『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【鳥かご】
予習復習を欠かさない。テストは一番が当たり前。
私の明るい未来のため、母は口酸っぱくして言う。
そんな普通のこともできない人がクラスのほとんど。
ゲームやお喋りに時間を費やすなんて信じられない。
決して遅れを取るはずはないけど、油断は禁物。
早朝に登校して自習し、放課後は塾で夕方まで勉強する。
母の言いつけを守っていれば、先生も褒めてくれる。
どうでもいい人の陰口なんかに興味はないの。
席替えで後ろの席になり、早朝に他の人がいると知った。
彼は私より先にいて、いつも机に伏せて眠っている。
たまにいない日には必ずと言っていいほど遅刻する。
真面目なのか、不真面目なのか。よくわからない人だ。
夏休みが明けてすぐに、先生に呼び止められた。
赤点ばかりの彼に勉強を教えてほしい、とのこと。
他人のために時間を浪費したくはないけど、承諾する。
どんな人なのか気になっていて、話してみたいと思った。
「勉強ばっかでつまんなくない?」彼が問う。
何を言っているのだろう。面白さは問題ではない。
「そんなの考えたことないよ」必要だからやるだけだ。
彼も留年を心配される前にちゃんとやればいいのに。
「なんで勉強しないの?」今度は私が疑問をぶつけた。
彼は言いにくそうに目を逸らす。「時間がないんだよ」
いわく、彼にとってはバイトのほうが大切らしい。
「楽しいの?」「少しはね。興味あるなら来る?」
彼の手を取ったその日、初めて塾をサボった。
悪いことをしたのに、期待に胸は高鳴っている。
もしかしたら私の普通は間違っていたのかもしれない。
その無駄な時間はとても眩しくて、羨ましかった。
鳥かごのなかの鳥は鳥かごのなかから外界の世界を知ることがほとんどだろう
何が楽しみだろうか
鳥には翼を持っている立派な翼だ
その翼があればきっと私が知り得ない空中の世界が広がり感じることだろう
鳥かごのなかの鳥は何を感じているだろう
羨ましさや好奇心、または悲壮感もあるだろうか
鳥はどこまでわかっているだろう
自分が飛び回れる自由な生物であることを
人間よりも高く遠くへ自力で向かえることを
鳥かごのなかの鳥は何が楽しみなのだろう
束縛 監視 不自由
決められた未来
保護 介添 聖域
守られた未来
―「鳥かご」―
僕はいつもこの場所にいる。僕の仲間の人間たちはこの場所を"鳥かご"というらしい。聞いた話によると、僕がこの場所にいることをかわいそうっていう人もいるらしい。でも僕はこの場所が好きだよ。だって落ち着くもん。この場所の外はとても広くて不安になっちゃうんだ。前に一度だけ、とても広い世界を見たことがあるんだ。目がくらくらしてどこにいっていいかわからなくなってとても怖かった。だから、僕は今日もここにいる。たまにみんなが僕を置いて、一人ぼっちになったときはちょっと寂しいけど、また戻ってきてくれるから嬉しいんだ。
鳥かご
昔、小さなペットショップがあって、その店頭にはいつも鳥かごに入れられた九官鳥がいた。
九官鳥はお喋りが上手で
「おはよう」
「おか〜さん」
「いってらっしゃーい」
と通り過ぎる人に声をかけていた。
その九官鳥のお陰かどうかわからないけど、そのペットショップはそこそこ繁盛していた。
最近、その九官鳥が店頭にいない。とうとう売れてしまったのかと残念に思っていた。
1ヶ月後、ペットショップの前を通ると九官鳥がいる。
そして九官鳥が発した言葉は
「カンタ!またフラれた!」
この声を聞いて、大学生ぐらいの男の人が急いで九官鳥の鳥かごを抱えて、
「母さん、こいつを店に出すなって言っただろ〜
こんな家族の内情を話す九官鳥誰が買うんだよ
あ〜わかった、わかった、俺が金払って買うから、店に出すのはやめてくれよな〜」
私は笑いながら、生き物を飼うって大変なんだなぁと思った。
好きで飼われてるわけじゃない
愛されているようで
閉じ込められているだけ
「早くここから出して」
そう言って僕は鳴く
この声に誰が気づいて
─────『鳥かご』
可愛がってる振りして、本当は自由を奪ってる。
*鳥かご*とりさん飼ってる人ごめんなさい…思い浮かぶのがこれしかなかったんですぅ
「鳥かご」
私はあの鳥かごの中に、閉じ込まれた鳥。
どこにも飛んでいけなくて、ピーピー鳴いている。
いつか、新しい飼い主が見つかってどこか自由に飛んでいきたい。
今回結構よくかけたのでは?
そういえば皆さん!私、韓国語中国語を勉強しまーす!イエーイ!
私前から韓国に憧れてて、韓国語勉強したいな~って思ってたんです!なので、勉強頑張りまーす!
【鳥かご】
僕の家には大きな鳥かごがあった。屋敷の一番端に建つ塔の最上階、天井から吊り下げられた精緻な細工の金色の鳥かごの中には、海のように深い青の瞳を持つ、背中に大きな純白の翼を生やした人間が端座していた。
後継ぎの役目だからと、僕は幼い頃からその『鳥』の世話を任じられていた。食事を用意し、かごの中を掃除する、その程度の仕事だった。
昔は疑問にも思わなかった。だけど学校に通い、外の人たちと関わり、僕はこの習慣を疑問に思った。だっていくら異形とはいえ、あの『鳥』は人間だ。言葉を交わしたことも何度もあるし、僕が自分のデザートに用意されたジェラートをこっそりと持ち込んだときには本当に嬉しそうに笑ってくれた。人間をかごの中に閉じ込めておくなんて、どう考えても間違っている。
厳格な両親に直接訴えるほどの度胸はなかった僕はある日、鳥かごの鍵をわざと閉めずに学校へと向かった。ご丁寧に窓まで開けて。これできっとあの『鳥』は、大空へと飛び立っていくだろう。両親にはこっぴどく叱られるだろうが、うっかりしていたと平謝りすれば良い。
達成感半分、ずっと一緒だったあの『鳥』にもう会えない寂しさ半分で、学校から戻って真っ先に鳥かごへと駆けた。夕日の差し込むかごの中、白い翼の君は変わらずそこに佇んでいた。
「……逃げなかったんだ」
思わず小さく呟けば、『鳥』は静かに空へと視線を向けた。
「この異形の体では、外に出ても見せ物にされるだけだ」
諦めたような声だった。そうしてその『鳥』は不意に僕へと視線を移す。美しい紺碧の瞳には、僕の姿が無機質に反射していた。
「それに、私が逃げればそなたが罰を受けよう」
柔らかく、花が綻ぶように君は微笑む。開け放たれた鳥かごの中、端座したままの君へと僕はそっと手を伸ばした。
「なら、いつか。僕が君を外へ連れて行くよ。堂々と大手を振って君が外に出られるような場所に、この世界を変えてみせる。だからそれまで、ここで待っていて」
差し出した小指に、君は指を絡ませなかった。ただ慈しむような眼差しで僕を見つめた。
「期待せずに待つとしよう」
寂しげな声色の影に潜む、祈るような優しい響き。力強く頷いて、僕は鳥かごの扉を閉めてかちゃりと錠をかけた。
純白のドレスを纏う君。
綺麗で美しい百合の花。
煌びやかなシャンデリア。
「美しい」
此処は君だけの鳥籠。
僕が君だけの為に贈る素敵なプレゼント。
それなのに君は喜ばない。
あぁ、まだ足りなかったんだね。
もっと沢山のプレゼントを用意するよ。
次は何が良いかな?
君の為ならばなんだってするよ。
でも外には出してあげられない。
美しい君が穢れてしまうから。
友たちの本気を信じて
もう一度結成する友情
今までは本気ではなく
ただの一生懸命でつながっていた
これからは命をかけた本気でつながる
今この瞬間から未来が変わるのだ
こんな日が来ることをどれだけ待っていたことか
友たちを信じて長年待ったかいがあった
今日からはじまる新たなスタート
友たちの力を信じて未来を創造する
未来は明るくて希望に満ちている
地球に生まれてきて本当によかった
人の心の美しさをこれからも信じる
鳥かごの中にいるみたい。
いつも囚われてて、一定の範囲内からは出ることができない。
私は、いつになったらここから出られるのだろう。
この世の何よりも好きな人がいて、残りの人生は彼と生きるってもう決めている。妹が反対しようが私は彼らの為に生きるわけでもなく、自分と彼と共にパートナーとして生きる為に自立したい
もうこれ以上無意味な時間は過ごしたくない。
この陰鬱な鳥籠からそろそろ出たい。出たら真っ先に彼の側へ飛んでいきたい。
彼と一緒に苦労して一緒に泣いて一緒に怒って一緒に頭抱えて、一日の最後に一緒に笑うんだ。そして彼の笑い皺を愛でる!
もう鳥籠という名の檻に囚われたくない。
~鳥かご~
この教会はこの方を閉じ込めている
あたしはそう思わない
何もしなくてよい
あの方が思うままいられる場所ですもの
56文字の黒の史書
鳥を閉じ込める為のもの
羽あり命あり自由に生きる権利ありの鳥を人間が飼育する為に作ったもの
鍵もついていない
扉は少し開いている
さあ、そこから飛び立っていいんだよ?
・・いや、出ない
だって、この中でじっとしているのが、
安全だと教わったから
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自分の好きなようにやっていいんだよ!
なんて言われても、
誰かが用意してくれた
カゴの中で過ごすほうがラクだし、安全
心では自由を望んでいるのに、
ホンモノの自由を目の前にすると、
その責任の重さに
耐えられないのが現実
結局、自分で決めるのが怖いんだよな
だからこそ
自分で自分の行動の責任を取る覚悟を決めた人は
カゴの中から飛び立てるのかもね
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じゃ、もう一度聞くよ
あなたがそこにとどまる理由は?
・・・
なら、いっそのこと
思いっきり飛び立ってみようよ
もう誰かの言うことなんて聞かなくていい
心が感じてることだけ信じてみて
自分の心だけは、ウソつけないから
あの憧れた美しい鳥を籠の中に閉じこめた。
美しい声で鳴いていたはずの鳥は、いつからか騒音に変わっていた。
それがあまりに煩くて、僕は耳を塞いだ。
鳥はそこで飾られているだけでいい。ただおとなしく、愛らしい声でたまに歌ってくれるだけでいい。
そうして、籠の中に閉じ込めた鳥は、いつしか空を飛べなくなってた。昔は空を自由に飛んでいた鳥は、もう自由じゃなくなっていた。
でも、それでいい。
籠の中で、僕だけに美しい姿を見せていればいいんだ。
そう思っていたのに。
目を離した隙に、鳥は消えていた。籠から飛び出して、いなくなってしまった。
静かになった部屋で、僕は今になって気付く。
僕がその翼を奪っていたんだと。あのまるで訴えるような鳴き声も僕が出させていたんだと。あのどこか悲しそうな、寂しそうな顔も。
籠から飛び立った鳥は再び自由を取り戻した。あの憧れた鳥本来の姿を思い出したように。
――でも。
お飾りの翼で構わないけれどね。煩い鳥なんていらない。美しく僕の為だけに歌ってくれる鳥でいい。
君に自由なんて必要ない。僕だけの鳥で良かったんだ。
仕方ないと、鳥籠を手にして立ち上がる。
さぁ、新しい鳥を探しに行こう。
『鳥かご』
今日は〝鳥かご〟ときた。
さぁさぁ、この〝鳥かご〟はどんなものを指しているだろうか。
小鳥を飼うためのモノか。
そこに囚われた鳥を指すのか。
それとも囚われたのは自分なのか。
囚われた自分からみた世界なのか。
さあ、困った。
1つの単語に様々な印象を受けるのは
善事か禍事か。
鳥かごを外から見るか内から見るか。
おっと、どこかの広告の言葉を模倣したような言い回しになってしまった。
失敬、失敬。
本来、そのケージは飼っている動物を守る為。
しかし、個体や性格によって窮屈極まりないもの。
暴れたり、ストレスで病気になることだってあるだろう。
外敵から守る為、怪我をしない為にあるものを破ろうとするのは
本能か好奇心か。
人は、その鳥かごを覗く時、何を思うのだろう。
夢が鳥かごか、現実が鳥かごか、分かったことはない。
鳥かご
(rmネタバレを含む可能性があります)
「あの…どこに、行くんですか…?」
彼が自分の腕を掴む。
言葉は少し弱々しいが、それに伴わず腕に掛かる力は強い。
「君の部屋に行こうとしてたんだけど…」
「えっ…」
それを聞くと彼は俯き気味だった顔を上げ微笑みを浮かべた。
「嬉しい、です。では…僕の部屋に行きましょうか。」
その微笑みを見ていつもなら同じように嬉しくなるはずが、今回はなぜか嫌な予感がした。
日々の経験で高くなった直感を今は少し憎く感じてしまう。
気付きたくないことも気付いてしまうから。
そんなことを考えながら彼と歩いていると、もう部屋に入っていた。
「どうか、しましたか…?」
彼が心配そうに様子を伺う。
「ううん、大丈夫だよ。君こそ、なんかあったりした?」
少しの沈黙の後、彼が口を開く。
「貴方には隠せませんね…。気付いてくれるとこも好き、ですけど、気付いてくれなくても…」
「何があったの?ゆっくりでいいから教えてほしい。」
「今の僕はきっともうだめなんです。」
彼が俯きながらそう言った。
少し震えているような気がして、彼の手を取る。
彼もそれを受け入れ、互いの体温が交じるのを感じる。
そんな時間が少し経ち、落ち着いたかと思えば
今度は彼が優しく手を持ち上げ、手の甲に口づけをした。
「え…?」
嬉しさ、焦り、困惑
様々な感情が飛び交う中彼の顔を見る。
「貴方が好きです。だから貴方をどこにも行かせたくない。鳥かごの中に入れて大切に大切にしておきたいと…」
「そう、思ってしまうんです……
思いたくない、のに。」
⸺だから、
彼に手を伸ばそうとした時、
彼に突き飛ばされ彼の部屋から飛び出てしまった。
彼の部屋の扉が閉まり、呆然とその場で座り込んで数分後、終わりの合図が聞こえた。
彼の顔を見たとき、綺麗な黄金色の瞳だったこと
部屋から出る前、好きですと伝えられたこと
それだけで分かってしまう
そんな自分が嫌だった
いっそのこと、この宇宙ごと自分の水でいっぱいになって崩壊してしまえばいい
そんなことを考えていたらもう自分はいなかった。
「鳥かごには入れないよ…」