Ryu

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1/10/2024, 2:43:45 AM

三日月ってのはこちら側の見え方の問題で、
月そのものは何も変わってない訳で、
角度とか、他の星との位置関係であーゆー風に見える訳で。

満月だってすべては見えていない。
裏側があるからね。

人間もそーだよね。
人によって、その時々で見え方が違う。
時には、自分の言動が影響して相手を変えてしまうこともある。
地球が影を落として三日月を作ってしまうように。

消え入りそうな、か細い三日月。
でも、まん丸い月がそこにはある。
今夜は、身を潜めていたい気分なのかな。

そのすべてを知ることは出来ないけど、
知らないままでいい、ともに太陽の光に照らされたいと願う。
お互いの傷をいたわるような、暖かい太陽の光に。

今度、白昼の月を見たら、何だか癒やされそうだ。

蛇足だけど、ネットで調べたら、
地球が反射した太陽の光によって月の暗い部分が照らされる「地球照」という現象があるらしい。

なんか、イイね。

1/9/2024, 1:39:21 AM

気持ちに色があったら…

まあ、怒りは赤。これは納得。
悲しみは青。クールなイメージもあるけど。
そして、喜びは黄色。なんか、楽しそうな色だよね。

確か、映画「インサイド・ヘッド」でもそーだった。
ビビリが紫でムカムカが緑ってのは…よく分からないけど。

じゃあ、不安は?
灰色…て感じかな。

逆に、黒はどんな感情なんだろう?
「スターウォーズ」のダークサイドなんて、漆黒のイメージだよな。
いや…これはダース・ベイダーのコスチュームのせいか?
いずれにせよ、出来るだけ持ちたくない悪い感情だと思う。

やっぱり、明るい色がポジティブで、暗い色がネガティブってことか。
人は色とりどりの感情を表現出来るんだな。

でも、そんな中で、自分が一番染まりたくない色は、白。
これは…何の感情も持たない、ってことになると思う。
人として、黒い感情を持つより避けたいこと。
灰色なんて可愛いもんだ。

やっぱり、色とりどりがいいよね。
生きていく以上、何らかの色を付けたいよね。
たとえそれが黒や灰色でも、生きてることの証だから。

1/7/2024, 12:17:22 PM

真白い雪原に残された、あの足跡。
遠くの森の方から、真っ直ぐこちらへと続いている。
僕はそれを、自分の部屋の窓から見下ろしている。

あの足跡が誰のものなのか、僕は知っている。
今からもう15年も前に、まだ幼かった僕が、森で出会った女の子。
森で迷子になって泣いていた僕を、助けてくれた女の子。

彼女は自分の事を、「雪ん子」と名乗った。
人間じゃない、とも言った。
でも僕は、森で一緒に遊んでくれて、ちゃんと家まで送り届けてくれた彼女の事が、今でも忘れられない。
サヨナラした後で、部屋の窓から見下ろした雪の上に、
森の方からずっと続いている、彼女と僕の足跡が残されていたっけ。

あれから何度も森へ出掛けては、彼女の姿を探したけれど、一度も出会う事は無かった。

「私の姿はね、人間には、10歳を過ぎると見えなくなるの。ホントだよ」
あの日、彼女が言っていた。
そしてあの日は、僕の10歳の誕生日の4日前だった。

あれは、ホントだったのだろうか。

あの日見たのと同じ足跡が、真白い雪原に残されている。
朝起きて、窓の外を眺めた僕はそれに気付いた。
彼女が夜のうちに会いにきてくれたのだろうか。
それなら一目会いたかった。
たとえ姿が見えなくても、声をかけてくれたら、真夜中だって部屋を飛び出したのに。
それとも、もはや声すら聞く事は出来ないのか。

ふと、気付いた。
あの日見た足跡と、何かが違う。
足跡は森の方から真っ直ぐに僕の部屋の前まで続いていたが、
あの日見たのは僕と彼女、二人分の足跡だった。
でも、それだけじゃない。
彼女が僕を家に送り届けて、そしてまた森へと帰っていく、遠ざかる足跡があったはずだ。
それが、無い。
僕は部屋を飛び出した。

足跡がここまで歩いてきて、それが森の方へ戻っていっていないという事。
それはつまり、足跡の主が、まだそこにいるって事なんじゃないのか。
どんなに目を凝らしても、姿は見えないけれど。

でも、僕はずっと伝えたかった事を言葉にした。
「ありがとう。君のおかげで、僕はこうして大人になれたよ」
雪深い森の中で凍死する事も無く。

新しい足跡が生まれた。
何も無かった雪の上に、小さな足跡が刻まれてゆく。
姿は見えないけれど、彼女が今、森に帰ってゆく。

「10歳を過ぎると見えなくなるの。ホントだよ」

ホントだったんだな。

僕は立ち尽くして、彼女にお別れを言った。
「さよなら。また会いたいよ」

真白い雪原の上で、あの日の彼女が僕に微笑んでいる、そんな気がした。

1/6/2024, 5:36:26 PM

あれからもう、どれくらい経っただろう。
がむしゃらだった日々。
君は運命の人じゃないと信じて。
お互いの人生を通り過ぎただけの存在だと。

君と一緒に行った水族館に、
君の知らない人と来たんだ。
君とは違う笑顔で、君とは違う言葉で、
たくさんの会話をして、君が少しずつ薄れていく。

ありがとう、ごめんね、さよなら。

でもね、あの日君がいた場所には、
今もまだ、君の姿が残っているんだよ。
時折オーバーラップして、
食事する君が、手を繋ぐ君が、微笑んでる君が。

I'm Waiting for Spring
前に進むことでしか、君を忘れられないから。
I'm Walking to the Future
叶わなかった未来を捨てて、この人と歩き出したいから。

目を閉じて、遠く海の音を聞いて、
オーバラップする君を消してゆく。
過去に君と走った海岸線を、
助手席で微笑む、今の君と一緒に。

Waiting for Spring
Walking to the Future

どこまでも、いつまでも、
自分達の色で、塗りつぶしていきたい。

あの楽しかった日々に、別れを告げて。

1/5/2024, 2:22:42 PM

こんなつもりじゃなかった。
ただ、会って話がしたかった。
昨夜のことを聞きたくて、聞けなくて、
冬晴れの公園を、黙ったままで歩き続ける。

責めるつもりなんてなかった。
朝まで帰らなかった君が心配で、
何があったのかを聞きたくて、聞けなくて、
いつの間にか、無言で君を責めてた。

大切だったから、見過ごすことが出来なくて、
少しずつサヨナラを覚悟してゆく。
暖かい陽射しの中で、凍えるような気持ちを抱いて、
この公園が二人の、最後の思い出になることを。

Winter Comes Around
冬が訪れて、すべてを白く白く、
二人の時間を白紙に戻していく。

Winter Comes Around Slowly
ゆっくりと冬は訪れて、
ポケットの中で君がくれた手袋を握りしめる。

不意に君の声が背中越しに届いた。
「今までありがとう」

Winter Comes Around
Winter Comes Around Slowly

冬がゆっくりと訪れる。
こんなに空は晴れているのに。

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