いす

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10/31/2023, 12:25:18 PM

ご飯を食べなくてもいい世界がほしい。勝手に清潔に保たれる身体であってほしい。気の済むまで眠って、誰にも起こされない朝が始まってほしい。私のユートピアを、あなたはディストピアと呼ぶだろう。

10/30/2023, 10:19:12 AM

どんどん懐かしさになっていく。指折り数えてしまう。カレンダーの数字に斜線を引いてしまう。メッセージの履歴は遠くなっていく。ないものを数えている。あなたがいない日を数えている。

10/29/2023, 10:11:30 AM

ここから先へ進むためのエピローグです。このお話はここでおしまいにしなければなりません。私のヒーロー、泣かないでよく聞いて。あなたは生きている。この最大の功績を、宝を、福音を、楽園を、私も抱えて次へ往く。この本をいずれ閉じる3秒後か100年後かあるいはいまこの瞬間の未来に、あなたの名を呼んで終われることを幸いに思う。

10/28/2023, 11:04:49 AM

お前の得意の場所ですよ。眩しさに弱いお前の場所ですよ。お前はどうして生まれる前から光を知っていたんだろうね。暗がりのなかで生きていて、この私のことすら眩しいと目を細めて恐れている。お前のおかげで。暴力と死臭にまみれても、完全な闇でいられないことがわかってしまった。お前のせいで。天来の闇はあらかじめ光を知っているのだと知ってしまった。そこに至る道はない。断絶がある。私とお前の間には断絶がある。いつかその両の眼をこの薄汚れた光で灼けば、私たちは近しいものになれるか?

10/27/2023, 11:44:29 AM

紅茶なんて久しぶりに飲んだな、と言う。こんな味だったか、と言う。あーぬくい、と言う。どうやって淹れんの、と言う。香りが飛んでしまうほどに重なる言葉が、もたらされる時間が、こんなにある。どれもこれも誰かにとってはくだらないのだろう。カップはまだ温かい。何度でも。何度でも淹れよう。

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