12/29/2025, 12:49:12 PM
消えたくて死にたくてどうしようもない。
たしかに辛いのかもしれない。
たしかな理由はないのかもしれない。
風が吹くようにふらっと痛みなく、
いっそ僕のことを消してしまって。
海という言葉
風という言葉
全てナイフのようで。
誰かが静かに告げた。
[静かな終わり]
12/28/2025, 10:22:28 PM
いつか何も考えずにどこか行きたいと思った。
何となく電車に乗ってバスに乗って歩いていく。
そうすると全く見たことの無い場所へ流れ着く。
その場所には何があってどんな人がいるのだろう。
どんな文化があってどんな環境なんだろう。
ずっとそんなことを考えていた。
逃避行を夢見ていた。
[心の旅路]
12/27/2025, 10:55:08 PM
薄氷の上を歩く。
踏みしめる度、乾いた音が響く。
廃墟特有の鳥肌も、今はただ寒いだけになる。
氷が割れている部屋。
よく見るとそれは鏡の破片だった。
拾った指先が切れて血が滴る。
割れて役目を終えた鏡の枠に氷が張っている。
その氷はぼんやりと自分の色を反射して輝いていた。
[凍てつく鏡]
12/26/2025, 2:37:20 AM
一言では済まされないような衝動。
身を任せなかった自分へ。
さようなら、もう見えないところまで。
飛び込んで砕けたら楽だろう。
永遠に思える時間を共有したい。
引っ張って千切ってまた掴む。
無神論者でも神と喚くだろう。
全て貴方に、
[祈りを捧げて]
12/24/2025, 10:53:43 AM
小さく呟いた。
自分という存在の元となる母体。
勝手に作られて勝手に生まれた現象。
2文字でも5文字でも何文字でも良かった。
ただそう呼べるたった一人を見つけたかった。
やっと、やっと準備が整ったというのに。
抱きしめられたことはないけれど。
撫でられた記憶すらないけれど。
それでも貴女を慕っていました。
[遠い日のぬくもり]