12/24/2025, 11:45:14 AM
遠い日の温もり
「ずっと支えられて生きてきた」
と知ったのはもう真冬になった頃。
あの日この日、あの人の温もりに支えられてきた。
でもね、ごめんなさい。
やっぱり無理だったの。
「私にはできない。」
助けてください。
あの日、あの遠い日、
温もりをくれた貴方に今いちばん、逢いたい。
12/14/2025, 12:18:57 PM
星
六等星が、今日いちばんに輝く。
位なんて、関係ないでしょう?
12/10/2025, 2:29:14 PM
ぬくもりの記憶
覚えているのは、あの人の笑顔。
腕に包まれた時どんな気持ちだったか、どんな顔をしていたか。
自分のことは何一つとして覚えていないのに、なぜかあの人のことばかりは記憶の奥底に残っている。
「ちゃんと予習しておくように。」
根強く根強く、絡みつくように。
12/7/2025, 1:58:13 PM
白い吐息
朝起きた時に感じる、微かな不快感に眉を顰める。
「寒い…。」
自分の不機嫌さが思い切り声に現れていた。
障子の隙間から覗く空は酷く澄んでいた。
雲ひとつ見えない。青く限りなく広がる。
縁側に立つ。冷たい風が頬を突き刺した。
遠くの山を見据えた。
まだ霜がかかり、空との境目が曖昧だった。
はぁ、と吐息を漏らす。
何も変わらない、いつも通りの朝。
いつも通り、一人、白い吐息を眺めている。
11/26/2025, 12:25:26 AM
落ち葉の道
全ての木々から、葉が落ちた。
先生と山菜をとりに山へ行った日、その道を見つけた。
枯れて色はなくなったけど、これも風情だって、
先生は笑っていた。
落ち葉を踏まないように、地面を見つめて歩く。
全て、落ち葉の道の中。