僕が住む街は東北の海沿いにある港町だ。夜は街灯がなく、星が空からこぼれそうなほど輝いている。
コンビニに行くにも車がいるこの街で唯一の自慢である。いつも、夜10時過ぎになると、父に星を見に行こうとねだったものだ。
そんなある日、街から通達が来た。『観光地にするために、この辺に街灯を増やします。』
僕は衝撃で動けなくなった。僕にとっては、星が僕の唯一自慢であって、それ以外はなかった。
けれど、僕の思いも虚しく工事が始まり、街灯が作られた。僕はそれから、星を見たことはない。
「1回星を見に行かないか?」父が言った。
「星なんかないじゃん。つまんないよ」
でも父は大丈夫と言って、僕たちが星を見たあの場所まで僕を連れてきた。
「やっぱり星なんか見えないじゃん。」
「確かに、そうだね。でもさ、僕たちには見えないだけで、星空はこの上にあるんだ。街灯だってさ大きな星が僕たちの下に降りてきてくれたと思えばいいんじゃないか?それならここは今も変わらず満天の星空が見えるだろ?」
自分のキャラってなんなんだろう?
これはあなたには似合わないだとか、イメージと違うとか、
うるせえよ!私は私の生きたい姿で生きる、
オメェらの貼り付けたレッテルに縛られて生きるのは嫌だ!
したいことをしている私がありのままの私だ!
そのままでいい、
1つだけ夢が叶うとしたら、君は何がしたい?
ある掲示板で、僕はそれを見つけた。無我夢中でキーボードを叩く、
僕は、、、お父さんに会いたい、
僕が6歳の時に亡くなった、お父さんに、
正直、あまり父のことは覚えていないけれど、
僕の頭を撫でてくれた手だけは今でもしっかり覚えている。
海で溺れた子を助けて、死んでしまった父に一つ言いたい。
どうしてお父さんは僕たちのために、生きてくれなかったのですか?子供を助けるというのは素晴らしいと思うけど、僕と母のことはどう考えているのですか?僕たちを残して、死なないでよ
書ききってスッキリした僕は、別に、それを掲示板にアップすることなく、パソコンを閉じた
いつも隣にいた、幼なじみが引っ越して行ったのは、今日の朝だった、
元気でな、じゃあな、
おう、じゃあな。
また会おうぜ、
次の日、あいつと遊ぼうと思って、あいつんちのインターホンを押した、
ピンポーン、
遊ぼうぜー、
シーン
誰も出てこない、俺は気がついた、遊ぶやつあいつ以外いなかったじゃん、
大切なものは、あとから気づいた
ハッピーエンド
俺がこの言葉を使うのは一生に1回あるかないかだと思う、
人生に途中退出はない、
故に、1回言うとしたら、それは俺が死ぬ時である。
普通の幸せがどういうものかは分からないけど、
仲のいい友達がいて、恋人がいて、苦しまずに死ぬ事が出来たら、それは俺にとってのハッピーエンドだ。
「あー、楽しかった!またな、お前ら」
そう言って人生を終えたい、終わり良ければ全て良し、ハッピーエンドとはそういうものだ。