ことり

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12/8/2025, 11:59:37 AM

雪解け

雪を踏みしめながらひたすらに歩く。白い髪の小さな体はふらつきながら白い息を吐いている。もう一週間もこの雪原を進み続けている。足がほつれて転んでしまう。寂しさと冷たさで涙が溢れる。それでも進まなければならない。どうしても会いたい人がいるのだ。その人はこの雪原の向こう、色とりどりの植物たちに囲まれた暖かい場所に住んでいる。柔らかい微笑みとふわふわした声を覚えている。あの人の優しさにもう一度触れたい。涙は溢れて止まらない。けれども、ここで立ち止まっている訳にもいかない。立ち上がり今度は走り出す。何度も躓きながら必死で目的地を目指す。すると、どこから賑やかな声が聞こえてくる。その中にあの人もいた。大きな声で名前を呼ぶ。くるりと振り返ったその顔は嬉しいと驚きの中間だった。慌ててこれらに向かって来て、私のことを抱き上げる。よく来たね、と優しく言うからさらに涙が出てしまう。頭を撫でる手と暖かさに包まれて冬のように冷たかった心は優しく溶けていくのだった。

12/6/2025, 1:58:51 PM

全てにおいてやる気が起きない。朝から晩まで憂鬱な気分が続く。そんな時、貴方に出会った。偶然見つけたアニメのキャラクター。貴方の熱い眼差しと熱意が私の心に炎を灯した。灰色がかった世界が一変。色鮮やかな世界に変わったのだ。顔が緩む。高揚感が、胸の高鳴りが収まらない。幸せってこういう事を言うのね!すぐにスマホを手に取り名前を検索して探し始める。もっと知りたいと言う気持ちをこめて。これが私が貴方に出会った日のことだった。
眩しい世界はまだ慣れない。嫌なこともあるけれど、貴方のおかげで今日も頑張れる。私の心に消えない明りを宿してくれて、ありがとう。

12/5/2025, 9:28:40 AM

手紙を書いた。誰かに見て欲しいかったから。でもそんな人わたしの周りには誰もいないの。だから小瓶の中に手紙を入れて、海に流した。いつか誰かが見てくれますように、と願いを込めて。