ぽちぽち 打っては
これじゃないなって
かんがえるほど遠ざかって
いまのじかんは幸せかな?
ひとからみれば幸せかな?
書き出してみた時期もあるけど
それらはとっくに分かっていたし
常にボヤけてみえるのは
すぐに心が吸収するから
つまり幸せとは
と言い切らなくても
たしかな存在をここに認める
【幸せとは】
天の使いはねむらない。
古くから伝わるふしぎな話。
ヒトから聞いたいつかの話。
ほかにも瞼をひらかず地をあるかない話、体温をかくし血がながれない話……
天使は俗世と引き剥がされる。それはヒトがつばさを求めたから。誰もが自由を求めていたから。
片翼をもぎ取られては幻想すら抱けない。
鉛のようなからだを引きずる。
はやく、
あのヒトに伝えなければ。
じくじく熱い血を垂れながす。意識を失い、倒れるまえに。
雲海に身を捧げなければ。
崖下にひろがる遥か彼方、キラリと宝石が浮きあがり、
何だろうと目を凝らせば両の瞳が灼き尽くされた。
【日の出】
気づいたの 長く湯船に浸かってるとき
過去や未来を考えて 身体が冷えるのを待っていた
いつだって心に大きな穴があいたら
端からひとつ、流れ星をみたの
世界には
楽しいことが沢山あって
幸せな瞬間が沢山あって
興味深いこと 美しいもの
涙がでること 言葉失くすもの 人 愛 希望
出会いたいものが沢山あって それらすべてには出会えないって
知ってるの
だから 寂しいときは声を聴いて
かなしいときは嗚咽を漏らし
考えたいときには黙ればいい
落ち込んだときには項垂れて
虚しいときには固まったまま、星が流れるのを待てばいい
気づいたの 不幸な気分で書くうたは
必要なときに読み返すから光り輝いてみえること
知ってるの 詩が芸術に
分類されるずっと前
それはだれかの独り言だったって
【今年の抱負】
うまれかわりを期待してしまうよ
節目どきとか記念日だとか
人の意味付けによるものだけれど
零時の瞬間うまれかわるよ
約束したよね手帳に書いて
あの日の後悔も あの日の迷惑も
嘘にしないで語れる日は来る
今朝誕生したってうまれかわるよ
年々 歳を重ねる実感なくて
より能動的に祝うためにも
今夜 もう一度
うまれかわるよ
真夜中から未明にかけて
冷めた思考も溶かしてしまう
黎明に おのずと
この身を寄せて
【良いお年を】
夜空はみるみる薄まって
結ばれてゆく白点のそばに
浮かびあがったカタカナ語
ひとはドームのなかで暮らし
日々は閉塞感に包まれている
息も呑めないほど
思い知る 深く広く
果てしなく
歳月はいかほど濃密か
いつの日か宇宙を総称する天体
解説によると
冬はすばるが輝くらしい
【星に包まれて】