ただ君だけ

ただ君だけが

私の全てだった

君は私の全てだったのだけれど

私は君の全てにはなれなかったみたいね、笑

ただ君だけが私の光で

ただ君だけが私の希望だった

いつからだろう君のことを思い出して泣くことが無くなったのは

あんなに毎日泣いていたのに、

君が居ない世界なんか無くなればいいと思っていたのに、

不思議なものよね、もう私の涙は枯れてしまったみたい

私はただ君だけが──────

届かない

届かない

何故？

わからない

私は私が分からない

一体自分は何がしたいのだろう

わからない

でもひとつ分かるのは

私の声が誰かに届くことはないということ

届かない...

君と行ったカラオケ

君が歌っていたラブソングが忘れられなくて

私はとっくのとうに失恋していたのだけれど

あぁ、やっぱり君のことが好きだなぁと思ってしまい

もう叶うことの無い自分のこの気持ちが少し寂しくて

なんだかわからないけれど胸が少し痛む思いをした

あの時あの言葉を言わなかった私の選択は間違ってなかったとは思うけれど

言ったらどうなったんだろうと少し後悔してるところもある

でも今君が、

私が幸せだと思えているならば

それでいいのだと思う

すれ違う瞳

もう交わることの無い君と私の視線

昔はあんなにも仲が良かったのに

いつからこうなってしまったのだろう

風と共に散る桜の花弁が

あまりにも綺麗だったもので

私はつい見とれてしまった

こんな綺麗な桜を

私ひとりで見ているのは少し寂しい気がして

貴方を呼ぼうと思い

貴方がもうこの世にいないことを思い出した

目の前の桜はとてもとても綺麗だけれど

貴方と2人で見た桜を

私は一生忘れることは無いでしょう