未炭酸/無炭酸

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12/26/2025, 4:47:41 AM

「祈りを捧げてください。そうすれば願いが叶うでしょう。」

あぁ、なんてかわいそう!

神様なんていないのに、
そんな者に祈りを乞うほど、
追い詰められているのね。

救ってあげたい,,,
神様なんて幻想から目を覚させてあげたい。

こんな人を見る度に、
自分の無力さが思い知らされる。

ああ,,,かわいそう,,,,

ごめんね。
ごめんなさい。

「神様よりも良い相談相手が周りにはたくさんいるはず。困ったら私に電話して。こう見えて、カウンセラーやってるの。私。」

「は、はぁ、そうですか。」

「役に立てるか分からないけど,,,まずは相談よ。人に打ち明けてこそなのよ。だからどうか一人で悩まないでね。」

「あ、あはは,,,わ、分かりました〜。」


宗教や神様なんかに手を染めてしまう人が、
一人でも減っていきますように。

私は今日も悲しみに狂いながら
空気に手を合わせた。


24[祈りを捧げて]

12/17/2025, 3:23:02 AM

君が見た夢を共有できれば。

君の夢を共有できれば、

奥に眠る思いに気付けるのに。

お互いに何一つ卑しい隠し事もなく、
平和に暮らせるのに。


君が見た夢を共有できれば。

君の夢を共有できれば、

僕が叶えることだってできるのに。

何不自由なく頭の中でも、
手を繋いでいられるのに。


君が見た夢を共有できれば。

そう夢見てるよ。毎日。


23[君が見た夢]

12/15/2025, 6:03:55 AM

「ねぇねぇ、おかあさん。あたし大人になったらお星さまになるの。」

「あら素敵ねぇ。いい、ちほちゃん。子どもはね、皆、大人を見るのよ。なぜだか分かる?」

「うーん。」

「大人はね、それだけで子ども達にとっては輝いてみえるの。まだ手に届かないお星さま。」

「うん。」

「だからね、ちほちゃんは将来、その子ども達の手を大切に握手できるような大人にならなきゃ。良いお星さまになれば、きっとたくさんの子ども達の『道しるべ』になれる。迷子の子もそれを見てお家に帰れるのよ。」

「おかあさんはオリヒメっ!」

「何でかな?」

「ヒコボシのおとうさんと出会ったからー!」

「ははは。ちほ。ヒコボシとオリヒメは星じゃないよ。」

「そうよ。ちほちゃん。お星さまになれば天の川の中に入って、オリヒメとヒコボシに会えるかもね。」



22[星になる]

12/5/2025, 11:40:07 AM

きらめく街並み。

最初見た時はそうだった。

かがやく人達。

あそこで見た時はそうだった。

晴れやかな景色。

あの日見た空はそうだった。


ワクワクして待ちきれない気持ち。


何も待ってはいなかった。


煌めきも輝きも
消えれば、

あとは何もなかった。



21[きらめく街並み]

11/24/2025, 11:38:47 AM

どこにあるの?

貸してよ。鍵。

ちょっと開けるだけ。いいでしょ?

ちょっと触るだけ。手袋するよ。

一回、一回だけだから。

貸してよ。鍵。

こういうお付き合いはね、

鍵から始まるんだよ?

あなたの鍵、
見してよ。

そしたらすぐ済むんだよ。

こうやって苦しまずに済むんだよ?

私が労力をかけずに済むんだよ。

だから貸してよ。

貸さないなら開けて。

あなたが開けてみせて。



あなたの鍵がないと始まらないんだよ。


二人の愛の扉を開ける鍵。


開けてくれるよね?


同棲、してくれるよね?

どうしてはぐらかすの。




20[君が隠した鍵]

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