いす

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12/28/2025, 7:52:47 PM

心を道連れにしながらこの脚は進む。爪が剥げても膝が割れても進む。日に焼け爛れた皮膚が目玉が霞を食いはじめても進む。私はお前と共に進む。どんな墓がいい。その一点でのみ私の心身は統合する。海へ行こう。人ひとり沈むくらいの重さの人生を、あの懐かしき漣の隙間に辿り着くまでに私は得るだろう。

12/23/2025, 7:05:48 PM

私は過去を肯定する。未来を宣言する。すなわち創造。この揺れるキャンドルの炎がその証明である。炎の光が私の目に伝わるまでのわずかな時差。私が見ているこの炎はそのわずかな過去の炎。おまえを肯定する。こんなにもまばゆく光ってくれては、疑いようもない。

12/22/2025, 8:52:46 PM

ほんとうは、この光の回廊を走って、息も注ぐ間もないほどに走って、それこそ光を追い越すほどの速さで走って、あらゆる事象も踏み破り、ただの痛みを受け入れながら、そこにあなたがいることを。

5/16/2025, 12:35:25 AM

輝いてるとお前は言う。見渡すが俺にとっては暗闇で、でもお前だけはこの目に見える。つまりお前が発光している。お前は俺をじいっと見ている。暗闇のなかで、違わず、見ている。それが分かる。俺もお前にとって発光体なのか、あるいはお前の光に俺が照らされているのか。考える時間はいくらでもある。無限の暗闇がここにはある。

3/23/2025, 5:42:24 PM

わたしたちどこにも行かなくてよくて、そのまま続いてよくて、この曇りの空を見上げたままでいてよくて、でも世界のどこかでは晴れていて。

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