日々強い日照りでじとじと苦しみ
桜のように軽い言葉をかけられ
蹲る貴方を救って
共におりたい。
一時の安らぎではなく
貴方を解放してやれる言葉を投げたい。
神でないと出ないだろう、霞の言葉だ。
蝉の、透明で、薄っぺらくて、緑色の筋のある羽がくるくると回って道路を走っていった。
夕陽を透かして橙色に道路が変わっていた。
まだ、成虫になる途中で、捕まって死んだんだろう。
数年待たされて、やっと咲いてきた芽が摘まれるとは、無残だな
だがそれも運命である。生まれた場所が悪かった、選んだ場所が悪かった。しかし結局7日の有余。
ただ、土の中もなかなかに居心地が良かったかもしれない。
結果は駄目でも、過程を楽しもう
モンキチョウみたいな小さくて可愛い子
ほおっておいたら飛んでゆきそうで
俺達は貴方を離さない。
蜜をあげ続ければ、飛んでゆかないから
俺達に飽きないように
桜が舞っても、太陽が照っていても、草たちが枯れようと、雪が積もろうと、俺達は貴方と共にいた。
貴方は、やっと俺達との間に名称をつけた。
「心優しい友人達」という。
俺達には、その言葉が冷たいのか、はたまた温かいのか、理解できなかった。
突き放されたのか、抱きしめられたのか、わからなかったのだ。
ただ、チョウのような貴方に帰る場所が出来た
そういう事実だけ、ここに残ったんだ。
返してよ
私の全部
アナタ全部持ってっちゃったから
帰ってこないじゃない
後悔してない?
してないなら、いいのよ
ほんのちょっとの幸せが 私を救うの
あの時みたアナタの笑顔が全部の始まり
制服の中が熱くて堪らなくなるくらい
恋い焦がれたんだよ
プールでサンダルを忘れてはねてたり
数学で考えすぎてシャーペンおとしたり
友達に驚かされてなさけない声をもらしたり
キーホルダーを落としたらしくて探し回ってたり
お気に入りのグミを友達に自慢気にわけてたり
ふとしたら横目で眺めてる
気付いていないよね?いや、もしかしたら
気付いてほしいのかも
アナタがハンカチなんか
落としたら拾って渡すのに
ハンカチーフ褒めてあげるんだ