NoName

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2/19/2026, 1:34:34 PM

 
 ふと、目が覚めると目覚まし時計が鳴る前。いつもなら、6時30分に起きるはずが三十分前の6時00分に目を覚ましてまったようだ。
 そんなことを考えていると、完全に脳が覚醒してしまったようで、布団に潜り込んで目を瞑って二度寝しようとするが、寝付けない。
 仕方なく、私は台所に行って早めの朝ごはんにすることに決めた。
 しかし、今の季節は冬。しかも、早朝。部屋の空気はひんやり。キンキンに冷えた木のフローリングの感触が足から伝わる。
 寒い。クソ寒い。
 なぜ私はお布団に残らなかったのか後悔する。
 そんなことを思いながら、台所のマットにたどり着き、一安心と安堵した時、ぴとっと足の裏に引っ付いた。
 私は虫を踏んだと飛び跳ねた。女とは思えない声で。
「うぎゃ!?」
 パニック状態で足を振り回し、まあ物の見事に足先を冷蔵庫に当てた。
 声は出なかった。痛すぎてそれどころではない。
 冷静になって、私が踏んだ物を見るとローズマリーの枯れた葉だった。
 バッと台所を見ると、汚れきった水に刺してあるローズマリー。
 所々、枯れた葉っぱに黄色く変色した葉っぱ。
 こりゃ駄目だと急いで水を変えた。
 もしかしたら、今日早起きしたのはローズマリーがSOSを求めていたんからじゃないかと思った。