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10/28/2024, 12:42:12 PM

06

それでも毎日は過ぎていく


今日は倉庫で書類の整理

入れ換える書類を抜いていると

電気が消えた


またか…

人がいるのを確認しないで

消されることが前にもあったので

暗がりの中

出口へと向かう


その時

電気がついた

「すみません」

入ってきたのはあの子だった

安心したのか

暗がりの中で怖かったわけでもないのに

涙が出た


「すみませんでした!」

慌てて駆けよって

なだめてくれようとする

その優しさに甘えたくなった



10/24/2024, 1:28:57 PM

05

しばらくは仕事に没頭することで

その子のことを考えないようにしていた


年末になると仕事が忙しくなった

いろいろ変わる書類などに追われて

遅くなることも増えた


家に帰ってるともう日が変わっていた

布団に倒れこむようにして

そのまま眠ってしまった


「行かないで…」

はっとして目を冷ますと涙が出ていた

誰かに置いていかれる夢

最近は見なかったのに

また誰かと一緒にいたいと

思っている自分がいる気がして

苦しくなった

10/23/2024, 1:45:36 PM

04

あの日からその子を

目で追ってしまうことが増えた

部署は違うものの席は近い

そのせいか気がつくと眺めていた


ふと昔のことを思い出した

月1回しか会えない人に

恋していたあの日

どこまでも続く青い空

その人に続いていると信じていた

すれ違って傷つけ合うことしか

できなくなって

心の距離が離れていくのが辛かった

またあんな思いをするのか

辛かったことを思い出して

浮かれていた自分に気がついた

10/22/2024, 12:49:55 PM

03

涼しくなってくると衣替えの時期もあり

スーツ姿の人が増えてくる


スーツを着るだけで

格好よく見えてしまうなぁと思っていると

目の前にその子が現れた

つい見惚れてしまって我にかえる

物の場所がわからず

聞いてきたようだった


場所を教えるために

そこまで一緒に移動する

それだけなのに何かドキドキする

「ありがとうございます」

たった一言が嬉しいと思った

10/21/2024, 10:43:42 AM

02

誰にでも明るく対応するその子は

すぐに今の部署でも馴染んだようだ


そんな日々が続いていたある日

いつもは常に誰かと話しているのに

今日は大人しい

元気がないのかと思ったが

見た感じそうでもなさそうだった


いつもと違うことが気になって

すれ違った時に声をかけた

ちょっと困った顔をしてその子は答えた

「声が枯れちゃって…」

「…」

会社帰りにカラオケで

盛り上がりすぎて

声が枯れるまで叫んでいたらしい

社会人になっても

そんなはしゃげることに

ちょっと羨ましい気がした

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