北極星は、南の星を夢見た

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6/14/2025, 12:58:04 PM

#91「もしも君が」

おねがい

もしも君が神様ならば
スケープゴートになってもいい

振り子のように吊られた僕
君に会うまでの、神聖な時を刻む

ちゃんとなぞって、今から君に捧げる
僕の頸動脈

ちゃんと聞いて、今から君に捧げる
血のドクドク流れる音

ちゃんと突き刺して、今から君に捧げる
奥深く堅い僕のハート

僕を暴いて
僕を知って
僕を屠って
美味しいところ、わかるよね?

君のお墓を彩るなら
鮮やかなワインレッド

そうだ、僕の血で染めてあげる
害虫が寄りつかないように

だから神聖な血に、僕に
愛を与えて

「ねえ、」

時が止まった

6/7/2025, 10:41:58 AM

#90「夢見る少女のように」

ステッキをひとふり
私は知らぬふり

いたずらな花火のように
ひとときの夢で眠ればいい

蝶のように舞い、蜂のように刺す
子供のように手を伸ばそうと
宝箱には入らない

憧れに加工された私
誰よりも美しい

本当の私よりずっと、ね

その命の儚い輝きを
「かわいい」と人は呼ぶのでしょう

手のひらで踊らされていると気づいたなら
最期までキレイに踊りきってあげる

バカだねって、目を細めて

6/2/2025, 10:46:53 AM

#89「傘の中の秘密」

私は、知っているよ
私と相合傘をしたいがために
わざと傘を隠したこと

私は、知っているよ
君がわたしに好意を寄せていることも
なかなか言い出せないことも

私は、知っているよ
ほんとは男友達に誘われてたけど
用事があると嘘をついたこと

君は、知らないだろうな
雨の中、君だけが秘密をもっているなんて
そう思ったら間違いだよ

私だけが、知っている
私は剣士で、君は敵国の王女

三千年の時を駆けて
性別も時代もなにもかも変わっても

君に復讐するために来た私を
けれどまた、君に惚れてしまった私を

身を寄せあう傘の中

君は、知らないだろうな

5/28/2025, 10:42:09 AM

#88「電話」

うす闇の夕焼けの中で
スマホが光るのを待っている

かなしいな

一人で過ごす時間は
無限の時が不燃ゴミに収まっている

もったいないから、君の声が聞きたい
でもできないから、君の文を見つめる

こういう時むかしだったら
電話をする口実なんか、要らなかったのに

あいたいな

ほんの少しの気持ちが
ゴミ箱の中で震えて、輝いた

5/26/2025, 1:45:57 PM

#87「君の名前を呼んだ日」

オー・ラリー
オー・ラリー

ワタシの口が踊っている

バレエの少女に憧れて
スケートの王子に夢を見る

魔法はなかなか覚めなくて
ワタシはただただ踊ってる

オー・ラリー
オー・ラリー

王子が消えても輝いて

氷のように鮮明に
こころの響きが透明に

お伽の世界はどこにある
魔法の呪文はここにある

オー・ラリー
オー・ラリー

ずっと君を探している

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