Lacryma

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12/7/2024, 1:31:11 AM

私は物語が大好きだった

憧れの最後を見届ける少女の物語や

戦うことを決意した青年の物語など

どれもどうしようもなく悲しいけれど

それでも希望を抱き前を向く

彼らの人生の一欠片に何度も心を打たれた

私も彼らのように、強く在れたら

ずっと、そんな思いを抱いてきたけれど

もし私の人生がひとつの物語なら

きっとタイトルすらないのだろう

言い訳ばかりで、全てから逃げ出した少女は

暗く深い絶望に

真っ逆さまに落ちてしまう

そんな結末が相応しいのだ

12/3/2024, 5:37:27 PM

今日でこの想いに終止符を打つの

貴方だけを想っていたけれど

なんだかもう、疲れてしまった

なんと言われてもいい

私の想いを酷く拒絶しても

私はもういかなくてはならないのだから

ああでも、ひとつだけ

さよならは言わないで

叶わないとわかっていても

きっとまたいつかと願うだけで

どんな悲しみにも耐えられる気がするの

12/3/2024, 7:57:14 AM

昔、大空を司る天の女神は

貴く輝く光に影を落とし

清く純心たる闇に灯火を射した

二つの世界は崩壊した

一欠片の秘宝だけを遺して

女神の大罪によって、世界は色を失った

だが、今も何処かに存在しているらしい

二つの秘宝が入り混じり、交互に訪れる

光と闇の狭間の世界が

12/1/2024, 5:22:26 PM

貴女はすぐ側にいるのに

手を伸ばせば触れられるのに

まるで見えない壁があるように

貴女を振り向かせることができない

まるで心臓が掴まれているようだ

私と貴女の間に

こんなにも距離があるなんて

貴女に触れることができないなんて

12/1/2024, 6:29:09 AM

もう随分と長い間

貴女を想って生きてきた

いつかこうなることはわかっていた

だって貴女は人間で

私は悠久の時を生きる種族で

貴女は私の人生のほんのひと時しか

この世界に存在していなかった

それでも私の心には

貴女の存在は大きすぎたよ

ずっと貴女の言葉に縋って生きているんだ

それが嘘だとわかっているのに

約束など果たせないとわかっているのに

貴女の声を、姿を、優しさを忘れても

最期の記憶だけは失くさないように

「泣かないで、大丈夫。きっとまたいつか」

と繰り返して

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