11/16/2025, 12:52:53 PM
僕はそんなに綺麗なんかじゃないよ。
沢山沢山傷があるから。
とても誰かに見せられるものじゃない。
全部過去の傷だけれど。
杞憂に苦しめられて生きている。
こんな僕知りたくなかっただろう。
見たくもなかっただろう。
突き放したい訳じゃないのに。
3.8センチメートル。
太陽じゃない。
君に焦がれて君に照らされてるんだ。
[君を照らす月]
11/8/2025, 12:48:13 PM
空はずっと青かった。
水も大地も青かった。
もしもその境目がぼやけて繋がったら。
きっと泣きたくなるくらい綺麗なはず。
飛べる羽根はないけれど。
理想をこの目で見届けたい。
綺麗だ。
溢れ出てくるものに遮られて見えなくなる。
眩しい光を捉えた瞬間。
僕は何よりも美しいものに昇華する。
[透明な羽根]
11/5/2025, 11:55:00 AM
もしもこのまま時間が進まなければ。
もしも幸せなまま永遠を生きられたのなら。
誰もが抱えてると決めつけ走っていく。
あまりにどうしようもない。
これからいいことがあるかもしれない。
これから何かが変わるかもしれない。
これから、かも、これから、かも、これから……
吐き気を催すほどの綺麗事を並べても何も変わらない。
ただ理不尽に殴られ飛ばされ突き落とされる。
その間もずっと進んでいく。
いつになったら休めますか。
[時を止めて]
11/1/2025, 10:27:37 AM
君のつむじがふるり震えた。
早く夏がやってくればいいのに、
そう思ってるんだろうね。
ゆっくり起きてきた太陽に照らされ露が輝く。
光が沢山反射して君に飛び込んでゆく。
まるで初雪のような純白。
小さな小さな欠片たちがくっついていく。
きっと届くことはないけどね。
おはよう。
[凍える朝]
10/27/2025, 12:21:57 PM
目を見た瞬間、あ、と思った。
止まることを知らないその体が激しく揺れた。
自分を見下すそれに思わず笑みが込み上げる。
赤い、赤い。
何よりも真っ赤な光が目を撃ち抜いた。
零れていく己を抱きしめ目を閉じる。
[消えない焔]