→まずは一礼
軽妙な描写のBGM
肉薄する表現でポーズを決めて
文字と文字のあいだ、くるりと回って
行間と段落の隙間、ステップを踏んで
華やかに第一章
優雅に第二章
さぁ、生意気なダンスを踊りませんか?
(於 図書館)
テーマ; 踊りませんか?
→お便り・すべての師匠的皆さまへ
巡り会えたらサインください。
文章の技巧と、創作のコツを教えてください。
※「お気に入り」は「玉手箱」だと思います。「みんなの作品」は癒やしと驚きに満ちていて……、ホント、善きappですよ。
テーマ; 巡り会えたら
→短編・自信の源
「つまんねぇコト言ってんじゃねぇよ。このスタンディングオベーションは、お前が自分で掴み取ったんだ。
――胸張ってろ」
鳴り止まないアンコールをステージ裏で受けながら、彼はワタシにそう言った……――遠い遠い昔の話。今はもう、ワタシを常に叱咤激励してくれた彼を始め、昔の仲間の多くは、この世を去ってしまった。
ワタシだけがあれからずっと走り続けている。彼の言葉を心に刻んで、決して振り返らず、ひたすら真っ直ぐに胸を張って。彼に弱音を吐いたあの日の若い女の子は、もうどこにもいない。
え? どんな弱音だったかって? そうね、ヒントは神頼みみたいな言葉、かな。
テーマ; 奇跡をもう一度
→短編・黄昏ちゃん
待ち人の現れない僕の隣で、ちょうど待ち合わせを済ませた女性二人組が話し始めた。
「ラグナロック、久しぶりー!」
「うぅっ……。その呼び方、止めてってばぁ」
「いやぁ~、学生時代のあだ名ってなかなか抜けなくて」
「厨二病的黒歴史みたいで辛いンよ、そのあだ名」
「じゃあ、本名にしとく?」
「ウチの親、やらかしてくれたわー。自分らの出会いを子どもに刻印しやがって」
「でもさぁ、一周回って可愛くない? 黄昏ちゃんって」
「そりゃぁ、まぁ、嫌いじゃないけどさぁ……――」
去ってゆく彼女らの会話が遠くなる。
「ごめん! コウセイ、遅れた」
僕の待ち人に肩を叩かれる。
「あ、ヒロトくん」
「何か考え事?」
「んー? 自分の名前が黄昏だったらどう思う?」
「スパイ活動してそう。常にたそがれてそう。でもカッコいい名前だと思う」
即答のヒロトくん。アニメの影響も入ってるな。
いや、それ以前に、ヒロトくんのビジュアルで黄昏って名前だったら、ハマりすぎててチート(改名)を疑う。
「行こうか」
僕たちは西日の赤さが仄かに残る黄昏時の街へと歩きだした。
テーマ; たそがれ
→短編・キットアシタモ
山間の村を走る小川に、今日も多くの人が訪れている。
濁りのない川面を覗き込んだ人々から感嘆の声が上がる。
「まぁ! キレイ!」
「なんて可愛らしいんでしょう!」
透明な川の水が陽の光を反射させる。きらめく川面の下には、馬のたてがみのような鮮やか緑の水性植物が、オレンジ色の小さな花をたくさん咲かせている。
観光客たちは、水に揺れる可憐で愛らしい花の撮影に夢中だ。
場所取りで前後に不注意な観光客の一人が真新しい案内の立て看板にぶつかった。
『―キットアシタモ―
バイカモの一種。通常は白い花を付けるバイカモだが、◯◯村の固有種はオレンジ色の花を咲かせる。名前の由来は、花の色に朝焼けをイメージし、「きっと明日も良いことがあるさ」との願いを込めて、先代の村長が命名。』
立て看板の下に場所を見つけてポスターが貼られている。
『キットアシタモの妖精・アシタン公式グッズはバス停横にて販売中 オイシイおまんじゅうもあるヨ』
所変わって村役場。
窓から小川の賑わいを見る二人の役場職員。
「今日も賑わってますねー」と後輩職員。
「先代村長の道楽もたまには役に立つもんだなぁ」と先輩職員が応じる。
「ても、バレたらヤバくないですか? 町長の開発したのって特殊インクでょ? それで花を染め……――」
先輩職員は後輩職員の口を手で封じて声をひそめた。「シーッ!それ以上は言うな! とにかく今はこれで財政が潤ってんだから!」
「……」
沈黙の後、何もなかったかのように先輩職員は、後輩職員の背中を叩いた。
「きっと明日も多くの観光客が来るぞー。公式グッズの発注、どうなってる?」
テーマ; きっと明日も