『どこにも書けないこと』
「いいよ、それが。」
って、
「え〜?でも行けなさそうじゃない?」
第一志望だけ埋めた志望校のプリントを手に嘆く。
「書いてあるだけマシじゃない?一回出してみなって。」
「これで埋めろって言われたら全責任問うからね。」
「無理でした。」
「なら頑張って埋めてね。」
「も〜高校なんてわかんないよお~。」
「適当に良さげなとこ書けば?『〇〇高校絶対合格する!』って言ってた威勢はどこいったの?」
「……、そうするかあ…。」
わかんないよ、自分の将来なんて。
〇〇高校だって、あんたが行くって言ったから書いただけ。あんたと一緒にいたいから…。
この劣情はどこに書けばいい?
言ったらあんたは、あの時みたいに言ってくれる?
社会に貢献?
役に立つ?
真っ当な人生歩む?
普通である?
長生きする?
名を刻む?
そんなデカいことになんて興味ないよ
貴方と自由に生きれたら
それでいいよ
それがいいよ
1000年先も
1000年先でも
『1000年先も』
もし貴方が花を贈るなら、誰に何を贈りたい?
世間一般の人は恋人に立派な薔薇をたくさん贈るし
無邪気な子は家族にカーネーションを
残された人は昨日まで話してた者に白百合を
私ね、貴方に勿忘草を贈るわ。
薔薇みたいに立派じゃないし
カーネーションの丈夫さも
白百合の世論もないけど。
勿忘草って恋人を亡くした人が「忘れないで」って思って名前をつけたんだって。
とっても素敵じゃない?
貴方にとても似合うわ。
だから、私のことを忘れないでね。
誕生日おめでとう
生まれてくれてありがとう
『勿忘草』
森の中、宝石の湖の反射が眩しい。
「小さいとき以来乗ってないや、ブランコ」
「なんで?」
「なんでって…遊んでる暇ないから。それに、こんないい年してるのにブランコなんて」
「なんで?」
「…え?」
「子供に戻れるのに、なんで?」
そよ風しか話さなかった。
少女はブランコを降りた
「もう充分だし、今日はいいや。
おねーさんに譲るよ。」
ゆっくり揺れてみた。気持ちいい。昔は一思いに強く漕いでたけど、
「今は、このぐらいが丁度いいや。」
あの少女、なんか見覚えあるな…
『ブランコ』
旅路の果てに
ある人は説いた、そこには望みがあると
ある人は言った、そこに希望があるはずと
ある人は伝えた、そこは全てだったと
ある人は囁いた、そこで待つのは終わりのみと
貴方は果てに何を見るの?感じるの?聞くの?
私?私は、
旅路の果てに、貴方を見つけた。
きっと、何か待っているわ。