寒空の下
きみと見上げた星空
オリオン座を見つけてはしゃぐ私を
きみはどんな風に見ていたんだろう?
冷たくなってく体も
きみといるだけで温かい
ずっとこのままでいたい
そう思っていた
あれから何年か過ぎて
見上げた空にはまだオリオン座が
見えるのにきみは隣にいない
ずっと変わらないものなんてない
そう思っていた
それでももう1度
きみとこの空を見上げたいと思ってしまう
この気持ちがきみに届くように
明日もきみのことを思う
「一緒に踊りませんか?」
差し出される手
そっと重ねると
優しく握って引き寄せてくれる
たくましい身体に
身を寄せるようにして
一緒に踊り出す
目が合う
見つめ合う
この幸せが続いてほしいと願う
そんな夢を見た
じぶんを理解してくれる人と
巡り会えたら
きっと幸せな毎日を送れると
思っていた学生時代
シンデレラみたいに
素敵な王子さまを待っていた
成人になってから
じぶんを理解するのは
じぶんでも難しいのに
それを人に求めることが
どれだけわがままだったのか知った
今でも素敵な王子さまには
巡り会えていない
そう思っているだけで
隣で笑っているあなたが
一番じぶんを知ってて
ずっと一緒にいてくれる
探していた王子さまなのかもしれない
奇跡がおこせるボタンがあったら
あなたは何を願いますか?
大好きな彼と両想いになりたい
会社で昇進したい
宝くじを当てたい
いろんな人がいろんな願いを考えた
ボタンは1つ
早い者勝ち
我先にと走りだす人たち
そこに現れたのは黒猫
ボタンの上に見事に着地
にゃ~と気の抜ける声
空からたくさんの魚が降ってきた
黒猫は1匹くわえて
どこかに消えて行った
そこにいた人たちは口々に
奇跡をもう一度と叫んだが
ボタンは2度と現れなかった
赤トンボを見つけて立ち止まる
まだまだこどもみたいだなって
思ってるんだろうなぁ
ふと隣を見ると
同じように立ち止まってくれるきみがいた
同じものを同じ気持ちで
ちょっとくすぐったい気がした
そんな黄昏時