『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
半袖
『そりゃ綾瀬はるかが着れば何でも似合うだろうよ』
某CMを見るたびに思う。
タンクトップで外に出かけて様になるのは人を選ぶ。
誰も彼もが海外勢のように堂々とタンクトップでは歩けまい。
綾瀬はるかが可愛いとかかっこいいとかそう言うのは置いといて、あれは選ばれし者が着るから外出着として成立する。私が着たら下着で歩き回る痴女にしか見えまいよ。
手元にあるカップ付きタンクトップを風呂上がりに着て鏡の前に立てばどうあがいても綾瀬はるかにはならない代物が出来上がった。
自虐ではない。事実でしかない。
乾いた笑いになってしまったが、問題はそこにはない。
この殺人級の酷暑では間違いなくタンクトップが大正解だろう。とてもじゃないが外を歩く気候ではない。
回らない頭をフル回転させて出した結論はメッシュ生地の半袖を上から羽織る事だった。
これならば綾瀬はるかにならない一般人でもタンクトップでかつ半袖を着るように偽装も出来る。なかなかの逸品ではなかろうか。
鏡の前でタンクトップを合わせるように目の前で広げる様はまるで通販の司会のようだった。
とりあえずこれを着て外出する。最大限の酷暑を乗り切る為の一つの妙案だった。
白のタンクトップの上から水色のメッシュ地は非常に爽やかに映る。完璧では…?鏡の前にはドヤ顔でガッツポーズを取る自分の姿があった。
それから数日後のこと。
鏡の前では白のタンクトップをきた自分の姿が鏡に映る。数日前と違うのはこんがりと小麦色に焼けた肌に編み目模様が付いている姿だった。
『思ってたんとちゃう…』
情けない顔で呟く姿があったとか、なかったとか。
半袖のTシャツに描かれた動物が可愛いと思って買って、5年以上経ってもそのTシャツを気に入っていた。
気に入っていたけど、描かれたその動物の名前はまだ知らなかった。
雑誌でたまたま見かけてようやくその動物の名前を知った。
ハリネズミ。
今でも好きで、ハリネズミの描かれた小物とか見ると、つい買ってしまっている。
『半袖』
あの時買っときゃ良かった!!!!
俺は後悔しまくっている。なぜなら、今隣に座っているコイツがあの時俺が欲しかった半袖のシャツを買ってるからだ!!!どういう運命なんだこれは…!!
いや、さっきの話になるんだが、それは三十分前の出来事…。
超大型ショッピングモールで目を惹かれたシャツがあったんだよ。バックプリントに海外のキャラの絵が書いてあって、実にパンチがある服でね。バックプリント系の服が大好物な俺は、その服を買うか買わないか悩んでいたんだ。
いや、クールでかっこいい感じの服ではあったんだが、値段はなんと一万円。高いなぁ…でも欲しいなぁ…なんでそこで考えて、その服を試しに着てみたりしたんだけど、すごく自分に似合っていて、やっぱり買おうと思ったわけなんだが、財布を見たらあまり金が入ってない!!
カードか、支払いアプリで買えないかななんて考えてたが、なんとアプリもカードも禁止で、現金のみの所だったんだよ。
こんなとこ未だに存在すんのかよ!?と思いつつ、かと言って一万円をポンポン出したい訳でもない。欲しい気持ちもあって、お試しで着ているのにも関わらず、俺はやっぱりいらないって思って戻したんだよ。
悩んだということは、あってもなくてもどっちでもいいってことだと思ってね。特別、これ以上に素晴らしい服が見つかるかもしれないと思って買わなかったんだ。
そして今!!!ここでコーヒーを一人で飲んでる時に横に座ったソイツが!!!なぜか買うか悩んでた服を着てやがる!!!!
クソ!!なんかいらないって思ったけど!!買われるんだったら買っときゃ良かったなと後悔してしまう!!
コーヒーを飲みつつ、俺は隣に座るソイツの服装を見る。よく見るとソイツは、ピアスを沢山つけていて、赤メッシュの髪をした地雷系の女性だった。
年齢的には俺と同じくらいかな?なんて考えてたが、欲しがってた服はまさかこの女に買われたのかと思うと、なにか嫉妬のような感情が込み上げてくるのが分かる。
ため息を吐きつつ、何回も何回もチラ見する。変態じゃねぇかな俺と思いながら、買っときゃ良かったぁと悔しがる。
くそ…まじで羨ましい…あれ一着しかなかったんだよなぁ……。俺はもう一度コーヒーを飲み、チラ見すると、完全に女は俺の方向を向いていた。
「……え…あ」
急なことだったんで、変な声を出しつつすぐにかおをそらす。なんでこっち向いてるんだと心の中で悪態付きながら、またコーヒーを飲もうとするが、コーヒーはもう入ってない。
店員を呼ぼうと顔を上げるが、女がこっちを見てるのがわかる。見られてるって、こういう感じなんだなぁと思いつつ、ちょっと反省。
女の視線がすごいので、俺は恐る恐る視線を合わせると、バッチリ目が合った。
で、お互い目を合わせて数秒間が経過。周りからすれば、なんで目だけ合わせて何も喋んないの?とか思われてそうだが、俺が堪らずなにか発言しようとしたら、向こうがニヤリと笑ってシャツを見せびらかしてきやがった。
「…………あ?」
バックプリントを俺に見せて、ドヤ顔を決め込む。こ、この女は、今俺に自慢してきたのかよ…!?
イライラしつつ、俺が顔を逸らそうとすると、女が俺にちょんちょんと触る。
「?」
俺が女の方向を振り向くと、バックプリントを見せてくる。バックプリントを見せた後に、親指を上げてにっこりと俺に笑ってきた。
俺はたまらず棒読みでよかったっすねーって言った。
そしたら女が笑って、話し始める。
「ふふふ…いや、買うか買わないかめっちゃ迷ってましたよね」
「え?あ…そん時からいたんすか…」
女が頷く。
「うんうん。それでね、買うのかな?買わないのかな?どっちなのかなぁ…私も欲しいのになぁ…なんてずっと眺めてたら、急に手放しちゃったものですから…だから私買ったんですよ!」
そりゃあ良かったね。としか思えんが、自慢されて俺は少しだけ気分が晴れなかった。
「でも…そのシャツ素敵っすよ」
「ね!本当に買って良かったです♪」
ニコリと笑うその女性が少しだけ可愛く見えてきて、あれだけ欲しかった服だが、なんだかんだ彼女も喜んでいるようで良かったと思えた。
俺は他のシャツを買いに行こうと、彼女にぺこりと挨拶をしてその場から離れた。
こんな出来事もあるんだな。次は他のを買おう。あの服も素敵だが、同じくらい素敵な服もあるはずだ。
そして、たどり着いた古着屋。ここはカードOKなので、さっきよりも高い服を買おうと息巻いていた。
俺が色々服を見てると、一着だけ目を惹くものがあった。KING CROWNのフード付きデニム。KING CROWNってのは最高のブランドで、様々なかっこいメンズの服を作ってる会社だ(架空です)。
このブランドの古着…しかも、フード付きdenim。フード付きデニムも俺は好きなので、これをお試しで着てみて、店員に最高ですなんて言われつつ、買おうか買わないか悩んでると、どっかから視線を感じる。
視線の先を辿ると、そこにはさっき話した女がたっていた。流石にびっくりして、話しかけに行く。
「え…なんすか…?」
「あ、ごめんなさい…普通に入ってきたんですけど、たまたま貴方がいたものですから…そしたら、中々いい服を持っていたものですので……」
「え…あぁ…これすか……」
「その服、女が着ても可愛いですよねー」
「まぁ…え!?あげないっすよ!!これ俺買いますから!」
「えー?」
「えーじゃないっすよ!」
なんてやり取りをして、それでもブーブー欲しいと言う彼女に俺は根負けして差し上げたら、クッソ喜んでそれを即買い。そしたら店内でさっき着てた服を今買った服に着替え直して、俺にどうですかと見てきた。
くっそ似合う。まじで最高。最高だから故に、俺も着たいし欲しかったなぁとまた汗をにじませる。
くそぉ…二件もこの女に服を取られた!!
また、ぺこりと頭を下げて、すぐ隣の帽子専門店の所に入る。
最近クソ暑くて、髪の毛から炎が出てきそうな勢いなので、夏用になにか買おうと思い色々見てると、またも視線が。
まさか…と思い、すぐさまその視線に顔を向けると、やはり彼女がいた。
もうさすがに三度目はアレなのでなんでジロジロ見てんすかって詰め寄った。
「いや…たまたま私も…」
「いやそうだとしても俺を見る必要なんかないじゃないっすか」
「そ、そうだけど……」
もじもじして、彼女は頬を染めつつ話した。
「その…貴方の選ぶ服がどれもよくて…なんか…うん…すごいかっこいかったり可愛かったり…だから、その……」
恥ずかしそうに話す彼女を見て、可愛いなーと思いつつ、だからと言って俺を見る必要なんかねーだろと思ってた。
でも、彼女と俺はなんだかんだ服の趣味があってるのかもしれない。だから、俺が買おうとしてるやつとドンピシャで当たるのかも。
そんなお気楽なことを考え、俺はつい、その女に良かったら一緒に見て回りませんかと言った。
そしたら彼女は喜んで、いいんですかと言っていた。なんか、ナンパっぽくなってるから、あんまし嫌なんだが、貴方が嫌じゃなければ…と申し訳なさそうに言うと、彼女が喜んで首を振る。
「ううん!全然嫌じゃありませんよ!服の趣味が合う人あまり周りには居ないものですから…だから私でいいのであれば…よろしくお願いします…!」
結論から言おう。
俺と彼女は付き合った。なんか、あの後色々服買いまくって、ノリで連絡先交換することになって、それでプライベートで服を一緒に買いに行ったりしてなんだして…それを繰り返してたら、いつの間にか付き合ってることになってた。
で、めっちゃ驚いたことが一つだけあるんだ。それは、彼女が俺に近付いていた理由が、一目惚れだかららしい。
いや……今となっちゃ……まぁ、もう付き合ってるし、彼女は可愛いし優しいでいいんだけどさ…流石に驚いたよ。マジで?って何度も思ったね。
服を買う時に、俺を見かけた時から一目惚れして、コーヒーから古着店、帽子専門店まで着いてきたのも好きだかららしい。
あ、ちなみに彼女は二十三歳の大学生。俺は二十六歳の大学卒業してのしがない会社員。
とにかく、ビックリしたよ。
半袖のシャツ一枚でこんな人生変わるもんなのかってね。無駄に広い俺のアパートには、今では彼女が住んでる。ちょっとは賑やかになったし、自分の買う服を彼女も着たいっていうのは少し嬉しいかも。共通の服の趣味を持つ者同士として、恋人として。
でも……。
離れたところでジーッと俺のことを見る彼女のこと考えたらそれはそれでやべーよな…???
長袖から
半袖に変わるころの
このエモーショナルな夜の
空気が私は好きだ
自分しかいないような
特別感を味わいながら
海へドライブ
生きてると思える今を
忘れないように
いつもよりゆっくり車を
走らせよう
⭐︎半袖
【半袖】
半袖には少し拘りがあって
長さや着た時のシルエットが大事だから
試着は必須かな
インして着る派です笑
【半袖】
夏になると、多くの人は半袖を着だす。
もちろん違うって人もいるし、年中半袖って人もいる。
まぁでも基本的には夏からだろう。
それで、秋になるとまた長袖になる。
私の場合は、周りが服装を変え始めたら私も変える。
そういう人って、結構多いと思う。
どんなに暑くても、寒くても、周りがしないならしない。
あぁ、先陣を切っていける人になりたいな。
そう何度も思ったけど、やっぱり、難しい。
今年もまた、みんな一緒の、半袖を着る。
白い 半袖 Tシャツとデニム
サラリと着こなすスタイル
憧れる
今年こそは
今年こそは
と思いながら
今年の夏も着こなせずに終わる予感
半袖
半袖
それは二の腕の誘惑
それはふくらはぎの誘惑
見えないところが見えてくると欲が出る
見せたい 欲
見られたい 欲
でも私にはそんな欲はない
ただただ暑いだけの現代に
そんな欲を撒き散らしていたら
熱中症になる
は?「熱中症」をゆっくり言ってみて だと?
マジで熱中症舐めてたら痛い目見るからな!
ちゃんと日焼け対策と水分補給忘れるんじゃないぞ!
お題「半袖」(雑記・途中投稿)
……もう半袖どころかノースリーブの季節だと思うんだけど。暑い。
最近仕事から家に帰ったら、スカートと上の服と靴下を脱いでシャツと家用ミニスカートで過ごしている……。
仕事用のスカートが長いせいはあるのかもしれないけど、さすがに三十過ぎて外で膝上は履けないし。
彼女のさらけ出された二の腕を、子どもは愛おしそうに頬擦りした。弾力のある肌を何度も両手で揉んでいる。夏の暑さで温まった手のひらを冷やすには、ちょうど良いらしい。
「そういえば、腕のところに長い毛が一本あるんだよ。探してごらん」
彼女にそう言われて、子どもは彼女の左腕をじっと眺めた。窓から差し込む熱烈な白い日差しに、腕の産毛が黄金に輝く。壁の影を背景に腕を眺めると、白い草原のようにそよそよと揺れていた。短い毛ばかりだから、彼女のいう長い毛なんてすぐに見つかると思っていたのだろう。
しかし、子どもには見つからなかったようだ。数分もしない内にどこかと彼女に尋ねた。肩の近くかもと曖昧な返事をされる。
半袖の装いの季節になると、子どもは彼女の二の腕を毎日のように触っていた。飽きるぐらい触っていたはずなのに、目で見て分かりそうなものを今まで見逃したことを受け入れられなかった。
もしかしたら彼女に嘘を言われているかもしれない、と嫌な妄想を膨らませたその時、子どもの目が輝いた。
彼女の腋近くの腕に糸状のような白い繊維がくっついている。ねじれていた細い糸を指で摘んでみると、するすると長く伸びていく。5センチも伸ばしたところで、彼女の二の腕の皮膚が引っ張られた。白髪にも見える異様に長い産毛に、子どもは輝く目をもっと見開いた。
「髪の毛みたいに長いね」
「福毛っていうらしいよ。これがある人は幸せになれるって」
「ねえねえ、取っていい?」
「大事にしてくれるなら良いよ」
「うーん、どうしようかな」
子どもは、細長い産毛を軽く引っ張っては緩めてと繰り返して眺めていた。
(250725 半袖)
半袖
腕の長い私が
いちばん気を使わずに着ることができる服
半袖
『本日半袖を着ている方、料金半額』
そんなのぼりがはためいている建物。
ここは全ての昔話童話、童謡の世界に同じく存在している建物。
その中では半袖を着た昔話童話、童謡に出てくる者達がかき氷やビンラムネを堪能している。
しばらく涼んで休んで英気を養って元の世界へ戻っていくのだ。
(半袖)
全ての昔話童話、童謡の登場人物達もこの暑さに負けないように休憩しよう。
【半袖】
最近暑すぎて
半袖にしてる
長袖にしたらタヒぬ
【半袖】
いつもなら隠してる白さ、その手をつかむ。
太陽がギラギラ射す 少し遅めの登校時間
握ったタオルで 額や流れる汗を拭きながら
急ぎ足で 駅から学校まで
揺れるひだスカートに セーラー服
隔日の部活とはいえ
頑張っている証の 腕の日焼け
〈 半袖 〉
日焼けするから、二の腕が見えるから、毛を剃る範囲が増えるから、余計な事情で着れません。
【半袖】
半袖って暑いよね…
長袖の薄いの着てる方が涼しい
長袖着てると蚊の奴が
指とか刺しやがる…
指とか異様に痒いし、かきにくいし
指と指の付け根とか…
痒い…
半袖着て腕とかに誘導するか
若しくは手袋着用で完全武装…
そうすると顔に来んだよなー
目のまわりとか、耳とか…
その部位の血…美味いんかね…
蚊の諸君
栄養失調で今にも倒れそうな
オッサンの血頂いても
何のエネルギーも無いよ
それでも欲しけりゃ
掻きやすい所に刺してくれ
目のまわりとかムヒ塗れんから
昔、山の中で仕事してる時に
ヘルメットの上に蚊取り線香
セットして仕事してたの思い出した
うーん
半袖に話がまとまりません
終わり
半袖
半袖を着こなせない。
僕には、それと相性が悪いアクセサリーがあるから。
「 半袖 」
体育の時、私に長袖を預けてくれた。
貴方の匂いがしたな。
少し特徴のある匂い。
でもその匂いを嫌いになんかなれなくて、
どうしてもその柔軟剤を探して、
どうにか貴方色に染まろうとしていた。
こんばんは!
今日も暑かったですね。
私は、来週から長期出張が控えておりまして、今日は荷造りと「クロネコヤマト」さんへ発送荷物の持ち込みと忙しなく動いておりました。
来週の土曜日に引っ越すのですが、金曜日の夕方までに203Lストッカーの中身を「クール便」として持ち込まなければならないのですね。
さらに、まだまだ荷物が残っているので、それは車で運ぶとして、こちらも荷造りをしなければなりません。
今日は連日の筋トレとHIITの疲労も重なり、非常に疲れました。蒸しかえるような暑さと、焼き付くような陽射しは、そんな私の体力をジリジリと奪っていきました。
今日も、夏にちなんだ詩を詠みました。今回もまた、叙景詩(叙情詩)でございます。五感をフル稼働して、想像を膨らませながら読んでいただけると嬉しく思います。
ーーでは、どうぞ😊
『命を震わせる明日への歌』
日の登らない
涼やかな静寂を打ち破り
木々の袖から
空へと溶ける
命の歌
さまざまに空へ木々へ背を向けて
今はただ夢中に声を紡ぐ
歌い手の数はひとつふたつと
増してゆく
遥か遠く未来で奏でる
子らに向けて
遠く長い時の彼方へと唄う
葉の影が
風に柔らかく揺れる
木の腕に抱かれて
有限のいのち
尽きるその刹那まで
身を震わせる
高くあたたかい光に包まれて
葉擦れを枕に
深い眠りへと
沈んでゆく