この名前のついたチョコレートは全部美味しい気がします。特に毎年冬に出るあのチョコレートは絶品ですね。最近は発売されるたびに値上がりしてる気がして、簡単には買えませんが。
それでも食べたくなるから手が出てしまいます。
END
「Kiss」
1000年先·····3026年かぁ。
世界はどうなってるんだろう?
遥か遠い先のようにも、意外に近いようにも感じる。
いくつかの大陸は沈んでしまっているかもしれない。
私達が今知っている山のいくつかは火山が噴火してその姿を変えているかもしれない。
科学技術は発達して、それこそSFのような兵器が当たり前のように存在しているだろう。
そんな世界を、この目で見ることが出来ないのは残念だ。
END
「1000年先も」
薄青い小さな花が、横たわる長身を飾るように群れ咲いている。
眠るみたいに穏やかな顔はそのうちのっそり起き出して、いつもの間延びした声で「おはよ~」とでも言いそうだ。けれどそれは絶対に有り得ないことを、俺はよく知っている。
閉じた瞼は二度と開かれることは無く、不思議な色をした瞳を見ることはもう叶わない。
「この色、アンタのイメージじゃねえんだけどな」
胸の上で手を組む姿は妙にキマっていて、スーツの色と対になるようなその花の薄い青も、まるで計算されたように俺の目に映った。
「なにが〝私を忘れないで〟だよ。生きてる間は俺なんか歯牙にもかけてなかった癖に」
軽口叩いて俺の手をスルリとすり抜けて。
なのに意味深な目を向けてきたりして。
俺は取り巻くように咲くその花を一房むしって、薄く開いた唇に押し込んでやる。
「アンタに振り回されて散々だったよ」
最後の最後まで、この人は俺を振り回してからかうばかりで、本心を見せてはくれなかった。
「お陰でアンタが消えてくれない」
アンタの望む通り、俺はアンタを忘れられなくなった。
唇に挟んだ花びら越しに口付けを交わす。
「やっとアンタを俺のモンに出来る」
ひとりごとのように、呟いた。
END
「勿忘草(わすれなぐさ)」
最近これで遊んでる子、見なくなったなぁ。
END
「ブランコ」
長い旅が終わった時、何か残っているのだろうか?
生まれてこのかた旅などしたことの無い人には何も残せるものが無いのだろうか?
人生を旅に例えるのもよくある表現だけれど、何も残せず死んでいった人は何もしなかったのだろうか?
そんなことはない、と思う。
世の中には写真も無く、日記も無く、文書も無く、音声も無いまま死んでいった人のなんと多いことか。
旅路の果てに、何かを残す必要などない。
ただ生きていた、それだけでいい。
END
「旅路の果てに」