→僕が生まれた理由
僕は、今日あなたの瞳から生まれました。僕の兄弟たちと一緒に。
愛の終わりに悲しみに暮れるあなたの心のトゲの欠片を、僕たちは宿しています。
だから、僕たちを堪えることなく、流しだしてください。
僕たちはとても小さいので、ちょっとだけしかトゲを回収できませんが、あなたの心が少しでも早く回復できるよう、僕たちは祈っています。
たくさん泣いて、元気になってください。
テーマ; 涙の理由
→沼
コーヒーが冷めない家に引っ越してきた。
理由は分からないし、不動産屋の説明でも聞いた記憶がない。
怪奇現象かもしれんが、リモートワークに非常に便利なので、深追いしないことにした。
そんなこんなでコーヒーに興味が湧いてきた。ついついコーヒーグッズを集めてしまう。
コーヒー沼にハマったかもしれない。
この家に引っ越してきて良かった。
テーマ; コーヒーが冷めないうちに
→世界線紀行
違う自分を見てみたくて、
平行世界を渡ろうと、
平行移動したら、
横にスライドしただけなので、
私と全く同じ私を発見して、
第三者目線で、
自分、マジでイケてねぇな、と。
哀しくなった。
次は垂直移動を試みてみよう。
テーマ; パラレルワールド
→分離
貴女と出会って、人間の身体は糸のようにもつれ合うのだということを、僕は初めて知った。
絡み合って、もつれ合って、ひどく無様に求め合うのだ。
しかし、その終わりは呆気ないもので、重なり合った時計の針が留まらないのと同じように、貴女は僕から去った。
さようなら、愛しい人。
テーマ; 時計の針が重なって
(続・「9/23 僕と一緒に」)
→塊
僕たちは部屋から一歩も出ず
二人だけの甘い時間を揺蕩う
貴女の長い髪を梳くと
僕の指に絡まって
貴女の吐息が
僕の首に絡まって
僕たちは二人で一つの塊になる
テーマ; 僕と一緒に