語り部シルヴァ

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1/29/2026, 10:58:00 AM

『I LOVE...』

「愛してまs」
キーを打つ手が止まり、数秒悩んだ後に
ポチポチと文字を消していく。
最近彼女ができた。沢山好きな部分が増えて
好きなところを言ってくれる。
毎日あまったるいくらいの日々を送らせて貰っている。

今もメールでもベタベタとしていて、
愛を伝えようとしたが急に頭が冴えて考えてしまった。
もしかして...浮かれすぎなんだろうか。

そう考えると日頃の言動の裏で何か思われていたり...!?
少し頭を悩ませていると携帯が鳴る。
メールを着信したようで、彼女からだ。

「愛してるっ!♡」

...杞憂だったようだ。
口角が上がっているのに気づいたが
このままメールを返すことにした。

語り部シルヴァ

1/28/2026, 12:30:24 PM

『街へ』

重い荷物を下ろし電車に揺られて
離れていく自分の村を見届ける。
線路の隙間の穴を踏むリズムが心地良さを感じる。

今日私は村を出た。
親どころか村の人ほぼ全員に反対された。
どうせ若手がいないから。人手が欲しいだけ。
そんな魂胆が見え見えのお願いにじゃあ戻る
なんて選択肢はなかった。

もう村は見えなくなってトンネルが全て真っ黒に染めた。
不安な自分の心を表してるみたいだ。
でもきっと...大丈夫だから。

トンネルが開けた。
太陽に反射したビルたちが輝きながら迎えてくれた。

語り部シルヴァ

1/27/2026, 2:06:30 PM

『優しさ』

「〇〇はやさしーね!」
「〇〇のいいところはやさしいところです。」
無邪気の裏側に感じる悪意が込められた笑い声。
先生も止めようとはするものの一緒に笑っている。
あぁ...またか。

最初こそは嬉しかった。
けれど歳を重ねていくごとにそれが
なんの特徴もない人へのお世辞だと感じるようになった。
周りはかっこいいだの頭がいいだの言われていくうちに
随分と捻くれてしまった。

それからは優しいと言われても素直に喜べないし、
その度自分に劣等感を抱いた。
やれやれ...早く目覚めてくれないかなあ。

そう願うも残念ながらすぐには目覚めそうにも無いようで、
教室内に響くつんざく笑い声はずーっと頭に響いた。

語り部シルヴァ

1/26/2026, 10:36:25 AM

『ミッドナイト』

夜が始まる。
皆が眠り、世界がしんとなる。
冬の寒さのせいだろうか、
車のエンジン音もどこか静かに感じる。

僕ももう寝なきゃ。なんて思いつつも
目が覚めて寝付けなくなる。
ホットココアもマッサージもアロマも全然だめだ。
結局なんだかんだ1時には寝れるけど、
できることならもっと眠りたい。

冬仕様の布団は真っ暗な部屋で撫でると静電気が弾ける。
ふわふわでパチパチ。

暖房が効いてて暖かいのが救いだ。

スマホで時間を確認すると午前1時前。
ふぅ...そろそろ眠れそうだ。

布団にくるまり体を丸める。
...おやすみ。

語り部シルヴァ

1/25/2026, 10:07:20 AM

『安心と不安』

ひとりぼっちは嫌だ。
誰もこの悲しみに共感してくれない。
真っ暗で叫んでも水の中みたいに声がかき消されてしまう。
誰か傍にいて欲しい。
もう...もう嫌だ。

そこから救ってくれる人が現れるわけもなく、
無気力で過ごす日々の中、通りすがりに助けた人が
仲良くしてくれるようになった。
人と接するのに苦労したが、
なんやかんやで大切な人になった。

暖かくて、心が落ち着かなくて...
それでも触れたり声を聞けば安らいで...
こんな感情がずっっっっと続けばいいのに。

守らなきゃ、この人を
自分と同じ思いにさせないようにしなきゃ。
...でも、もしこの人が離れたら?

あー...ほら、また怖くなってきた。
安心の裏に潜む不安が張り付いて剥がれなくなる。
逃げられないのかな。やっぱずっと辛いや。

語り部シルヴァ

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