〖枯葉〗
私、枯葉を避けて歩いてしまいます
たくさんあると避けきれませんが…
だって、ずっと木から離れたことがなかった葉っぱですよ!?木や枝と友達だった若葉は枯葉へと昇格し、地面に舞い降りるという冒険をしたんです。
初めて地面と触れ、きっとわくわくな枯葉。
なーんか踏むのを避けてしまうんですよね。
葉は、枯れ落ちてお終いではありません。
落ちたてほやほやの枯葉は風に乗ってころころと転がり、旅をします。舞い降りることができた葉にしかできない特権です。
人と似ていますよね。華の時期を過ごし、やがて落ち着く時が来る。そしてそこから、新しい生活がやってくる。
こんなことを考えていたら、いつからか簡単に枯葉を踏むなんてできなくなってしまいました。
自然にもそれぞれ人生がある。
葉の数だけ人生があるのですよ。
これって本当に素敵なことだと思いませんか。
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〖今日にさよなら〗
今日どころか全てにさよならをしたい
産んでもらったのに最低な人間だよ。
もう自分の将来を見ていたくない
将来を考えたって明るいものは見えない
中卒という、学歴もなく社会のはみ出し者。
就活をして正社員になることも考えていない
さようならまで後少し。20歳まで5年もない。
このまま生きて、ふらっと死んでしまおう
「おとな」になることができたら
この世で生きる自分にさようならだ。
20歳なら死んだって未成年の自殺にはならないでしょ?
助けってどう求めるんだっけ
あれ、なんて言えばいいんだっけ
ああ、ごめんごめん。
結局は自分で自分を助ける、だったよね。
今も死ぬ時も所詮はひとりだよなあ。
さて、とりあえず今日と別れなきゃ。
心の臓に刻まれた治ることのない傷を抱え
静かに涙を落としながら今日に別れを告げる
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〖お気に入り〗
「好き」という言葉の隣を見た
隣にいたのは、「お気に入り」だった。
深夜に繋いだ電話
私の声を褒めてくれた
私だって彼の声が好き。
でも、声が好きだと伝える勇気はない。
理由はひとつ。恥ずかしい!!!
たくさん褒めたいけど好きは恥ずかしい。
好きの代わりになる言葉を探した。
素直に好きと言えばいいものを。
ああ、お気に入り、か。お気に入りだ。
私は好きの隣、代わりの言葉となる
「お気に入り」を見つけた
そしてやっと、彼に贈る。
「私のタイプな声してるの。お気に入り。」
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〖誰よりも〗
自信とは、薬要らずの良い伝染病。
夫婦になってから思う。見事、うつされた。
貴方は言う。「誰よりも」
僕は零す。「僕よりも」
幼い頃からの癖か、いい歳になっても「僕よりも」と自分で自分を下げてばかりいた。本当に情けない男だった。
自信に溢れる彼女は、いつだって「誰よりも」と僕を立たせてくれていた。しっかりして、と言わんばかりに。
彼女のもつ自信が僕を回復させた。
妻、いやまだ彼女だった頃から感じていたんだ。彼女に出会ってから明らかに自分の体調が良くなっている、と。
夫婦になって何年も経った今だって思う。陽だまりのような妻の自信は、消えることのない灯火なのだと。
僕を回復させ、ましてや成長させてくれた妻の自信を、そして妻を守り続ける。これは、夫となった僕だけの使命なのだ。
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〖10年後の私から届いた手紙〗
本当に手紙だったのだろうか
それは、明らかに遺書だった
戦い続けたせいで痣だらけの内側
血が滲んでいる自分に気づかず
少しばかり疲れてしまった、と錯覚する
誰の言葉も染みなくなってしまった私は
己の吐く言葉でしか立っていられない
10年後の私は、今を生きる私を抱きしめてくれるだろうか。救っては、くれないだろうな。
「早死にするなら10年先を生きた私の手紙を"必ず"遺書にしなければならない」と告げられた。
これは10年先で設定された決まり事なのか
10年先を生きる自分との約束なのか。
10年後の私から届いたものは遺書だ。
でもどうして励ますような文ではなかった?
10年後も命を断ちたかった日があったのか?
そう。これは「真相を知りたければあと10年は生きろ」という私に課せられたミッションであった。
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