銀鶏

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11/24/2025, 9:35:43 AM


夏が過ぎ去れば
庭先でレモネードを飲みながら
新しい小説を手に取る

午後に雨の匂いがすれば
窓際の椅子に座り、花瓶に水を注ぐ

どの場面でも僕らは未来の話ばかり
飽きもせずに、何も知らないまま


#手放した時間

11/18/2025, 1:08:57 AM


イルミネーションの美しさでは足りない

四季が見せる彩りを、どうか私にもう一度。

あなたが見たいと願った景色を
もっと目に焼き付けておきたいから


#冬へ

11/14/2025, 6:23:29 AM


祈りの果てに、朝を迎える。

傷付かないように生きてきた日々を
優しく洗い流してくれたこと

どんな時も寄り添い
頼りない弱さを肯定してくれたのは

傷だらけのあなたでした


#祈りの果て

6/16/2025, 9:23:17 PM

幸福の意味も知らないまま
日が暮れるまで誰かと過ごしていたあの日

過ぎ去ってしまえばそれまでだが
懐かしむ余裕すらないほど現実は過酷だった

都合の良いことばかり大事にする私達は
どこまでも幼く、脆い生き物だ

交わした約束も果たせず旅立った人へ

遠い記憶を頼りに辿り着けるだろうか

次の待ち合わせ場所は、空の向こう。


#記憶の地図

6/7/2025, 11:56:56 PM

こんなちっぽけなガラクタさえも
あの頃のあなたには宝石のように見えたのだ

一体、何があなたを変えたのだろうか。

知らなくていい事ばかり気にして
愛想笑いばかり上手くなって
人の視線に怯える毎日を過ごす

現実とはあまりにも非情なものだった

また笑ってくれるかい?

その純粋な瞳のままで


#夢見る少女のように

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