彗星

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11/2/2025, 6:33:48 AM

題:手の温もり

 皆さんこんにちは!キノピーチです!
 今回も、私の推しであり同じレジェンドチームのあの二人についてです!
 最近、寒いですよね?特に朝!その日もすごく寒くて……。寒〜って思いながら準備して皆さんと合流したんです(あ、レジェンドチームとね)。
 そしたら、まだロゼッタさんが来てなかったんですよ。
 まだ来てないんだって意外に思ってたんですけど、とりま居たリンクさんとロゼッタさんを待ってたんです。
 それから十分くらいかな、ロゼッタさんが来たのは。
 『冬服を探してたら遅くなってしまいました』って言ったロゼッタさんの服装は、トレンチコートだったんです。そのくらい寒いんですよね。
 それでそのまま練習に行こうとしたんですけど……その時!!
 リンクさんがロゼッタさんの手を両手で包んだんですよッ!!
 で、『ロゼッタさん、手がすごく冷たいです。手が悴んで練習できなくなってしまいます』だって!!死んでも悔いなし!!
 そしたらロゼッタさんの顔真っ赤で……。え、どう思ったか?
 ……好きなんだなぁって思いました。
 誰か結婚式の準備をしろ!!って思ったくらいですもん。
 レジェンドチームの二人尊い……。推しを近くで見られるなんて、これ以上の至極はありませんよ!
 マジでリンクさんの手の温もりがこっちにまで伝わってきそうで……!叫びたくなるのを必死で我慢してましたよ!
 私が推測するに、『手が悴んで練習できなくなってしまいます』という言葉は、照れ隠しだと思うんです。
 いや~、あのまま結ばれて欲しいですね!

10/28/2025, 1:10:00 PM

題:最高の一時を

(今日は彼が来るのだから、最高のおもてなしをしなくては……!)
 ほうき星の天文台の書斎では、ロゼッタが熱心におもてなしについての本を読んでいた。
 ロゼッタは普段、そんな本は読まない。しかし、彼女がその本を読んでいる理由は。
 意中の彼ーーリンクが、天文台に来るからだ。
 しかし、初めてのピーチ以外の初めての来客なので、バトラーに相談してみると……。

『来客におもてなしは当たり前ですぞ、ロゼッタ様。まずはおもてなしをマスターしましょう!』

 ……とのことだった。しかし、そこでロゼッタの恥ずかしすぎる事実がバレる。
 それは……。
 “ピーチ以外初めてと言っているがピーチは一回しか天文台に来ていない!”というもの。
 気軽に話せる友達なのにそれはないでしょ……と、天文台中がしん、となったほど、チコ達は衝撃を受けていた。
 そんな中ロゼッタはというと、

『友達少ないし招待するのも相手の都合とか余計に考えちゃって誘えないんですよ!!』

 という、見苦しい言い訳だった。当然、チコ達は返答に困り俯き、ロゼッタは恥ずすぎる事実がバレ顔を真っ赤にし、同じく俯いていた。
 そこでバトラーは、

『まずは書斎へ行っておもてなしについての本を探しに行きましょう。無ければ近くの星へ買いに行きましょうか』

 と提案した。これには一同賛成し、ロゼッタも頷いた。

✧ ✧ ✧

 ……と、こんな感じで今に至る。
 ロゼッタはもとの勉強熱心なところを活かし、三百ページほどのその本を半分ぐらいまで読み進めた。
 今は朝の6時半ほど。彼が来るのは夜の9時くらいだ。
 それまで時間を潰すためにチコ達の世話やグランドスターの管理などをしていく。
 そして夜の6時になると、ロゼッタは書斎を出てキッチンへ入っていった。
 エプロンと三角巾を装着すると、星杖を駆使し料理を開始した。
 ロゼッタが作るおもてなし料理は、ハロウィンが近い季節というのもあり、濃厚なかぼちゃタルトと、かぼちゃのムサカを作ることにした。
 かぼちゃタルトとかぼちゃのムサカは時間がかかるので、バトラーの手伝いと星杖で効率的に作る。
 そうして1時間半後、ついにロゼッタのおもてなし料理が完成した。
 オレンジ色の綺麗な色をしたタルトと、具だくさんなギリシャ料理のムサカは、とても食欲をそそるものだった。
 あとは、彼が来るのを待つだけだ。

✧ ✧ ✧

 夜9時。
 約束通り、彼は来た。
 天文台の戸を叩いて、中に入ってきた。
「こんばんは、ロゼッタさん」
「こ、こんばんは、リンクさん!」
 力んでしまい、つい声量が大きくなってしまう。
 そしてリンクがテーブルの方を見ると、その顔が喜びに満ちた。
「この料理はロゼッタさんが作ったのですか?」
「まあ、はい……。バトラーの力もありますが……」
「すごいですね!おもてなし、ありがとうございます!」
(褒められた……!初めてのおもてなしで自信無かったけど、成功して良かった!)
 その後、二人で談笑したり食べたりして、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
 リンクが帰ったあと、ロゼッタは後片付けをしていた。
 しかし、その顔は楽しそうだった。
「上手くいって良かったですね、ロゼッタ様」
 バトラーが話し掛けた。
「ええ、彼もすごく喜んでいたし……私、幸せです」
 そう言って本当に幸せそうに笑うロゼッタは、胸が温かくなるのを感じていた。
 外では雪が、静かに降っていた。

『おもてなし』

10/26/2025, 10:17:40 AM

題:キスで返して

「なぜ貴方は、私のことが好きなのですか!」
「美しいからです」
「なぜ貴方は、私のことが好きなのですか!」
「優しいからです」
「なぜ貴方は、私のことが好きなのですか!」
「頑張り屋さんだからです」
「なぜ貴方は、私のことが好きなのですか!」
「全てが好きだからです」
「なぜ貴方は、私のことが好きなのですか!」
 この問いは、一生続くのだろうか。
 ずっとこの問いを繰り返している。それはもう、疲れるほどに。
 ーー貴方の全てが好きだから。
 それ以外に理由はない。けれど、あの人は心配なんだろう。
 そんな理由じゃ。その理由だけでは。
 何で返せばいいんだろう。
 この人の護衛を始めてから、段々この人のことが解ってきて、良いところもたくさん知った。
 当然、好きになった。
 柔らかい笑みとか、挫けず頑張るところとか、英傑達と優しく接するところとか……。
 そういうのを含めた全部が好きなのに、この人ーーゼルダ姫は分かってくれない。
 だから俺はゼルダ姫に近づいてーー。
「……っ!」
 キスをした。
 キスでもしないと、この問いは終わらなそうだったから。
「〜〜〜っ!」
 キスを止めてゼルダ姫の顔を見つめる。
 頬が紅潮して、息が少し荒い。恥ずかしがっているのは一目見て分かる。
「……これで、分かっていただけましたか?」
「っ……!」
 何か言おうとしているんだろうけど、言葉になっていない。
 キスで、貴方の全てが好きだということが伝わったと思う。
 ーー全部が好きなんですよ、ゼルダ姫。

お題『終わらない問い』

10/23/2025, 11:27:11 AM

題:何を持っていく

「――無人島に行くとすれば、何を持ってく?」
「何ですか、急に」
「ほら~よくあるあれよ、知らないの??もしも無人島に一つ持っていけるなら何を持っていく?の違うバージョン」
「ほえ~」
「ほえ~ってなによ」
 ピーチさんといつものように雑談をしていると、唐突にそんなことを言ってきました。
 まあ、彼女はいつも次にやることが予測不可能ですからね。
「うーん、まずは絶対に星杖は持っていきますね」
「そういうチートアイテムは無し」
「なぜ??」
「ロゼッタ限定だから」
「あー……。じゃあ、食料、日用品、マッチ、ナイフ、ライト……」
「めちゃくちゃ現実的だな!あと防災グッズみたいになってるから!もう少し夢を持とうよ!!」
「じゃあ星杖……」
「それは無しっ!!」
 じゃあ何ならいいんですか?だいたい何だよ夢を持てって(苛立ち)。
 てか現実的で当たり前でしょ(星杖持たせろ)。食料無しで生きろと言うのかお前は(脅迫)!!
「……ナンデモイイヤ」
「諦めんなよ」
 諦めるよそりゃ。縛り多いし。諦めるよ。
「ピーチさんは何持っていくんですか?」
「マリオ♡」
「英雄に頼らない」
 彼氏に頼るなら私はバトラーに頼るっ!!
「ロゼッタはチコ連れてかないの?」
「連れていきますが……」
 当たり前でしょう。さすがにバトラー一人だけではチコ達の面倒を見きれませんし……。
 あと寂しいでしょうし(自分とチコが)。
(本当はピーチさんと行きたいな……)
 ピーチさんって結構頼りになりますし……。あとキノピオさんがいるので料理もしてくれるし。
 ある意味チートキャラ……?
「ロゼッタも持っていきたいなぁ」
「え、私?」
「うん私。マリオとロゼッタが居たら怖いもの無し!絶対楽しいわよ!」
「……そうかもしれませんね」
 私も持っていきたいなんて……。すごく嬉しい……!
 ちゃんと友達認識してくれてたんだ……!
「ロゼッタも持っていっていい?」
「もちろんです!」
「なんか力んでない?」
「い、いえ別に……」
「嘘つけ〜ほんとは嬉しんでしょ〜おらおら〜」
「ちょっちょっと、止めてくださいよ!」
 私は無人島にピーチさんを持っていきたいですよ。

お題『無人島に行くならば』

10/22/2025, 1:15:10 PM

題:愛はいつも温かく

 ついにこの日が来た……!
「キャ~!(小声)」
 今日はリンクさんと初デートの日。
 ようやく紅葉してきたので、紅葉狩りに行かないかと誘ってみたら……。

『ん、全然良いですよ。ロゼッタさんと紅葉狩りに行けるなんて光栄です』

 だって~!!
「キャ~!(やはり小声)」
 思い出しただけでドキドキが止まらない〜!!
 いいえ、落ち着くのよロゼッタ。こういう時こそ冷静でいないと……。
 『ロゼッタさんと紅葉狩りに行けるなんて光栄です』……キャ~!!!
(全っ然落ち着けない〜!)
 全身が熱くて、顔が紅潮してるのが自分でも分かるくらいドキドキしてる〜!
 ……あ、リンクさんが来た時のために温かい飲み物を買っておくというのは……!?天才かよ自分。
 てことで、早速近くの店に入ってコーヒーを二人分買う。
 冷めないように、魔法をかけておこう。……冷めてたら美味しくないじゃん?
 序盤から印象を良くしておくのよっ!!……って、ピーチさんに手厚く言われてるし。
 私がリンクさんに恋をしているということは、ピーチさんにしか打ち明けてない。だって恋愛のエキスパートだし……。信頼できるかなって……。
 そんなことより……秋風寒っ!
 肌に針刺してくるみたいで痛いな……。
 ……え、好きになった理由?
 ええっとぉ……。
 ……最初は無口無表情で必要最低限のことしか話さなかったけど、次第に打ち解けていって今みたいな素敵な笑顔とか気遣いとか、そういうところに段々と……。
「お待たせしました、ロゼッタさん」
「!…リンクさん……」
 何その秋服めちゃくちゃ似合ってるんですけど!?待って恋愛素人にいきなりそれはヤバいってっ!!パニックになってるから!!
「……どうされたんですか?」
「はっ。……いえ、何でもありません。寒いでしょう、コーヒーです」
「わぁ、ありがとうございます。…すみません、気を遣わせてしまって」
「いえいえ、せっかくの紅葉狩りですので……」
「ふふっ、では行きましょうか」
 微笑むとこ可愛よ。破壊力えげつないわ。
 そうして紅葉狩り開始。冷静を保っていられるかどうか……。
「ロゼッタさん、渓流と紅葉が良い感じですごく綺麗ですね!」
「そうですね。とても」
 貴方が。

(〜他の人物(モブ)の視点〜)
「あのカップル最強にお似合いじゃん」
「それな!」
「彼氏超絶イケメンだし、彼女も超絶美人だし!うちの彼氏と交換してほしいくらいだよ〜」
「あの彼女めっちゃ可愛くね?」
「可愛いの域超えて美人じゃん。清楚系?って感じ」
「てか彼氏もめっちゃイケメンじゃん。羨まし〜」(モブの視点終了)

 秋風がどんなに寒くても、リンクさんへの愛は冷めない自信がある。
 だって、リンクさんが最初で最後の恋人だから。離れ離れになっても、私はリンクさんを諦めない。
 愛はいつも温かく在るべきと、ピーチさんが言ってたし。

〜初デート終了後〜

「で、どうだった?どこまでいけた?告白した?返事は?OK?NO?プランは完璧に……」
「そんなに質問攻めしないでください!ゆっくりお願いします!」
 帰ってくるなり質問攻めしてくるピーチさんを手で制して、緊張しながら答える(なんか知らんけど緊張してる)。
「……告白は、しました」
「ほうほう、それで?」
「……」
 答える代わりに右手の親指を立てて見せた。
「……っ!……貴方、ついに……やった、のね……?」
 無言で首を縦に振る。
「よっしゃああぁぁっっっ!!!!今日はパーティーを開くわよ!!早速デイジー達を呼んでくるわ!!」
「え、ええっ!?ちょっと待ってくださいよ〜!」
 その後、デイジー達によって盛大に祝われたロゼッタ。
 秋風が、窓を叩いた。

『秋風🍂』

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