされた硝子の靴など粉々にしてしまうのが吉だろうに。真に気付かされた幼き子らは、今日よ往くなと泣き叫ぶ。あやす素振りで細々と紡がれる大人達の子守唄は、もはや少しの意味もなさない。それでも彼らは云うのだ。明けない夜などないのだから、どうか安心して眠りなさいと。紡ぐ言の葉の合間合間に、口を揃えて、云うのだ。
『今日にさよなら』
『今日にさよなら』
今日にさよならして、どこに行くというの?
過去に行くところなんてない。
明日を通過して行きたい未来もない。
一日一日今日を積み上げて、やっと築き上げた優しい関係だもの。
手放しはしない。
人がどう思おうと、私の人生において今より穏やかな時代はない。
「今日にさよなら」したら、「明日の今日にこんにちは」をする。
刻々と変化する今を心に刻み、喜びも悲しみも強欲に味わい尽くすのだから。
「今日にさよなら」
たくさんの涙を流しながら
どうにか耐えてきた
たくさんの今日にさよならしながら
どうにか生きてきた
その日を生きるのが精一杯…
まるで綱渡りのような人生…
そろそろ地面に降りて
ゆっくり休もうかな
いい加減、疲れたよ…
お題:今日にさよなら
『廃れた記憶』
今日あった出来事も
昨日の誰かの悲しい話も
明日が来るという希望さえも
日々淡々と過ぎていくから
いつからかどうでも良くなっていた
そんな時にもらった優しさ
これまでの日々を経て得た強さに
気づかないまま生きていた
いつかの懐かしい風景に
思い出す記憶の中で
灰色に染まった日々を思う
目に浮かんだいつかの夕日を
いつまで綺麗に覚えていられるだろう
隣で見たあの夕日を
やなことあった?
終わってよかったね
またあした
あしたも同じなら
同じでもさよならしちゃえ
2024/02/18 今日にさよなら
#今日にさよなら
今日は朝イチの会議に遅刻
作成した書類を削除·······
注文したカフェラテはブラックで到着
急いでいたら棚の角に小指をぶつける。
くたくたの体を抱えて帰宅
お風呂にちょっと熱目のお湯を張り
お気に入りのバスボムを投入
普段は開けないプレミアムを
風呂上がりの喉に流し込む···
最高
今日にさよなら
今日という1日を精一杯生きた僕は
今日にさよならをする
良いことだけの日はないし、
嫌なことだけの日もないはず。
そう考えたら明日もきっと大丈夫って思える。
私は明日もひとりだけど
そういうのも、ありかもしれない。
ちょっとだけ嫌なことが多かった、
今日にさよなら。
【今日にさよなら】
『どうしよう……。
"今日にさよなら"するのが勿体無いくらい幸せ』
p.m.23:57
バレンタインチョコ一つで
ここまで喜んでくれる声がスマホから
胸キュンしながら
"明日にはじめまして"する
彼氏彼女の関係
#今日にさよなら
ちいさな温泉旅館の一室で、わたしはきょう撮った写真を眺めていた。
早咲きの桜を見て、河原を散歩した。
途中の屋台で団子を食べた。
外国人の観光客に頼まれて写真を撮ってあげた。
「たのしかったな…」
誰にともなくつぶやいて、わたしは布団に倒れ込む。
旅館ならではの羽毛布団のつめたさが体につたう。
「きょう」はここに詰まっている。
スマホのカメラアプリの中にぜんぶある。
わたしはごろんと仰向けになって、もう一度写真の中のきょうを見た。
…でもわたしはもう、きょうの桜の匂いを嗅げない。川のせせらぎも聞こえなければ、同じ焼き加減の団子も食べられない…。
きょうを簡単に手元に残せるこの時代だからこそ、「きょう」の特別さが分かった気がした。
【今日にさよなら】
今日も嫌なことが続いた…
本当に何で続くのかな……
自分が悪かったのかな……
なにかしたっけ……
考えれば考えるほど沼にハマっていく……
もう考えるのめんどくさいな……
もういいや……
早く寝て忘れよう…
「今日にさよなら……いい夢を」
今日という日に色をつけるなら
オレンジな1日だった。
明日は何色だろう。
さよならした分だけ色が増えていく。
辛くて黒い1日があっても
赤や青、黄色の日々に紛れたらそれは虹色。
虹色のアルバムを抱えて
今日という日にさよならを告げる。
そしてまた
はじめましての明日がやって来る。
Mii
限られた時を
「ミル」
部屋でヴァイオリンの手入れをしていると不意に自室の扉が開き、ぶっきらぼうな声で名前を呼ばれる。振り返ると部屋の入り口に血塗れのヴァシリーの姿が。
「……返り血、よね?」
「当たり前だろう。お前の師はそこらの雑兵に遅れをとると思っているのか?」
「思っていない。……なら、どうしてここに?」
「………」
ヴァシリーは何も言わずに血に塗れた外套を脱ぐと、床に投げ捨てた。驚くほど外套下の制服に血はついていない。そして、そのまま私の背後にある寝台に腰を下ろした。
「そのヴァイオリンは何だ?」
「これ?最近趣味で始めたの。この前、スピカが楽しそうに弾いていたのを見てやってみたいなって」
「暗殺者が呑気に楽器演奏とはな……」
不機嫌そうに頬杖をつくヴァシリー。こうなった時のヴァシリーには下手に話しかけない方が良いことを私は知っている。何も返さずに、手元のヴァイオリンの弓に松脂を付けていると。
「何か一曲弾けないのか?」
「……練習している曲ならある。でも、上手く弾けるかどうか……」
「構わん。やってみろ」
「……分かった。でも、十五分の時間が欲しい」
松脂を付け終わり、椅子から立ち上がり調弦を始める。それまでヴァシリーは何も言わずにただ待っていた。調弦を終わらせた後、ヴァシリーの方へ身体を向けた。そして、弓を弦に滑らせる。
ゆったりとした調べで始めたのは「カノン」。スピカが初めに教えてくれた曲。ヴァシリーが何故、こんなにも不機嫌なのかは分からない。彼の感情の起伏にはいまだに分からないところがあるから。今は、少しでも彼の心が安らぐようにと願いながら演奏を続ける。
演奏の途中、ちらりとヴァシリーのことを盗み見た。彼は目を閉じてヴァイオリンの音色を真剣に聴いている様子だった。そのまま最後まで弾き終わると、ヴァシリーの青い瞳がこちらを見る。そして、その口元がいつもと変わらない笑みを浮かべた。
「何だ、練習中という割にはよく弾けている」
「ヴァシリーの前だからかな」
「こちらへ来い」
ヴァシリーに手招かれ、ヴァイオリンをケースにしまう。それからヴァシリーに近づくと、腕を引かれて腕の中にそのまま閉じ込められる。彼からはまだ微かに血の香りがしていた。
「ヴァシリー」
「何だ」
「さっきはどうして機嫌が悪かったの?」
「……今回の任務で部下が大勢死んだ。背教者共が最期の悪足掻きにと、自爆をした」
「………そう」
「いつ死んでもおかしくない日々の中で、人の命が散る様は散々見てきた。今までは何も思わなかった。だが……今回は何故か違う。どうにも苛つく」
「……」
「だが、お前の演奏を聴いている間はその苛つきが鎮まるのを感じた。今日という日は俺の中では良くないものだったが……お前の演奏のおかげで、少しは違うものになりそうだ」
まるで幼子を褒めるように頭を撫でられ、くすぐったいような気持ちになる。
「なら、もっとヴァイオリンを弾くよ。ヴァシリーの心が少しでも穏やかになるように」
「……やってみろ」
ヴァシリーの腕の力が弱くなる。彼の腕から抜け出して、私はもう一度ヴァイオリンに手を伸ばし、弦に弓を添えた。
今日という日に多く亡くなってしまった騎士たちの為に。その死に心を痛めるヴァシリーの為に。
今日は良いことあった?
まぁうまくいかない日もあるよね
でも早く終わって欲しい日もあれば
このまま終わりたくない日、あるよね
感覚と考え方はそれぞれ だけど
"明日は必ずくる"そして"一日は24時間"
次の日自分が生きてようが死んでようが
共通して毎日がすぎる
だからさ、良い日でも悪い日でも
そんな今日にさよなら
今日にさよなら
今日もみんなのおかげで生かされた
楽しかったかもしれないし辛かったかもしれない
しかしもうすぐ今日という日は終わる
明日はどんなふういう生きていくかわからない部分もある
明日に出会うことに感謝して過ごしていこう
いい日になると信じて
今日にさよなら
今日にさよなら
悲しかったあの日にさよなら。
楽しかったあの日にさよなら。
消えたいと思ったあの日にさよなら。
生きたいと思ったあの日にさよなら。
感情に溢れたあの日にさよなら。
生きた屍のようになったあの日にさよなら。
明日を思う今日にさよなら。
今日にさよなら
やるべきことはやったから
やらなきゃいけいこともやったし
やりたいこともやった
精一杯やったから
だから
悔いなく
今日にさようなら
明日にこんにちはをするために
夢
未来を近づくために
《今日にさようなら》
一日は早い
たったの24時間という短い時間
そんな今日にもさようなら
そして明日に初めまして
今日にさよなら
とくになんてことない日曜日
ドーナツおいしかったし
のんびりとすごせたし
それは
とてもしあわせなこと
そんな今日という日にさよならしても
明日が来ることが
あたりまえなことであってほしい
どうか。
今日にさようなら
私は今から寝る。
今日にさよなら