テーマ『終わらない問い』
時々、正解のないことをひたすらグルグルと考えてしまう。
あの時もっとこうしていたら。
あれは失敗だったんじゃないか。
本当ならもっと上手くできたんじゃないか。
あの人はあの時、どう感じていたんだろう。
知りようのないこと、どうにもできないこと。
そんな他愛のない過去が静かに影を伸ばして、現在を覆い尽くしてしまおうとする。
この文章を書いている、ちょうど今この時みたいにね。
どうすれば、このオテンバな過去にお帰りいただけるだろうか。
夜は特に不安になりやすい。明日への不安も入り交じって、時間という丼のちゃんぽんに溺れ死にそうだ。
今生きている瞬間を、精一杯生きたいと願っている。
今できることをやったら、後も先も考えずに「それでよし!」と切り替えられる人間に、私はなりたい。
もともと不安性だと自覚しているから、スイッチみたいに切り替えるのは難しいかもしれない。
それでも明日、仕事が終わったら何食べようだとか。
いつか行ってみたい場所はどこだろうかとか。
想像できないくらい先のことを意図的に考えてみると、少しだけ楽しいかもしれない。
文章に書いてみて、初めて気づいたことだ。
こうして私の自己探求はまた一つ、深まっていくのだった。
テーマ『秘密の箱』
怒りだ。私がずっと抑え込もうとし続けてきたもの。それは、怒りだ。
怒ってはいけないという、呪いにかかっている。
怒りを出すことが、どうしてもできない。
怒り始めたら止まらなくなって、相手を傷つけてしまう気がする。
誰かを傷つけたらきっと私は、自分を許せないだろう。
ほんの些細なことだった。
簡単だが手順の決まっている軽作業を任された私は、納期を間近にして、ただひたすらにファイルを袋に詰めていた。
そこに、手順を知らない人が適当に見様見真似で割り込んできた。
教えていないのだ、正しい手順で袋詰めできるはずがない。
『手順がこうこうで、違いましたよ』。
翌日私は、作業の手順が間違っていたことを相手に伝えた。本当はその場で伝えたかったのだが、相手が他の仕事に呼ばれてしまってできなかったのだ。
その日、手順の間違いを伝えた数時間後。
私はてっきり、相手は「そうでしたか、ごめんなさい」と謝ってくるものだと思っていた。
しかし実際は違った。
その日は職場に人数も少なく、閑散としていた。
相変わらずファイルを袋に詰めていた私に、その人はこう言い放ったのだ。
『もう少し、言い方がありますよね』
怒りを含んだ口調だった。
言い捨てて相手は立ち去った。
その瞬間頭が真っ白になり、私はトイレの前で過呼吸と共に嗚咽した。
帰宅後もしばらく経っても、冷たい怒りの言葉は私の記憶に鮮明に残って消えなかった。
そして思い出すたびにジワジワと、私の恐怖を煽り続けている。。。
出来事から少し経った今だから分かるが、本当は相手にこう言いたかったのだと思う。
『ちゃんと仕事のやり方を聞かず勝手にやった挙句、親切に教えた私に逆ギレするとは、どうことじゃゴルァ!!
なめたマネするんじゃねぇ、貴様をかぼちゃプリンにしてやろうか!』
…とまあ、最後にふざけてみた部分もあるが、私は怒りを出すのも消化するのも苦手だ。
だからこうして、カタチだけでも文字にしてみた。
ここまで読んでくれた人がいたなら、ありがとう。
まだ他人の怒りも、自分の怒りも怖いけど、いつかちゃんと伝えられるようになったらいいなと思う。
テーマ【秋風】
半袖では寒くなってきた今日このごろ。
ちょうどこの間、公園に鮮やかな黄色いコスモスが咲いているのを見かけた。
秋の訪れを実感しているのは、私だけじゃないはずだ。
時に。感じたことを書くというのは、なかなか難しい。
事実だけを述べるのは割と簡単だが、そこに感情や感覚を乗せるとなると、どうにも上手くいかない気がしてしまう。
最近になって、文章を書きたくなった。読書の秋ならぬ執筆の秋かもしれない。
以前は毎日のように何かしら書いていたのに、今では書くことが怖くなってしまった。
理由は簡単だ。正解を求めてしまうから。
こう書いたら不格好だ。なぜこんな変な書き方をしたのだろうか。
過去に書いたものを振り返るたび、自己批判が始まる。
その自己批判はそのうち、『どうせ書いてもまた批判するのだから』という、自分に対する諦めと落胆の気持ちにつながってしまう。
『どうせ、いいものなんか書けないのだから。』
しかしね、過去と現在の自分よ。
書いていて楽しいことだってあったじゃないか。
不格好でも、下手くそでも、曲がりなりにも文字の羅列に生み出されたキャラクターは、確かに動いてくれていたよ。
それはつまり、物語として成立したという一つの証明じゃないだろうか?
かく言う今、この文章を書いている私は。
『私』というキャラクターが考えている事柄を、文字にして伝えている。
そこに正解不正解はないと、少し自分を許してあげられないだろうか?
すぐにとは言わない。ただ、その衝動は宝だ。大切にしたいんだ。
秋風に物寂しくなる日もあろうこの季節を、私という人生プレイヤー(登場人物)が。そしてここまで読んでくれたアナタが、少しでも充実した時間を過ごせますように。
愛を込めて。
『今日あったこと』
・仕事へ行った、そして帰ってこれた。
・ロー◯ンの抹茶シュークリームが美味しかった。
・疲れから、漠然と自分が仕事で何か悪いことをしたように感じたが、それは妄想だと自分に言い聞かせた。実際、私は何も悪いことをしていない。
・明日の精神科で、カウンセリングを受けたい旨を伝えようと考えた。目的は幼少期の育て直しをできないかと思い、専門家に協力して欲しいからだ。
ただ、これまで出会ったカウンセラーでろくな人がいなかったため、期待はあまりしないようにしようと思う。
テーマ『後悔』
自分のやりたいことを、もっと頑固に貫かなかったこと
親や祖父母がダメだと言っても
やりたいことは
私が私であるための証だから
過去に戻れたら
子ども頃の私に言ってあげたい
『思い切り、わがままを言っていいんだよ
周囲の目を気にせずたくさんダダをこねて
それでもダメだったら不満をぶつけて
親や祖父母を困らせていいんだよ』
でも、私にとって親や祖父母って
かなり怖い存在だから
たとえ過去に戻れたとしても
気の小さい私には無理だったと思う
でも子どもの頃にできなかったぶん
大人になれた今を
思い切り楽しみたいね!
親や祖父母のせいにしないって
すぐには難しいことだけど
後悔を今から少しずつ取り戻せたなら
『自分で叶えられる』って実感が持てる日が来たら
過去の楽しみを今に取っておいたんだって
そう思える日が来ると
きっと、信じてる