『花束』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
Theme.花束
君に届けれる花束の量はすくなかろう。
代わりに君の喜ぶことを届けよう。
『花束』
趣味と言えるほどの腕前ではないですが、たまに折り紙で暇つぶしをすることがあります。
よく作るのは立体の薔薇です。
裏表同色の高級な折り紙で折ると、一瞬なら本物に見えるほどの折り方で作ります。がくも葉も茎も折り紙で作り、色を変えて数十本作成し、ラッピングすると花束になります。
プレゼントに添えると喜ばれますし、驚く方が多いですが、折り紙の花束だけではプレゼントにならないですよね。
あくまでもプレゼントのおまけです。
生花の薔薇の花束だったら、それだけでプレゼントです。
やっぱり値段の差って、手間では埋まらないみたいです。
花束
花束って大きくなくていいんだよ…逆に大きいと「え?いくらしたん?」と思うから…
お花屋さんに行って、悩みながら選んでくれた事に意味がある!
わかるかな〜?この気持ち…
愛を込めて花束を/superfly
好き。めちゃくちゃ意味わからんくらい腹から声出てて好き。これをカラオケとかで歌う人も腹から声出すぞ!!!という覚悟が決まったデカボイスでキメてくれるから好き。
花束
昨夜不意に、君が生活している範囲はあたたかいのだと思えた。君がいるからあたたかい?なんと言えばいいのか、まだ私の中でも考えがまとまっていないけれど、君が仕事をしたり家でゴロゴロしたりしてる、その生活圏内はあたたかいものだなあと思えた。そしたら、両親の生活圏内も、おばあちゃんの生活圏内も、身近な人の生活圏内はあたたかいものだなあと思い至ることが出来た。それなら、私の生活圏内だって、あたたかいものなのだ。あたたかい君や近しい人たちがつくってくれているから。
世界は冷たく厳しくて、辛いところだと思って生きてきた。けれど、よく見ればあたたかい所だったんじゃないかな。君がお腹が空いたとLINEを送ってくる何気ない世界は、私の心をあたためてくれる。
私は生まれて初めて、世界に花束を贈りたいと思った。世界(ここ)は祝福されている。私からも、祝福の花束を贈りたい。
先ほど、初めて肺炎で入院している父に
面会できた。
なぜ初めてかと思う人も
いるかもしれないが、
今は、病院も感染予防のためか、
1日一人しか面会できない。
しかも、14時から17時までという極めて
限られた時間帯である。
今の父は、もう食べることもできない。
しかも、延命治療は放棄して、
1日おにぎり1個分の栄養補給を
点滴でやっている。
これもある意味、延命治療と言われるかも
しれないが・・。
今月8日に医者から親族を集めて話を
受けたが、父の命は2週間から1ヶ月という。
やはり、父の姿を見て元氣だった頃を
思い浮かぶと、死の前は残酷なものだ。
痩せて、身体もまるで食糧難に苦しむ
人たちのような体型で、
何を発しているかほとんどわからない。
聞き取れない。
できることは、父の顔を見て一生懸命聞くことが、
唯一できることだった。
あと、父に「元氣なときに、家族のことに一生懸命
してくれて感謝しています。ありがとう。愛しています。」と伝えた。
そのあと、「父のDNAを引き継いだことに誇りを持っている。今までありがとう」と言った。
どうなるかわからないが、父の望む方向へ
いくことを願うしかなかった。
やはり、私より一番の理解者である母がくる
ことを待ち望んでいたのは、しみじみと感じた。
それが唯一の生きる望みかもしれない。
散った花びらの数が時の流れを告げる、生きた花束
普通の花と違うのは、新たな命も残せず散るところ
valenie,s
一昨日、夏音ちゃんと陽葵ちゃんと木田太一君と高橋悟と、放課後の調理室をを家庭科の工藤葉子先生に、おかりした。鈴木想先生からの了解も得て、
研修に行った先の保育園に、バレンタインのチョコレート🍫を持って行こう!!ということになった。もちのろん、藤村園長先生と、佐々木苺先生には、アポイント済みだ🙆^_♫
工藤葉子先生も、たまたま(?]お時間が空いていて手伝って下さらことになった。
みんな、エプロンをして、三角巾をして、女子は髪の毛を後ろに束ねた。手洗いとうがいも、しっかりと、OKI
先ず、板チョコレート🍫を包丁で、細かく刻む。それなら、私にも、出来そうなので『私がやります。』と、立候補をした。
夏音ちゃんと陽葵ちゃんが、小さく拍手👏👏をしてくれた。木田太一君は、👍をして、高橋悟君は、『あんず、ガンバレ』と、言ってくれた。
力の入れ具合が多少、難しかったが、なんとか(^_^;)出来て、あとは細かくアラメダに切った。
工藤葉子先生が、次は、湯煎ね。と、言われて、木田太一君が、お湯をあんまり、熱くならない程度に、沸かした。そして、それを、ボールに入れて、
上にもう一つのボールを置いて私が刻んだチョコレートをザッと、上のボールに入れた。
夏音ちゃんが、『次、私がやります❢』と工藤葉子先生に言った。工藤葉子先生が『チョコレート🍫が溶けるように、ゆっくりと混ぜてね。』と、言った。
夏音ちゃんがはじめは真面目に混ぜていたが、途中で飽きたのかげのように変顔をしばじめた。私たちは、はじめ笑うもんかと🙏思ったが、夏音ちゃんの根気に負けた。
www😂
工藤葉子先生も、ちょっとは笑っていたが、咳払いを一つしただけで、静寂になった。先生ってすご〜いんだ。みんなまそう思っているはずだ。
『チョコレート🍫が、液体に、なったら型に入れる。ーーコレ、使ってイイヨ(*^^*)♫』と、工藤葉子先生は、私物を持って来られ、それを洗って水切りをしてから、
高橋悟君が、トレイの中にそれぞれの型を並べて、うさぎさん、ねこさん、かさのマーク、イヌさん、バンダさん、ライオンさん、ちょうちょさん、カメさん、あと、トランプの柄♠♣♥♦🃏柄、
『工藤葉子先生、すご〜いですねぇ~。よく収集されましたね。』と、陽葵ちゃんは、言った。『イチオ、家庭科の先生だからね。』と、工藤葉子先生は、あっけらかんと言った。
確かに、そうですね(^_^;)すみませんm(__)m工藤葉子先生が、
『チョコレート🍫を型に入れたら、そのトレイを冷蔵庫で冷やす。』ーー半日くらいかな。👍ピンポン❢だった。
陽葵ちゃんがトレイを冷蔵庫に締まった。工藤葉子先生が『あと、片づけねぇ~。』と、言われた。お鍋は、ザーザーと、出した水に、暫くさらして、それから洗剤をつけてスポンジで木田太一君は、洗った。私は、陽葵ちゃんと一緒に、暫く水で冷ましてからの、ボールとヘラを洗剤をつけてスポンジで洗った。
こういう、時間も、いいなぁ〜と、笑っていたは想った。あとは、きれいにステンレスの机をみんなで拭いて、使った道具もキレイに分版して洗ってから、片づけをした。
工藤葉子先生がお茶を入れてくれた🍵梅昆布茶だった🌸工藤葉子先生、ありがとうございます😊と、みんなで、言った。『春ですネ〜。』と、夏音ちゃんは言った。ちょっと、熱いけれども、( ´ー`)フゥー...と、冷ましながらもいとをかしなのネ(*^^*)🎶🌸夏音ちゃんも陽葵ちゃんも木田太一君も高橋悟君も、声を揃えてあんずいとをかしって想っているはずだネ(*^^*)🎶(笑)と、
言った。 工藤葉子先生が、みんな園児さんたちの名前憶えたの!?と、訊かれた。私たちは、『何となく…』と、応えた。『ちゃんと憶えた方が、先生は、イイと思うなぁ〜。』と、言った。
そんな、当たり前のこと何故気付かなかったのだろうな。苺先生に、頼んでもう一度リベンジネ〜(*^^*)🎶みんなも、頷いていた。
工藤葉子先生があとは、片づけとくから帰ってイイヨ〜とのことでした。お言葉に甘え私はは帰ることにした。『工藤葉子先生、色々お手伝いして頂きありがとうございました🙇♀お茶🍵ごちそうさまでした。美味しかったです。先生お先に失礼を致します。工藤先生、さようなら。』た、私たちは、工藤葉子先生に、挨拶をして帰った。工藤葉子先生は、こちらを振り向き笑顔を一つくれた。
終わり
遠縁の親戚を頼って米作りを教えてもらった事がある。
しかし、親戚のおじさん曰く、「米なんて放って置いたって出来るよ」だそうで、
現在の農家はほとんどが兼業農家、つまり何か他に仕事を持つ片手間で米を作っている、
けれどおじさんは農家1本で生計を立ててる専業農家で、花作りを生業としていた。
私が知りたいのは米作りに関してだったが、そういう流れで実際には米作りより花作りを手伝った時間の方が長かった。
花作りは大変だ、何しろ見た目が命で、出来の悪い花は二束三文にしかならない。より等級の高いものを育てる為には常に繊細さと粘り強さが要求される。なるほど、米作りに対して軽口を叩くだけの努力をしている。
花を収穫し、その花の束の箱詰めも手伝った。おじさんの花は立派だった。それでも莫大な収益とは言えないと思った。何しろ収穫までの苦労を少しは私も味わったので。
都会の駅などで貧弱な花がすごい高値で当たり前に売られているのを見かけると、おじさんなら何と思うかしらと思ったりもした。
立派な花が高いのは、高くないのだ。
花束
花束というと、祝い事の際に渡されるものが思い浮かぶ。
中々普段の日常の中で渡すようなものでは無いようなイメージがある。
でも、突然ゆかり無く花束がやってきたら、
ちょっとだけ特別な気持ちになるんだろうな。なんでもないような日でも。
それは、ひとつひとつの花の力がもたらすものなのか、渡す人の気持ちが花を通して伝わったからなのか、それともそのどちらもなのかそれ以外か、、
分からないけれど、なんでもないような日でも特別な気持ちになるのは 、きっと、ひとつひとつの日々にそれぞれ違うものがあって、そのひとつひとつが特別で、
その特別であるという事実を花束が教えてくれるのかもしれない。
そして、その特別な日々に、生きれている今に、無意識に感謝しているのかも知れない。
花束
リーン ゴーンと厳かに チャペルの鐘が鳴る。
白いタキシードを着た男性と腕を組んで
純白の白いドレスで着飾り 紗のベールで
長い髪の毛を 纏め 隠し
ゆっくりと二人して
チャペルの階段を降りて行く
周りは、最高の笑顔で祝福する様に
花びらをひらひらと撒いては、
道に 花びらのロードが出来上がる。
最後にドレスを着た女性が後ろを
向いて 花束のブーケを空に高く
放り投げた。
ハッピーウェディング
末永くお幸せに!!
「では、花束のイメージを決めましょう。贈られるお相手の性別や、ご年齢を教えていただけますか?」
「あっ……」
フラワーショップのカウンターで店員さんに尋ねられて、僕は言葉に詰まった。
店員さんは鉛筆片手に、感じの良い笑顔で僕の言葉を待っている。
僕は何も知らない。
あのひとの性別も年齢も。
ーーちょうどそっちに行くからさ。よかったらお茶でもいかがですか。
SNSで知り合った人だ。
長い付き合いだけど、今日までお互い本名も聞かず、写真も求めず、通話をしようとも言い出さず。
ただ文章のやりとりだけで、つながり合えていると思っていたが。
「……よかったら、こちらのおすすめの花でお作りしましょうか?」
黙りこくる僕を見かねたのか、店員さんが助け舟を出してくれた。
「いや、すみません。おすすめも素敵ですけど、やっぱり……」
ちょっと早いけれど、花束を持って待ち合わせの場所に立つ。日曜日の昼下がりは街の人通りも多い。
作ってもらった花束は、ピンクのバラを中心に、白いダリアとかすみ草の入った上品なものになった。
「あっ……これ、第一印象『ピンクの花束を持った男』になっちゃうやつ……」
僕は今更そんなことに思い至って、ちょっとだけ後悔しながらも待ち合わせの時間を待つのだった。
『花束』
※ SNSで知り合った人と会うことにはリスクが伴います。人目の多い場所や時間を選ぶなど、くれぐれもご注意の上行動ください。
花束
お釣りとレシートを
ポケットに突っ込んで
花束
言葉も添えれずに
貴女に差し出して
花束
あの鮮やかさも
いつかは褪せて
見向きはしてくれない貴女
残ったのは
色褪せられない過去だけ
花束
花束
昔もらった手作りの花束
きれいで豪華で、世界で一番素敵だった
今はもう、新たな花束が増えることはないけれど
花束
「いつも、支えてくれてありがとう」
そう言って、今日で結婚して三年目になる夫から渡された赤薔薇の花束。綺麗に包装紙で包まれている。結び目にピンクのリボンが施されていた。
「わぁ……とっても素敵ね」
私はそれを喜んで受け取った。真っ赤な花びらに顔を近づけると花粉の匂いと、蜜の香りが鼻に通る。ちらりと見やると、夫は緊張してるのか顔が真っ赤になっている。
赤い薔薇みたいね。私の顔もほんのり熱くなった。
「私たち、これからもずっと一緒よ」
「あぁ……。そう、だな」
夫はぎこちなさそうに歯に噛む。夫は控えめな性格でどちらかと言えば慎重的。だが、このような情熱なサプライズをされるとは思っても居なかった。
「な、なんか照れるよ。そんなに嬉しそうにされると」
「そうかしら? ふふ」
私が微笑むと、夫の唇もつられて弧を描く。
いつも働き詰めで、夜中に帰ってくる夫。家に帰ってくるととても疲れたような顔をしている。
気にしないで。と言われるも、体が火照り、額に汗もかいている。
夫の首に傷ができていた時は、流石に心配になったが夫は平気と言うばかり。
サラリーマンってとても大変なのね。私はパートだからそこまでではないけれど。家事もあるからね。
そんなこと思っていると、夫の携帯が鳴り出す。夫は電話の相手の名前を見て目を見開かせていた。
「職場の人?」
「最近入ってきた女性社員だよ。僕、その人の補佐役になったんだ。結構大変なんだよね」
「そうなのね。なら、行った方が良いんじゃないかしら? きっと助かるわよ」
「なら、行こうかな。その方が仕事もマシになるだろうし」
夫は電話を軽く済ませ再び、仕事に行く準備を始めた。時刻は夜の七時。やっぱり、サラリーマンの人って大変なのね。その女性社員の方も忙しそう。
「じゃあ、行ってくるよ。きっと深夜になるだろうから先寝てて」
「分かったわ。行ってらっしゃい」
夫が行った後、私は貰った花束を真新しい花瓶に移した。
「ふふ。素敵ね。私は幸せ者ね」
綺麗な花瓶には、夫から貰った十五本の赤薔薇が凛と差し込まれていた。
贈る側 贈られる側
どちらにも何かしらの覚悟がいると思うんだ。
ほら、花言葉ってあるじゃない?
確かにお花を貰えるのって嬉しいし、ロマンチックで素敵だとは思うけど……なんだろなぁ、もっと気軽に贈りあえるもののはずだったのに、いつからこうなったんだろう。そう、昔の、子供の頃に、下校途中に堤防で見つけて、可愛いから摘んで帰ったあの花みたいな。そういうのでいいんだ……そういうの……
花束じゃなくてさ
想いの束が欲しいよ
2024/02/10_花束
暖かな日差しに、少し肌寒さを感じる風。放置された民家や、何が建っていたのかすら思い出せない空き地が年々増えていく田舎町。一緒に帰る友達が、カーブミラーの角を曲がって、分かれ道の左に逸れて、横断歩道の手前で立ち止まって、次々と手を振り離れていく。いつもの帰り道。最後に残るのは、歳を重ねるたびに何処となく気まずくなった彼女と私。同じ世界に居るはずなのに、見えている景色が違う。何気ない会話すらうまく噛み合わず、愛想笑いすら間違ってしまうような間柄になってしまった幼馴染。昔はどうやって仲良くしていたのかも分からない。ただ、彼女がいつも手を引いて、私はたくさんのものに指をさして、一緒になって笑っていたのを覚えている。それだけだ。
目線を前にやったまま隣を歩く彼女と、彼女を避けるように視線を他所へと向ける私。くたびれたスニーカーのペタペタした音と、地面を叩くローファーの音。一緒に帰っているだけの状態。
ふと彼女が足を止める。視線の先には雑草まみれになった空き地がある。白い小さな花を集めた、背の高い雑草の群れ。
「あのさあ」
彼女が口を開く。独り言とも取れるような小ささで、聞き逃してくれてもいいとでもいうように。
「昔、花冠、くれたことあったよね」
ぺんぺん草の花冠。女の子たちで集まって草を手折っては編んで作って遊んでいた、遠い昔の話。彼女の頭や腕につけては、似合う似合うとはしゃいでいたあの頃。
「あったね」
私は少し微笑む。遠い記憶の彼女の姿を、その愛らしさとまばゆさを思い返している。彼女は片側の口の端を少し持ち上げただけの笑み。彼女にとってはその思い出すら、苦い記憶なのかもしれない。生ぬるい沈黙の中で、彼女は視線を落とし、泳がせ、そして私を見つめる。
「あのさ」
迷いと緊張に震えた声で、彼女は言った。
「引っ越すことになった」
知っていた。彼女のお母さんが私の家に挨拶に来たのも、友達が彼女のためにお別れ会を計画していたのも、私は見ていたのだから。直接告げられることはないと思っていたから、少しばかり驚いた。彼女がそれをどう捉えたのかは分からない。急に空き地に踏み入り、そこに生えていた花を手当たり次第に手折り、握りしめて戻って来る。いくつかのぺんぺん草を寄せ集めた花束。彼女はそれを私に押し付けた。
「持って行くから、作って、花冠」
きっと思いつきの行動だったのだと思う。幼稚な提案だということは、彼女自身が一番分かっているはずだ。恥ずかしさと困惑からか、顔が紅潮している。強引でわがままで明るい、太陽のような女の子。私のよく知る彼女の一面に触れた気がした。懐かしく愛おしく、寂しい。
私は花束を受け取り、頷いた。
花束 (2月10日)
花束とはいつ渡すものなのか
特別な日に渡すものなのだろうか
僕はそうとは限らないと思う
何気ない毎日で
お世話になっている方へ
感謝を伝えるために 渡すのもいいと思う
言葉では伝えられないことも
花束を通して 伝えられると思う
いつもありがとう
花束をあなたに贈る
もう一度言葉を交わすことの代わりに
【花束】
入院中の夫がクローバーをくれた。
「これ、どうしたの?」
「作ったんだ」
こいつで、と掲げられたのは一冊の『折り紙の本』。談話室に設置された本棚で見つけたらしい。スマホで動画を観尽くし、無料漫画も読み尽くし、SNSのチェックにも飽きたようだ。ふーん、いいんじゃない? ずっとスマホを弄るのは目に悪いからね。
「でも、なんでクローバー?」
「『数分でも見舞いに来てくれる妻に幸あれ』ってね」
その日から夫は毎回折り紙を折って、私に作品をくれる。
ハート。蓮の花。薔薇。チューリップ。紫陽花。朝顔。カラー。水仙。ひまわり。ダリア。椿。たんぽぽ。カーネーション。
私の名前に入ってる桃の花が沢山。私が好きな百合は、もっといっぱい。
花柄の箱まで用意してくれた。勿論、イラスト込みでの手作りだ。それに入れて、貰った花は大切にとっておいている。ひとつも欠かさずに。
最後の作品はポインセチア。メリークリスマスの言葉と一緒に差し出され、私は泣いた。彼の退院と同じぐらい最高のクリスマスプレゼントだった。
さあ、今度は私の番。
ひと折りひと折りに感謝の気持ちを込めて。
恐竜好きな彼のために、まずはティラノサウルスを折ってあげよう。