勉強は中の上　運動下の下
友人も多くも少なくもなく特に目立つ事もなく
普段は普通に静かに生活している

年に一度　みんなの伴奏をする日だけ
驚かれてとても褒められた

地味なわたしが唯一注目された日


「光り輝け、暗闇で」


　　　　　　　　　　　自分の誕生日に

化学物理がちんぷんかんぷんなわたしが
学生時代に覚えた語呂合わせで元素記号を思い出しながら唱えていたら
そんな覚え方する人いないよ、と
理系のあなたに馬鹿にされた

水兵リーベでもいいじゃない…

「酸素」

幼い頃目の前で友人が長い階段を落ちたこと

引っ越して友達が出来ず鬱々としていたこと

死ぬほどつらい裏切りにあって絶望したこと

いい事より悪い事ばかり思い出されて
潜るのはつらい
　

「記憶の海」

空気のようではないけれど自然に横にいて
自己主張しないでボーっと見守ってくれて

隣にいて安心して　いつの間にか朝が来る
そんな相手は今までいなかった



「ただ君だけ」

舵を取るのは自分だけれど
明日だろうが10年後だろうが
誰にも行き着く果てはわからない

自分にとってより良い世界に辿り着けるように
漕いで行ければいい


「未来への船」