題名:枯葉
「枯れ葉って落ちた葉でしょ。つまり、縁起が悪いって思わない?」
白い息を吐きながら、君は言った。
「縁起が悪いってどういうこと?」
僕は君の言葉の意図が分からなかった。
「受験に落ちるっていう連想をしちゃうから。」
フフっと君は笑った。
「それだけで悪いだなんて、思わなかった。」
落ちるモノは全て悪いなんて、限られてくる世の中だ。そんな世界で僕らは生きていたのか。
「常識知らずだね、君は。」
君の言葉。
「知らなくて良いだろ。」
僕の言葉。
「それじゃあ、さよなら。」
手を振って、君は去っていった。
題名:今日にさよなら
「黒」ではないけれど、それに近しい空の色。
後、数秒後で明日になる。
今日という日は二度と来ないと考えたとして。
そんな今日に乾杯を。
一期一会の出会いに祝福を。
題名:お気に入り
お気に入り…まぁ、あれですね。
長いですが、よろしくお願いします。
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ほのかに香る、夏の薫り、
高温多湿の世の中で、
白い手と麦わら帽子が交差する。
ぐーるぐーると世界一周。
何も変わらず回っている。
全部口だけの政策だ。
高温多湿の世の中で、
一人一人がバックする。
結露の水滴で描いた結末はいらない。
高温多湿の世の中で、
一人一人が落下する。
夏の気配が溶けて、消えた。
感情なんてすぐ変わるし、
安定なんてただの嘘。
すべり台をしている感情は、
下り坂だ。
ぐーるぐーると世界一周。
何もできずに回っている。
全部炎上商法さ。
低温乾燥の世の中で、
一人一人がスリップする。
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みたいなことがメモ帳に書いてあって、お気に入りです。
題名:誰よりも
誰よりも
笑えないよ、こんな日常。
理不尽で固まる毎日を、
救えないよ、こんな心。
スプーンでつつかれへこんでいく。
ゼリー,ゼリー,わたしは、
ゼリー,ゼリー,あなたは、
ゼリー,ゼリー,どうか、
その手ですくってよ。戻らない
へこんだあなたさえも、
一人残らず笑って欲しい
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私の心は例えるならゼリーだ。
それでは。召し上がれ。
題名:10年後の私から届いた手紙
「あっ…。」
懐かしい封筒を微笑ましく私は開く。
「大丈夫、大丈夫。」
その手紙に向けて、私は慰める。
誰も分かってくれないこと。
誰も信じてくれないこと。
誰も助けてくれないこと。
可哀想な過去に、私は問いかける。
「どうせ、それだけの話なのに。」