今日にさよなら/春は忙しい
朝からボーッとしていて
分別ごみを捨て忘れた寝坊
あんまり眠れなかったのは
納得いくものが書けずに
書いたり消したりして
いたからだ
コーヒー豆を挽いて
ドリップしながら
マグカップから
立ちのぼる香りに
耳をそばだてて
言葉を探す
そうだ、あれも書かないと
書きかけの原稿にも
目を向けて
唸ってしまう
春だから忙しい
春だから書きたい
ものがたくさんあって
あれもこれもと手を
付けてる
結局は
食べたあとの居眠りに
時間を取られ
あっという間に
今日が終わる
明日のことを考えて
今日のことはお終い
さよならも言わない
焦っても明日がやってくるし
のんびりしてもやってくるんだ
詩景は待ってくれない
お気に入り/自分に帰る
三菱鉛筆の2B
0.4ミリのボールペン
0.9ミリのシャーペン
書き味、狭い所書き、折れにくい芯
文房具は拘り、必要かな
洋服はメンズ中心
殆どジーンズ
部屋着は被るワンピース
靴はお気に入りがあった
ピンクのライン入りのPUMA
ショッキングピンクのASICS
ブラックのウォーキングシューズ
はミズノ
重たいハーフブーツは放置してる
昔のお気に入りの
宝物はターコイズの
ビーズネックレスだったけど
今はアクセは無し
FtXって面倒くさいと思ってたけど
自分に帰るって自由は
持つと代えられない
今やベリーベリーショートの髪
が1番のお気に入り
誰よりも/春待ちの朝
温かく大きく肉厚な
思いやりが包み込む手
夢の中に表れる美しい
春の君
少しずつ空が明け
窓の日射しが明るくなる
朝の溜め息が寝坊して
目を擦っておはようと言う
心地よい季節の到来と
花々の芽吹きが
春の君の息吹で
起きますように
そろそろ山の雪を割り
積もることを心配しない
日が続くように
温かい春の君よ
誰よりも待ち遠しい
10年後の私から届いた手紙
毎日つらいつらいと暮らしていたら
引き出しの奥から封筒が出てきた
封がしてあり思い出せる記憶もなし
鋏を入れると
何枚も紙が入っている
札でもなくてがっかりだ
開くと原稿用紙の束
推敲だらけの過去作が
ぐいぐいと迫ってきた
書き直せと声もない圧力が
あったら怖いなあと思ったが
投稿しようとしていたものだった
それでも見直せば推敲したくなる
バレンタイン/あげない
手づくりチョコや
ブランドチョコレート
それで伝わるって思えない
たくさん貰って全部食べたら
ニキビ出るわよ
気取ってウイスキーボンボンでも
贈ろうかと思ったけど
辞めた
ニヤニヤこっちを見るんじゃないわよ
あなたにあげるのは
一言だけよ
あんたはどっちなの
チョコレートの数だけ笑顔を
あげるの
つまんない習慣