心の旅路
ある者に心はなく
ある者は敬愛を
ある者は無邪気に
ある者は矜持を
ある者は美学を
ある者は自由を
ある者は尊厳を
ある者は自然体で
ある者は流されるままに
ある者は鏡合わせに
ある者は憧憬を
ある者は歪みを
ある者は願いを
ある者は好奇心を
ある者は夢を
それぞれに乗せて地球へと




西尾維新　伝説シリーズ空挺部隊15人を表現してみました

凍てつく鏡を睨みつけた
鏡を見ることが何より嫌いな私は
最近それが酷くなって
鏡に映る自分を見ると
気持ち悪くなって吐きそうになってしまう
対処療法みたいに鏡を見る時はマスクをするようにして
それでも凍てつく鏡に映る世界を
愛せなくて今日も目を逸らした

雪明かりの夜に空を見上げた
雪が滅多に降らないこの土地では珍しく
暫く見入っていたらくしゃみをした
コートの前を締めて手袋を嵌めた
それだけで冬が綺麗になって嬉しくて
こんな夜がいつまでも続いて欲しいと
そう願った

祈りを捧げて
君に幸せが降り積もるなら
私は何も躊躇わないのに
沢山苦しんだ君が
これ以上苦しむことがないように
誰に祈りを捧げたらいいんだろう

凍える指先に息を吹きかけた
震えてしまうから携帯の文字も上手く打てなくて
手袋を忘れたことが悔やまれる
手を繋ぎたかった
温もりが恋しかった
優しさが恋しかった
...あの人も震えているだろうか
そんなことを考えながら息を吐く
悴む手を少しでも温めたかった