雨上がり



ずっとジトジト降っていた雨

やっと上がりそうな気配がする

でもまたすぐに降り出すんだろうな

前向きに君の門出を祝えない私が嫌だ

少しでも快晴になるための努力ができたらいいのに

足はカラオケへと向かっていた

まだ続く冒険



映画を観ていると

物語をどこで区切るかで

ハッピーエンドもバッドエンドにもなりえると感じる

人生もそうなんじゃないかな

エンドってのは息を引き取る時をさしていると思えば

私達の冒険は

おじいちゃんになってもおばあちゃんになっても続いていく

さらさら



少し癖のあるあなたの髪

いつの日からか真っ直ぐになっていて

少し寂しい気もしたけど、あなたが喜んでいるので

髪をなでてみる

愛しい人の髪を撫でるのをポルトガル語でカフネと言うらしい

さらさら

さらさら

あなたの髪にまで受け入れられた気がする

これで最後



もう通らないと思っていた通学路

気づけば足をむけていた

新しい環境が辛いわけじゃない

ただしっくりこないだけ

この道は優しく受け入れてくれる

先週と同じように呟く

これで最後

君の名前を呼んだ日



君の名前を呼んだ日

それは君に恋をした日

君の名前を呼んだ日

それは君に告白を決心した日

君の名前を呼んだ日

それは2人で結婚式前夜に笑い合った日

君の名前を呼んだ日

それは君が空へ旅立った日

君の名前を呼んだ日

それは私が、君の温もりを感じながら、息を引き取る日