星になる

いつかみんな星になる、そんな当たり前のことわかってる、

生きている間精一杯生きろ、と人は言う

わかってる、そんなこと

私だって精一杯生きてる、
けど、やっぱりできないこともある、

どうすればいい、どうすればこの闇から抜け出せる？
わかんない、わかんない、

お前たちは生きろと言うくせに、生き方は教えてくれない、、、

自分で見つけろと言って、責任を取ってはくれない

無責任の、野次馬がうるせーよ、

口出しするなら、責任持ちやがれ

そしたら、私だって、お前の言うこと聞いてやる、

お前が言うように輝いてやるよ、星みたいに

君と僕はなんでこんなに違うの？

誕生日は一緒、顔だって一緒、きっと頭の出来だって、一緒

なのに、、、僕の周りに友達はいない。

どうして顔が同じなら僕でもいいじゃん、

そなのに、誰も僕を選んではくれない

ごめんね、なんて言うなよ、
どうせ思ってない癖に、

お前が勝った、そして俺が負けた、
ただそれだけだ、

だから、言うな！
俺が惨めになるから

#もしも未来を見れるなら

｢ねー、私たちの未来ってどうなってるんだろ？｣
俺の顔を覗きながら、望美はそういった。
俺たちは、高校に入学したばかりである。内気な俺にはなかなか友達ができない。とぼとぼ、ひとりで帰っている時、自転車に乗っていた望美と再会したのである。
｢未来かー、わかんねぇなー、｣
どうせ、俺は平凡な人生を送ってるんだろうよ、
心の中ではそう思うが、声には出さない。言ったら本当になっちまいそうで、怖いから。
｢未来なんかわかってたまるか！｣
そー言って、俺は夕暮れを背に走り出した。

#無色の世界

3.11僕の世界は無色になりました。
見渡す限りのの灰色の中には、バラバラになった僕たちの思い出が横たわっていました。
この無機質な世界が、自分の故郷とは思えません。
それでも、確かにここは僕が生きた世界で、故郷で、

東日本大震災が去って、もう10余年が経ちました。
あの灰色一色の世界は、今はもう色に溢れています。