あまり聞き覚えのない言葉…だからか、どう扱っていいのか分からない。
たぶん私の人生で、使ったことのない言葉ランキング上位だろう。
日本語って難し過ぎる。
それを日々使いこなして、意思疎通している自分を褒めてあげたい。
「安らかな」って言葉は死を連想させる…のは私だけ?
「故人は安らかなお顔で…」とか、そんなイメージ。
リラックス通り越して天に召された後、みたいな。
「穏やかな」だったら、ちゃんと息をして、ゆったりと休息を取ってる様子が思い浮かぶ。
ましてや、「瞳」となると…実際、目にそれほどの表現が出来るのだろうか。
「目は口ほどにものを言う」とは言うけど…。
リラックスといえば、深呼吸。
朝の電車でパニック発作が出ても、兎にも角にも深呼吸。
呼吸なんて生まれてからずっと続けてることなのに、意識してゆっくりやるだけでこうも違うか、って感じ。
日本語も複雑だけど、人間の体もよく出来てる。
あとは、「ま、いっか」の心持ちかな。
なるようにしかならんし、そうそう悪いことも起きないし、起きても何とかなるもんだし。
結局自分の処世術でお茶濁し。
お目汚しな文章は穏やかな瞳で見て欲しい。
複雑な日本語を駆使して、何とか結論に繋げようとしてる。
「目は口ほどにものを言う」のであれば、自分の目が訴えてることを読み取って話をまとめたいくらいだけど、鏡に映る自分の目は、すでに「安らかな瞳」。
天に召されて、何も答えようとはしない。
なのでオチも無く、静かに安らかに終わっていきます。
…ま、いっか。
助手席は私。
あなたの運転でドライブしたね。
もっとたくさん、温泉とか行きたかったな。
ずっとあなたの隣で、ナビしてたかったな。
自分を責めないで。
仕事明けで疲れてたのは知ってる。
私を家に送り届けるために、無理させちゃったんだね。
いつものあなたなら、あのトラックも避けられたよね。
知ってるよ。
どうしてかな。
ここから離れられない。
あなたの車の助手席から。
あの事故の日から、あなたは運転するのをやめてしまったから、私はずっと動かない車の助手席に座ったまま。
またあの頃のようにドライブしたいけど、きっとあなたは笑顔を見せてくれないよね。
ホントはね、私も免許持ってたんだ。
持ってないって嘘ついて、いつもあなたに運転させてた。
ごめんね。
ずっと助手席に座っていたかったから。
助手席から見るあなたの横顔が好きだったから。
あなたが連れて行ってくれる場所に、ずっとついていきたかったから。
いつか、この助手席に、私の知らない誰かが座る日が来たら、その時やっと、私はこの場所を離れられるのかも。
それを望んでるわけじゃない。
でも、もしそれで、あなたの笑顔が戻るのなら…。
あなたが愛したこの車に、あなたがまた乗ってくれるのなら…。
事故で大破したこの車を、たくさんのお金を使って元通りに修理したのは、それだけあなたがこの車を愛している証。
そう思っていたある日、突然あなたが運転席に乗り込んできて、車をスタートさせた。
思い詰めた顔。
その顔を見た時、あなたがこの車を修理した本当の理由が分かった気がした。
でも、私には何も出来ない。
二人の思い出の海へ。
崖下に海原が見える。
あなたは、車を止めて、泣いている。
そうか。
今のあなたの苦しみは、きっと想像を絶するもの。
私の両親は、きっとあなたを許さない。
助手席から手を伸ばしたけど、あなたには届かなかった。
これが本当の最後のドライブ。
あなたの想いを受け取って、私が消えてゆく。
ひとしきり泣いて、私にさよならを告げたあなた。
私はこれを待っていたのかもしれない。
あなたの決断と覚悟を。
強く生きて。闘って。
あなたの思うままに。
さようなら。
あなたの車の助手席で、いつも私は幸せでした。
少年の好奇心は 青い海を越える
世界の秘密を知りたいと 小さなベッドの上で
ネットを繋げれば 見えなかった世界が見える
でももっと知りたい 満たされない想いを抱えて
彼のパジャマは空色 窓の外にはビルの壁
この壁の向こうに 本当の青空が広がっている
いつか母親に連れられて 海辺の公園を歩いた
あの時の母の涙の理由を 今も彼は知らない
こんなちっぽけな体で 大きな世界を夢描いた
見えない鎖で繋がれた 小さなベッドの上で
オバケはいるのかな 宇宙人に会えるかな
猫と話が出来るかな 僕の病気は治るかな
少年の好奇心は 世界の果てまで飛んでゆく
誰にも邪魔されず 両手を広げて パジャマのままで
もっと知りたい 世界の隠しごと
もっと知りたい お母さんの隠しごと
もっと知りたい 壁の向こうの空の色
もっと知りたい もっともっと生きていたい
もうすぐ春が来て 草木が芽吹く季節に
少年は新しい世界で 冒険の始まりを迎える
空色のパジャマを 真新しい制服に着替えて…
今日という日が、平穏なまま終わることに感謝を。
13年の歳月が、あの日の絶望をほんの少しでも癒やしてくれていますように。
いつかまた、平穏な日常が一瞬にして奪われるような出来事があっても、立ち直り歩き出す強さを、我々が持っていますように。
夕御飯を食べて、お風呂に入って、明日も早いのでもうすぐ寝ます。
今日も私は幸せでした。
いつものように、眠りにつくことが出来るから。
今この時を、家族と過ごすことが出来るから。
ユニセフ募金を、毎月銀行引き落としで続けている。
いつからやってるのかも忘れたし、忘れてしまうほどの金額。
でも、始めた当初は、世界の子供達を救いたい、みたいな野望を持っていた。
そんなん無理だとは分かっちゃいるが。
慎ましい生活の中から、ほんの少しのお金を捻出して世界の子供達へ。
かたや、国家予算の大半を注ぎ込んで、軍事力を強化して、たくさんの戦争孤児を作り出している。
こんなことを続けて、本当に苦しんでいる子供達を救うことが出来るのか、疑問だらけだ。
そして、人間は矛盾だらけ。
「愛と平和」選手権でも開いて、優勝者を世界のトップに据えて欲しい。
もしくは、「愛と平和」検定にパス出来ない指導者は格下げにするとか。
世界のすべての国々でこれが採用になったら、私達の毎日はどんな風に変わるんだろう。
未来を担う子供達がすくすくと大人になり、世界を支えるヒューマンパワーは限りなく膨らんで、地球が抱える諸問題なんかすべて解決してくれたりして。
…まあ、夢物語だが。
そこまでの野望は無いにしても、募金はこのまま続けよう。
何の足しになっているのかも不明だが、そのお金でたった一人でも子供の命が救えるのなら、もうそれは、自分をヒーローと呼んでもいいんじゃないだろうか。
人知れず、愛と平和を守るヒーロー。
ユニセフの名のもとに、今日も世界に救いの手を差し伸べる。
ヒーローだって、かつては子供だった。
守ってくれる存在がいたから、大人になり、子供達を守る存在になった。
どこぞの大統領だって同じはず。
子供だった時代に、たくさんの大人達に守られていたんじゃないだろうか。
自分もそんな大人になりたいと、願うことはなかったのだろうか。
…それとも、国が違えば目を瞑るのか。
すべては救えない。
それどころか、救っている実感もない。
それでも、世界の何処かで起きている現実をスルーすることが出来ないんなら、やれることをやるしかない。
その行動によって、ほんの少しでも世界に愛と平和がもたらされるなら、やるしかない。
…とは言っても、まずは我が子を守れる親でありたい。