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8/24/2025, 10:41:15 AM

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■ ■ ■ 見知らぬ街 ■ ■ ■

     扉を開けた一瞬から長く時が経ち
     
      真っ白だった目の前が暗くなる
     
       ぽつぽつと点く街灯や窓
  
   今さっきまで永遠を歩いていたとは思えない

         扉の向こう側から

      「じゃあね、世界を楽しんで」

     手をひらひらと振る子供に感謝を伝え

       見知らぬ街へ飛び出した


    ■ ■           ■ ■  #世界
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8/23/2025, 12:59:20 PM

              
          ☇ 遠雷 ☇
         遠くで音が鳴る
        神様の腹の虫が鳴る
       教室ざわめく3時間目 
       天気の様子を見る生徒
       傘を忘れたと言う生徒
   時は真昼の11時、給食まであと1時間ほど
      黒板叩き注目を集める教師
     ざわめきは一瞬にして消え去る
    そうして私の腹の虫は神様によって
        かき消されたのだった
       
 
  

8/22/2025, 4:39:32 PM

  …Midnight Blue…
 午前1時の公園で毎日出会うあなた
今日も夜に溶け込むような青いコートを身に纏い
袖口から見える白い肌は繊細で壊れてしまいそう
 長く、黒い髪は歩くたびにさらさらと音を奏で
意識を向けずにいられない
 辺りは一色夜の色、五歩も歩けば暗闇にたどり着く
そんな真夜中の公園で今日も出会う
MidnightBlueなあなたに

8/21/2025, 11:36:49 AM

  。。。君と飛び立つ。。。
 
    『あなたとなら、いける気がするんだ』

    その言葉は
   今まで否定されてきた僕の心を一瞬で溶かした
    撫でるような優しい声で僕を包む君
   君は僕の心が見えたのだろうか
    苦しいと、悲しいと、消えたいと
   この先に光が見えないと
    君もそうなのだろうか
   君と僕は同じなのだろうか
    『あなたとなら』を
    『僕だから』と勝手に変えてしまう
   手を伸ばす君に僕は言った
    
    「ごめん、それはできない」

    君の驚いたような、わかっていたような顔を見て
   君の手を取って、引き込んだ

    「僕は君にいてほしい」

    言葉に驚いたのか
   手を引かれたことに驚いたのか
    君の顔に少しの明るさが灯った
   きっと、大丈夫だから
    そう思いながら
   この世界に君と飛び立つ 僕らの話

    
   

    

8/20/2025, 11:16:47 PM

 …きっと忘れない…
 あの日見た君の泣いた顔
私より一つ上なのにわんわん泣いた君の顔
 助けなきゃって思ったの
擦りむいた君の足に絆創膏を貼ってあげたの
 その時言われたあの言葉
『ありがとう、次は僕が守るから』

 それから時が経ったある日
お出かけ中、知らない人に腕を掴まれた
 逃げないとと思ったの
知らない人が倒れて横には君が立ってたの
 その時言ってくれたこの言葉
『大丈夫?僕ちゃんと守れてた?』

 君に言われた言葉たち
 きっとずっと忘れない


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