Ryu

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1/24/2024, 1:56:31 PM

被写体が逆光なら、カメラマンは順光。
光が照らす方向によって、向かい合う二人はまるで正反対の姿を見せる。
だから人は、向き合ってばかりだと衝突するのかもしれない。
同じ方向を向いて並んで歩いていく方が、ともに太陽の光を正面から受けて、同じ気持ちで前に進めるのかも。

満月の夜に、月から見ると地球は逆光で暗がりの中、地球から見ると月は順光で真ん丸に照らされている。
この光の加減で、我々は美しい満月を見ることが出来る。
自分が逆光の時は、順光でよく見える相手のイイところを探すチャンスなのかもしれない。
たとえ普段はいがみ合っていたとしても。
だからたまには向き合うことも大切なんだな。

人それぞれ、いろんな側面を持っていて、それを頑張ってアピールすることもあれば、必死で隠し通そうとすることもある。
お天道様に顔向け出来ない、とまではいかなくても、あまり人目に付かないところにしまっておきたい自分を、誰もがいくつか持っているんじゃないかと思う。
そんな時、逆光でいることで心安らいだりするんだろうな。
いつも真っ向からスポットライト浴びて自分を演じるのはしんどいよね。

逆光とは、安らぎなり。
順光とは、輝きなり。
それが、私なりの解釈。
今、こうして書いてきて辿り着いたものでしかないけど。

もしかしたら、まるで見当違いのことを言ってたりして。
まあ、それに気付いたら、しばらく逆光で暗がりに潜んでよう。
いつかまた、真っ向からスポットライトを浴びる、その日まで。

1/23/2024, 12:06:57 PM


こんな夢を見た。

どこまでも広がる海原の真ん中を、オールの無い小舟で漂っている。
見回すも島影は見えず、航行する船はおろか空を行く飛行機さえも見つける事が出来ない。
いつからこうしているのだろう。どうしてこんな舟に?
何も分からずに、ただ漂っている。

いつのまにか夜が来て、辺りは暗闇に包まれた。
夜空を彗星が流れてゆく。長く、白い尾を引いて。
そして、そのまま、水平線の彼方に、落ちた。

そこで目が覚めた。いつもと変わらない朝。
時計を見て、慌てて身支度を整え、学校へと向かう。
玄関でつまづき、転びそうになりながら。
家を出る時、両親は自分を見送ってくれただろうか?

空を見上げれば、長く、白い尾を引いて、夢の中で見た彗星が落ちてゆく。
ビルの向こうに消えた数秒後に、経験したことのない衝撃に身を包まれた。
体が粉々になる感覚。
自分という存在が、終わりを告げる。

そんな夢を見た。
たくさんのチューブに繋がれた、白いベッドの上で。
両親が泣いている。
登校途中の交通事故だったと誰かが言っていた。
もう二度と目を覚ますことはない、と。

「世界の終わりが来るとしたら、それを見届ける誰かはいるのかな?」
友達の一人がそう言って、肩を落とした夕暮れの河原で、
「大丈夫。終わりが来た後で、きっと誰かが目を覚ませば、すべては夢だったってことになるから」
そう言って笑ったのは、誰だったっけな。

小舟は海をゆく。
世界の終わりから逃げのびて、どこかに始まりを探し求めて。
今度目を覚ます時は、目の前に彼らの笑顔があることを信じて。

白く尾を引く彗星の軌跡を辿り、水平線の彼方の街に流れ着き、ここですべてを始めようと地に降り立つ。
長い漂流を終えて、この足で始まりの大地を踏みしめた時、薄れていた意識が、自分でもそれと分かるほどに覚醒していき…
そして、目覚める。

いつもと変わらない朝。
身支度を整えて家を飛び出す。
玄関でつまづき、転びそうになりながら。
振り返れば、呆れ顔の両親が窓の向こうで見送ってくれていた。

1/22/2024, 12:23:04 PM

タイムマシーンについて考える。

車、机の引き出し、洗濯機。
映画やテレビの中では、いろんな形で登場するタイムマシーン。
個人的には、脳波をコントロールする帽子なんかをイメージする。
物理的に時を超えることはなくて、意識だけが過去へ、未来へ。
同じ世界に自分が二人いるのってホラーだし、絶対にタイムパラドックスが起きると思う。

例えば30歳の自分が10歳の自分に会いに行ったとして、その10歳の自分は30歳の自分に会ってるけど、30歳の自分は10歳の時に30歳の自分には会ってない。
いや、思い返せば会ってた、なんてオチもあるけど、だとすれば、自分の人生はすでに「30歳になったら10歳の自分に会いに行く」と決められてたことになる。
それはいつから始まったループなのか。
気まぐれで会いに行かない30歳はいないのか。
洗脳されたように行くことになるのか。

…ああ、訳の分からない考察に209文字も使ってしまった。
一言、「親殺しのパラドックス」で済む話だったな。

意識だけが過去や未来へ飛んで、自分を含む別時代の世界を俯瞰で見るような…そんな感じなら、トラブルも起きないんじゃないかな。
見に行くことは出来るけど、干渉することは出来ない。
自分が幽霊になった感じ。
それだったら、タイムマシーンの可能性もそれなりに広がったりして…?

あ、そーすると、俺が愛して止まない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を否定することになる…?
あの素晴らしいストーリーは、物理的に移動しないと成立しないよな。
やっぱり却下しとこう。
マーティはビフを殴るべきだ。ん?殴ったのはジョージ?

…うん、やっぱり行き詰まった。
タイムマシーンなんて、アインシュタインでもなくちゃ語ることは無理なのかも。
でも、いつの日か、本当にタイムマシーンが発明される未来があるなら、まだまだずっと先のことだと思うから、そこまでタイムマシーンに乗って飛べればいいのにな。

あ、これもタイムパラドックス…?

1/21/2024, 12:14:35 PM

何も特別じゃない夜。

空から降る大量殺戮兵器に怯え、
無差別に人を殺す兵士達から逃げ惑い、
仲間は裏切り、殺し合い、幼子に明日は来ない。

遠くで鳴り響くサイレン。
火薬の匂いと続く衝撃音。
悪魔の兵器が空を舞い、地を走る、この世界。
今夜も、たくさんの人達を踏み潰して、
何も特別ではない夜が更けてゆく。

ところ変われば、暖かい部屋の食卓を囲むディナー。
子供達は笑い、大人達は語り合い、
明日の休日のプランを立てる。
TDLかTDSか、それとも遠出してUSJか。
家族皆がワクワクする特別な夜だ。

けれどもそこに、命の重さは存在しない。
あるとするなら、経済的な出費の心配か。
命をかけるのか、お金をかけるのか。
人にとってそれは、天秤にかけられるようなものなのか。

戦地の人達に、特別な夜を。
明日の平穏が約束されるような。
幼子が安心して眠れるような。
私達の当たり前を、彼らの当たり前に。

そんなことを考えながら、
いつものように何の変哲もない休日の終わりに、
今日という一日を過ごせたことに感謝して、
この国に生まれたことに感謝して、
家族が無事であることに感謝して、

自由に言葉を紡げたことに感謝して、
それを読んでくれる誰かがいることに感謝して、

さてと、明日の仕事に備えて、
お風呂に入って、あったまったら眠ろうか。

1/20/2024, 2:49:33 PM

所詮、夢の話だ。

死んだはずのアイツから、電話がかかってきた。
「最近、どうしてる?」
どーもこーもない。
お前がいなくなってから、ずっと泣き通しだ。
涙が乾く暇もない。
「夜空の星にはなれなくてさ。深い海の底にいるよ。」
なんでまた。
星になって輝いてるものとばかり。
「俺の分も、幸せになってくれよな。」
電話が切れた。
泣きながら目を覚ました。

双子の兄貴。
片腕を失ったような喪失感。
二人のヨットでいくつもの荒波を制覇した。
セーリング競技の日本代表チームの中でも、
お前はひときわ輝いてた。俺の自慢だった。

死因は、居眠り運転のトラックによる交通事故。
そんなお前が何故、暗い海の底にいるのか。
ヨット界のスターだったお前のことだから、
夜空でひときわ輝いてると思っていたのに。

まあ、所詮、夢の話だ。
深く考えたところで意味もない。
ただ、ひとつ気になっているのは、
「もし俺が先に死んだら、遺灰は大好きな海に撒いてくれ。」
遺言の通りに決行したこと。

このまま、お前の分まで幸せになっていいのかな。
余計なこと言わなければ良かった、なんて、
後悔してたりしないだろうか。

まあ、所詮、夢の話だ。
だけど、ごめん、俺がもし死んでも、
遺灰は海でなく、お墓に納めてもらうようにお願いしておくよ。
俺の大好きだった兄貴が、身をもって教えてくれたことだからね。

まあ、所詮、夢の話だけど。

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