「凍てつく鏡」
朝、起きると鏡が凍りついていた。
僕はなぜだか、幽霊が出てくるのではないか?鏡に吸い込まれて、異世界へに行ってしまうのではないか?と恐怖を感じ、後ずさりをした。
それぐらい、鏡が怖く感じた。
数分間、鏡の前で動かずにじっとしていたが、鏡は、凍てつく鏡のままで不思議な事は起きなかった。
昨日見たアニメの影響で恐怖を感じたんだろうとあとから出来事を振り返って、僕は思った。
「雪あかりの夜」
雪あかりの夜、寒いけれど、雪があかりに照らされて綺麗だと思った。心はあたたかくなっていると私は思った。
「祈りを捧げて」
僕の祈りが届きますようにと、ホワイトクリスマスの夜に祈りを捧げていた。
「揺れるキャンドル」
揺れるキャンドル。
僕は綺麗だと思った。
「きらめく街並み」
イルミネーションできらめく街並み。
ああ。12月か。と思い、イルミネーションを見ながら、友達を僕は待っていた。
スマートフォンの通知音が鳴る。
もうすぐ友達が来るみたいだ。
少し時間が経ち、僕を呼ぶ声がした。
有名なコーヒーショップの手提げ袋を持って友達が僕の隣にいた。
「おまたせ!ごめんね。寒い中、待ってもらって。これ、君が気になっていたコーヒーを買ってきたよ!」
君は僕にコーヒーを手渡した。
「ありがとう」
僕が、以前、話していた事を友達が覚えていた事が嬉しかった。
「2人分あるから、イルミネーションを見ながら飲もう」
「そうだね!」
ベンチに座り、僕たちは温かいコーヒーを飲みながら、イルミネーションを見ていた。
二人とも、コーヒーを飲み、同時に感想を言った。
「美味しい!」
寒い中で、飲む温かいコーヒーが心身にしみる。
「イルミネーション、綺麗だ」
僕がそう呟く。
「うん。ほんとうに綺麗だね」
友達もイルミネーションに見惚れていた。
僕は、友達と見たイルミネーションの景色と温かいコーヒーの味をきっと忘れないだろうなと思った。