今日だけ許して
毎日の約束 夕飯は共に食べること
この約束を作ったのは君、破ったのも君
何が「今日だけだから許して!」だよ
こっちの気も知らず
夕飯を用意して、机を拭いて、準備してたこと全て
台無しになること、湯気の出る料理を前に立ち尽くすこと
君にはないだろう
だから、今日だけ許してよ
僕だけの君でいてよ
誰か?
私何?
此処?
何処?
確か?
誰か?
いた?
此処?
会話?
誰か?
私か?
何か?
誰だ?
私だ?
私か?
誰かだ
遠い足音
目を瞑って空を仰ぐ
緑に寝そべる身体は暖かく心地よい
風は鼻にあたり、ふわりと秋を知らせる
タッタッタッ
地面に近いせいか足音が頭に響く
遠くからタッタッタッ走っている
その足音は僕に用などなく通り過ぎる
遠く離れていくタッタッタッと離れていく
瞼がどんどん閉じていく
遠い足音に耳を傾けながら
旅は続く
もう、終わってしまうんだね
そう言ったあんたの顔には笑顔が浮かんでいる
そうね、そんな言葉しか返せない私に
もしかしてまだ一緒にいたの〜?
からかうのが好きなあんただから
これから、行く宛あるの?
ない、そんなところ昔に捨てた
私もない!どうする?目的は果たしたけどまだ旅しようか
あんたからその言葉が出るとは思っていなかった
よーし、手始めに故郷まで行ってみるかー!
そうして、目的を果たした旅は目的のない旅へと
続くのだった。
●モノクロ〇 🔴カラフル🟢
黒いドレスに白い仮面 赤のドレスに金の仮面
髪は真っ黒で肌は白い 茶髪にインナーカラー
白と黒で作られた会場 白黒だらけのこの会場
同化するような女の人 異様な雰囲気作る彼女
グラスに注がれた金色 手に持つ鞄は仮面の色
それだけが目に入った 不思議と彼女を見てる
なんて美しいんだろう なんて可愛らしいんだ